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この愛おしい日常。

寝ぼけ眼で彼のことをおかえりーって出迎えて、眠れないからと晩酌を始める彼の膝に頭を乗せて、眠くて多分すごく支離滅裂な私の話をふんふん聞いてくれて、もういい加減寝なさいと寝かしつけられて。
寝返りをうつ度に顔をグリグリ擦り付けられて。

朝起きて洗濯機回しながら少し喧嘩して、仲直りしながら額をくっつけたままお昼寝して、 どっちのヨダレか分からないけどヨダレだらけになって起きて。
カメラ重いから置いてきなさい、やだ持ってく、の押し問答はいつものこと。
手を繋いで、病気してから歩みが少し遅くなった彼と歩調を合わせる。

この道好きそうだねって言われて、そうだね好きだね、と答えながら私はカメラを構えて。
お昼ご飯を食べながら、夜ご飯のことを話して。
夕飯の買い物して、コインランドリーに行って、洗濯物が回ってるのを彼が興味深そうに覗き込む。
帰ってきて、干してある洗濯物を取り込まなきゃーと言いながら、また額をくっつけてお昼寝して。
起きたら一緒にテレビを見ながら餃子包んで。
私が包んだのと見比べて、8年経っても餃子を包むのが上手くならないといじける。

そんな当たり前が愛おしかった。
8年間、長いようで短かった。
記念日なのにどこも連れてけなくてごめん、と謝られたけど、この日常がどうしても愛しくて、楽しくて。

ありがとう。

#闘病 #写真

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