Chihane Kirita

Film photographer.Baced in Tokyo(静岡⇄東京)指定難病…

Chihane Kirita

Film photographer.Baced in Tokyo(静岡⇄東京)指定難病(2017.11 確定診断)を抱えています。フリーランスのモデルとしても活動してます。病気のことを中心に呟いていきます。All photos taken by me.

マガジン

  • 恋話

    徒然なるままに、アラサーが平成から令和にかけて恋話を綴ってます。

  • 病気のこと。

    自分の抱えている指定難病のこと。

最近の記事

愛しい愛しいあなたの幻影へ。

愛しい愛しいあなたの幻影へ。 どうやら本当にこのままトントン拍子に行きそうです。 あなたと歩めなかったその先に、彼と進むことになりそうです。 あなたがずっと拒んでた私の父とも、何だかあっという間に会いました。 「すごく緊張したけど、とても楽しかったよ」と言ってくれたことにとてもホッとしています。 最近は毎回長々とミーティングをしています。 私の拙い話も鬱陶しがらずに聞いてくれます。 しっかりと自分の意見も話してくれます。 あなたよりも口下手で、あなたよりも言葉選びがとって

    • 釣った魚に餌を与えなかった場合についての考察。

      短く切り揃えた色気の欠片もない爪を、先週買ったばかりのマニキュアで染めていく。 最近は便利なもので、サロンに行かなくてもセルフでジェルネイルが出来てしまう。 しかもただ塗って硬化するだけ、その上剥がしたい時にすぐにペリペリと取れる。 本当に素晴らしい世の中になったものだと思う。 眠い目を擦りながら10本の指を塗り終え、明日何を着ようかと考えながら眠りについた。 翌日、午後からではあるが、久々のデートである。 昨日の夜から朝起きてから出かける直前までありとあらゆるところを磨き

      • 愛する女の子たちへ。

        つらくても、しんどくても、笑顔を絶やさないあなたたちへ。 心が荒みやすい今この時期だから。 好きなメイク、好きなファッションに身を包んでみて。 周りの目は気にしない。 だって好きなんだもん。 自分のテンションさえ、上がればいいの。 好きなものは鎧になるよ。 笑顔は盾。 毎日何かしらと闘ってる今だから、朝起きてまずはフル装備! テンション上がるものを身にまとって、さぁほら。 胸をパンと張って、顎をツンと上げて、目線は上。 ほらね、いい感じ! ひそひそ声はシャットダウン

        • アラサーこじらせ女子の恋話。

          平成の大恋愛を終えて3ヶ月が経とうとしてます。 世の中は何だか一気に様変わりしてしまって、日に日に心がザラザラしていってる気がする。 そんな私も先月誕生日を迎えて、三十路まであともう少し。 そりゃそろそろもう結婚も考えるし、考えなきゃだし、周りからは急かされるし、どんどん独身仲間が減っていく一方です。 今の彼とは自分たちの年齢のこともあって、ほとんど結婚前提でのお付き合い。 「この人となら結婚するのも(条件的にも人柄的にも)悪くないな」から付き合い始めたと言っても過言では

        愛しい愛しいあなたの幻影へ。

        マガジン

        • 恋話
          11本
        • 病気のこと。
          3本

        記事

          大好きなあなたへ。

          大好きなあなたへ。 お別れしてから少しだけ時間が経ちましたが、お元気ですか? あなたと私が恋人としていた年月は9年と4ヶ月。 誰かが歌っていたけど、 「好きだけじゃ駄目なんだ。」 大人になってしまった私たちには本当にその通りで、気持ちだけじゃどうにもならないことが多過ぎました。 だけど、私たちにとってお互いの存在は最早日常で、それがなくなってしまって、私は少しだけ寂しかったりしました。 半身がなくなってしまったような、そんな感覚です。 少しだけ、あなたも同じように思

          大好きなあなたへ。

          ふつうの日。

          朝起きて暗い部屋が嫌で、少しだけカーテンを開ける。 彼の家に朝差し込む光が好きだ。 起きる時間にはまだ早い。 最近、一度起きてしまうと何か食べないと寝られないので、仕方なくスマホ片手に彼の横で暇をつぶす。 落ち着かなくて寝返りをうつと、彼ももぞもぞと動く。 その度に顔や首筋、いろんなところに鼻先を擦り付けてくる。 本当に毎度思うが、大型犬のようだ。 どうしたー?と声をかけるが、返ってくるのは意味をなさないふやふやとした声。 たまに少しだけ起きて、抱き枕のようにぎゅうと抱

          ふつうの日。

          未だ見ぬ。

          少しだけセンシティブな話をしようかと思う。 先日、高校3年間同じクラスの友達が出産をした。 何かあると飛んで来てくれるし、飛んで行くし、本当に友達の少ない私にとって貴重で大事な存在の彼女。 その彼女の妊娠を聞いた時、仕事中なのにも関わらず泣いてしまった。 そんな彼女の子供、しかも生後2日目だ、可愛くない訳がない。 シャッターを切るのも止まらず、笑われてしまった。 「あんたももう子供つくっちゃいなよ」 それに曖昧に笑う。 いろんな人から言われるその言葉。 少しだけ胸が痛くな

          未だ見ぬ。

          徒然なるままに。

          最早闘病記ではなくて、惚気日記になっていることは承知で徒然なるままに書いてみる。 私と彼の出会いは9歳だ。 習い事が同じだった。 当時の彼は坊ちゃん刈りの少しぽっちゃりとした男の子、そんなイメージだ。 かくいう私はいじめられっ子。 小学校の仲間がいない習い事が唯一の逃げ場だった。 そんな中、突然そんな逃げ場にいじめっ子の1人が入ってきた。 見つけられた瞬間から、大きな声でバカにされなる、何度も何度も。 先生も注意してくれたけど、何も変わらない。 悲しくて恥ずかしくて逃げたか

