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久しぶりにわくわくして、

ああ、海だ!と思った。その海を前にした港の景色は地元の普段と変わらないものだった。けれど、その景色を見て、どこかわくわくして駆け出したいような気持ちになっている自分がいた。

実は、最近少し気分が落ち込んでいたのかもしれない。昨年の秋学期はオンライン授業だからと言って、授業がパンパンに詰まってるにも関わらず自動車講習のスケジュールを組み、オンデマンド授業が消化しきれずギリギリになって課題を提出し、でもサークルとバイトは休めないから時間になると出かけ、友達との約束もあるからカフェに行って写真を撮りインスタにアップする。いっぱいいっぱいの中で風邪をひいて1日寝込み、本当はドタキャンして帰省したかったけど自分で言い出していたことだからお正月休みはリゾートバイトで毎日8時間働き、リゾートバイトから帰ってきてからは新しい家に引っ越して、引っ越した家は暖房をつけないと何もやる気が起きないくらい寒くて、、自分の作る料理が美味しいと思えなくて、また課題の提出が迫ってきたから毎日図書館に通って仕上げて提出して、やり切ったと思ってけれどなんだか疲れていた。

だから本当はもっとずっと後で帰るつもりだったけど、実家に帰省していた。疲れていたと言っても、もちろん楽しいこともたくさんあった。でも、一気にたくさんのことが起こって自分の中で消化しきれないでいた。帰省してからは自分がやらなければいけないことが一気に減って、スケジュールに空白を作っていいんだと自分が理解できるまで、空白の予定のままでいた。そうしたら少し落ち着いた。

だから、その時地元の景色を見てそんな風にわくわくした気持ちになったのがずいぶん久しぶりのことに感じられた。新しくできた自分の余白に、どうしてもじっとしていられないような興奮する気持ちが飛び込んできて、今にも駆け出したい気持ちが抑えきれなった。そして気がついた。こんなにもわくわくするのはここが毎年夏祭りが行われている場所だからだと。

私は夏祭りが大好きで、浴衣を着て髪も時間をかけて準備して、友達と待ち合わせした場所で会って、屋台を巡っていたらばったり学校の同級生と出会って恥ずかしくて目を逸らして、花火を見て、疲れた脚で電車に揺られて帰るというあの非日常のわくわくがたまらなく好きだった。

最近は大好きな浴衣もベッドの下で埃を被ったきりで、夏祭りなんて当然中止。高校の友達との仙台旅行もサークルのイベントも中止、中止。スケジュール帳には予定が決まって書き込んでは、中止か延期になりバツ印が付けられと言うのが何度も繰り返されて、イベントもなくなってしまうのが当然なんだと思ってしまっていた。

夏休みのあの純粋なわくわくを思い出したのは私にとって幸運だった。あ、自分がこんな気持ちになっても良かったんだって思えた。ありがとう。

もし気持ちが落ち込んでちらっとでもなんかまずいなと思ったら、自分の大好きな思い出が詰まった場所を訪れてみてください。楽しい記憶がある場所に行くと、きっと来てよかった、わかんないけどなんとなく元気になったと思えるかもしれません。そんな風に皆さんも思えることを祈っています。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
(ちなみに今日で1週間noteが続きました。自分の目標が一つ達成できました!)




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