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(詩)曇天を掻く

曇天の空模様

雨が少し降っている

雲へ届きそうに見えたから

手を伸ばしてみた

でも、届くわけはなく

ただ空を掻くだけで

小さな水滴が

頬をつたった

曇り空でも空は遠く

空っぽの手のひら

世界は薄い灰色に包まれている

そろそろ傘を差しておこう

びしょ濡れになるその前に

(撮影と制作:地平線)



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