          徒然なるままに。

          好きということ。

          「人を好きになるって何?」 友達と話していた時、そう聞かれた。 9年目になる幼馴染の彼、彼のことは好きだ。 「でもときめかないんでしょ?」 そうだ、10代の頃の胸を焦がすような気持ちはもうないに等しい。 それでも私は彼が好きだと断言出来る。 性欲とかそういうのは、恥ずかしい話私にはもうないに等しい。 だけど、抱き締め合えばその体温に安心する。 それでも私は彼が好きだ。 浮気は出来ればしてほしくないけれど、別に昔ほど他の女の子と話していたり、会ったりすることに嫉妬は覚えな

          好きということ。

          たわいもないこと。

          最近流行りのウルフカットなるものにしてみた。 確か我々が高校生くらいの時も流行ってた気がする。 スッピン・眉なし・上下スウェットでいたら、ピンクのキティサン履いて地元にいそうだと妹に笑われた。 そんな話を彼にしたお風呂あがり、髪の毛を乾かしたスッピン眉なしの私を見て 「可愛い!こんな子、高校時代いたわ!」 と謎にテンションが上がり始めた。 可愛い可愛いと愛でられて、複雑な私。 少し体調も悪かったので、ひとしきり愛でられたあとはスリスリと首筋に鼻を擦り付けなられながら、就寝

          たわいもないこと。

          目にする、ということ。

          原宿DFGでのポートレートグループ展「写していくこと。」が終わってから1週間以上が経とうとしている。 面倒くさがり、人見知り、団体行動が苦手な私がよくぞ9人でグループ展の主催なんてやろうとしたもんだ、と改めて思う。 想像以上の来場者数に自分も会場もキャパオーバー…毎日本当にうれしい悲鳴で、結局3日間オープンの11時からクローズの20時までずっと在廊した。 タピオカ祭りの予定が最終日だけ辛うじて飲めたという。 結果、体脂肪が4%減っていた。(今は少し戻った) いつ倒れるか分か

          目にする、ということ。

          病気のこと。

          自分の病気は橋本病(甲状腺機能低下症)という自己免疫疾患だ。 簡単に言うと、自分の免疫が甲状腺細胞を攻撃対象と認識してしまい、破壊していく。 そうすると甲状腺細胞自体が少なくなるため、甲状腺から作られ代謝を司る(元気な源のような)甲状腺ホルモンが減少してしまう。 その結果、動きたくても動けなくなったり、血圧・心拍が異常に低くなったりする。 自己免疫疾患なので、一度なると根本的にはもう治らない。 今は甲状腺ホルモンの薬を飲むことで、足りない分を補っている。 先月その薬の量

          病気のこと。

          にちようび。

          この前の下手くそな2人のセルフのデータが返ってきた。 それすらも愛おしいなと思ってしまう。 金曜日、彼の家に先に帰った。 お風呂を済ませて、電話をかけるとまだ都内。 終電かなと夢現の中で考える。 ふと玄関が開く音、寝惚け眼で時計を見ると、3時前。 酒臭い、タバコ臭い彼が抱き着いてくる、擦り寄ってくる。 頑張ってタクシーで都内から帰ってきてくれたようだ。 若干潔癖な私、けどその日は眠さが勝った。 揉みくちゃにされながら、抱き枕になったまま眠りにつく。 朝、ふやふやとしてる彼

          にちようび。

          この愛おしい日常。

          寝ぼけ眼で彼のことをおかえりーって出迎えて、眠れないからと晩酌を始める彼の膝に頭を乗せて、眠くて多分すごく支離滅裂な私の話をふんふん聞いてくれて、もういい加減寝なさいと寝かしつけられて。 寝返りをうつ度に顔をグリグリ擦り付けられて。 朝起きて洗濯機回しながら少し喧嘩して、仲直りしながら額をくっつけたままお昼寝して、 どっちのヨダレか分からないけどヨダレだらけになって起きて。 カメラ重いから置いてきなさい、やだ持ってく、の押し問答はいつものこと。 手を繋いで、病気してから歩み

          この愛おしい日常。

          生きてるだけでいい、はたまにつらい。

          昨日生きたいと思った今日なのに、もうすべて終わらせてしまいたいと思う今がある。 賛否はあると思う。 生きてるだけで良いんだよ、はたまにつらい。 自分の意思では止められない発作が起きると惨めでつらい。 外出先で発作が起きれば周りの目がこわい。 生きるために写真を撮ってる。 明日も生きたいと思う。 私以外にこの辛さはわからないと悲劇のヒロイン面する訳でもない。 だけど唐突にふと、この幸せなまま終わらせてしまえたらと思う今がある。 別に構ってほしくてこんなこと言っているの

          生きてるだけでいい、はたまにつらい。

          私が写真を撮る理由。

          私は難病指定されている病気を抱えています。 体調に変化があったのが2017年の4月、確定診断がついたのが11月の半ばでした。 3秒前まで元気だったのが急に糸が切れたように動けなくなったり、目まいが止まらなくて這ってしか動けなくなったり、 手・身体の震えや顔の痙攣が止まらなくなったり、 言葉がうまく出てこなくなったり、呂律が回らなくなったりします。 治療のための薬の副作用で狭心痛が出たり、脈拍が異常に早くなったりします。 外で発作が出ると周りの人たちから好奇な目で見られま

          私が写真を撮る理由。