週末のこと
ここのところ仕事に追われてなかなか週末を有意義に過ごすことができていなかったのですが、ようやくバタバタした日々が少し落ち着き、友だちとお茶をしてついでに近くのアートギャラリーへ行ってきました。
寄り道
友だちとの待ち合わせの前に少し時間があったので、Victoria Dr.にある雑貨屋さんGeorgia Generalを覗いてきました。
このエリアは閑静な住宅街ですが、イタリアの食品を扱うお店があったり、カフェやレストランがポツポツとあったり、この雑貨屋の他にもお気に入りのライフスタイルショップがあって、メインの通りほど栄えてるわけではないけど、散歩がてら立ち寄るのにちょうどいいスポットがあって結構好きな通りです。
さっそく店内に入ってみると、ステーショナリーやアンティーク小物、植物がところ狭しと並べられててファンタジーで非日常な世界観に包まれてました。
小さい頃はこういう雑貨屋に行くのが大好きで、小物集めに目がなかったのを思い出す。
今はあまり物を持たないようにしてるので、買い物はしなかったけど、この空間にいるだけでワクワクすることができて来てよかったなと。また、時間が経ったら来てみようと思います。
午後2時に待ち合わせ場所のカフェMoja Coffeeへ。
場所はVictoria Dr.の隣の大通りCommercial Dr.にあるカフェで、以前友だちからここのコーヒー美味しいよと耳にしていたので、行ってみることに。
店内に入ると休日だからか、沢山の人で賑わってて席もほぼ満席。普段この近くの図書館で仕事することが多くて、カフェの前を通るたびに人気そうだなとは思っていたけど本当に人気のカフェでした。
アメリカンとレモンポピーシードケーキを注文しようと思ったけど、オーダーの最中にやっぱり気が変わりモカとレモンポピーシードへ変更。
店員さんがそのセーターかわいいね。って言ってくれて、こういうちょっとしたスモールトークで笑顔にしてくれるのがこの街の好きなところ。
そうこうしてるうちに友だちもカフェに到着して、しばし雑談。
友だちはトロント出身だけどバンクーバーに引っ越してきて、バンクーバーの地元民ではない立場から見たバンクーバーについてあれこれ話してとても盛り上がった。
彼は建築家で私はインテリアの仕事をしてるので、建物やモノの造りとか、空間の使い方についてあれやこれやおしゃべりが止まらなかった。
話に夢中になってる間に降っている雨も止んで、陽が射してきたので散歩がてら近くのギャラリーに行こうということでカフェを後に。
本当はカフェのインテリアの写真撮りたかったけど、あまりの人の多さに断念。次は平日の空いてそうな時間を狙って行ってみようと思う。
ローカルのアートギャラリー
カフェから歩いて5分くらいのところあるギャラリーへ。
ローカルのアーティストが展示をしたり、グッズを販売したり、フリーマーケットが開催されてるギャラリーで、以前何度か前を通りかかったことはあったけど今回初めて中へ入ってみました。
ごみでできたアート作品が展示してあって、中でも気になったものをいくつか紹介。
2つ目の写真の作品について、友だちがどんなメッセージが込められてると思う?って質問してきたので、んー。ごみはちゃんとゴミ箱に捨てよう。ってことを伝えたかったのかな?って笑
友だちにも同じ質問したらone man's trash is another man's treasureってことかな?と。さすが!それですそれ!多分この展示で伝えたかったことはそういうことなのかも。
でもこの街のあまりのごみの多さに、ごみはゴミ箱へ。っていうメッセージも同じくらい強調していきたいと思った。
カルチャーの担い手
ギャラリー内は奥行きがあって外観の割に広くて、展示エリアの隣のエリアではローカルのアーティストがブースを出して自分の作品を販売してました。
キャンドルとかポスターとかステッカーとか、私もいつか自分のオリジナルのプロダクトを作って、共感・共鳴してくれる人たちに届いたらいいな〜なんて思ってます。(もう一人の自分がすぐにでもやれ。と言ってるけど重い腰が、、、)
その後もギャラリー内で友だちと「自分がもしブランドを立ち上げたら」と
いうテーマで延々と話してた。彼はバンクーバーというかカナダという国は歴史が浅くて、建築の世界を見ても歴史の長いヨーロッパやアジアの国々みたいなノウハウがないって言ってた。だからこそ今から文化を作っていくことができるし、もっといい街にしたいって言ってて、純粋にいいな〜。って思いながら聞いてた。
あと、昔からバンクーバーにいる人たちのコミュニティに新参者が入っていくのはなかなか難しくて壁を感じることとか、他の国から来た人もすぐにカナダを去って自国に帰っていくから、なかなかローカルのカルチャーが育たないんじゃないかっていうことも言っていて、確かにそういう側面もあるんだなと新たな気づきがあった。
私は日本の歴史や伝統のことは日本人だけど大して知らないし(勉強不足)、そういう伝統や古いしきたりみたいなものに、何故か小さい頃から反発心があった。かといって、歴史や文化を軽んじてるわけではない。ただ、何か少し新しいものを取り入れたり、今の時代の価値観に合うようにアップデートできたら、もっと生きやすくなって多くの人に愛されるコミュニティとかカルチャーができるんじゃないかなって思う。
今回訪れたギャラリーやそこで出店してるアーティストもこれからバンクーバーのカルチャーを築いていく担い手で、こういう日々の小さな取り組みとか積み重ねが街を作っていくんだろうな〜なんて思いながら帰宅。
こうやって友だちとの会話を振り返りながら、私はカナダの自然が好きで、そこからインスピレーションを受けたり写真を撮ったりしてるけど、果たして自分がやっていることは社会に還元されていくのか、そうだとしたらどんな形で実現されるのか、カルチャーの担い手になれるのか、、、日本という国を離れて、これから先どういう形で社会と関わっていけばいいんだろうなんて大きなテーマについて考え込んでしまった。
まだはっきりとはわからないけど、こうやって会話をすることで新しい気づきや問いが出てきて、久しぶりにいい刺激を受けることができた週末でした。