◇本の帯、取っておく派
帯に限らず、しおりやチラシなど、本に付属していたものは全て保管します。位置もそのまま。だからしおりも、別に用意してあるものを使います。
読み始めるのは、保護のために透明なカバーをかけてから。
手に入れたときの状態をなるべく維持したい、そういう気持ちがあります。
ところで帯の保存に関して、表紙の下へ入れたり、折りたたんで本に挟んだり、ファイル類で整理したりと、色々な方法があるみたいですね。保存しない、読む前に捨ててしまうという方もいると聞く。
わたしが帯の位置もそのままに、透明なカバーで保護するのは、帯を眺めたいから。魅力を伝えるために作品の大事な要素を詰め、言葉やデザインを洗練させた帯は、それだけで芸術品だと思います。帯に惹かれて本を手に取るのは、よくあることですし。
だから買うときも、出来るなら帯があるものを選びたい。書店で見かけて興味を抱いても、帯が外されているものは躊躇してしまうことがあります。即決せずに、ほかの書店を覗いてみようと思う。
そういえば、同じ本で帯の違うものが並んでいたことがありました。一方は初版、もう一方は七刷。増刷がかかるうちに帯が一新されたケースですね。裏表紙側の文言は同じ、本文中からの引用で、表紙側が異なっていた。
初版はシンプルに内容を伝える落ち着いた文面、七刷はインパクトあるフォントの書店員推薦コメント。迷い、悩んだ挙句、七刷のほうを選びました。わたしに刺さったのはそちらだったから。
また最近知ったのですが、しばしば見かける二重カバー……あれ、扱いとしては帯なんですってね。わたしが目にしたのは「幅広帯」という呼び方ですが、他にも「全面帯」「特大帯」などと言うそう。
映画化記念などで出演キャストの写真を使用したり、出版社のフェアで限定デザイン・新規イラストのものが作られたり。すでに持っている書籍でも、そのカバー欲しさに改めて購入したこともあります。
電子書籍も利用するけれど、基本的には紙媒体。その理由のひとつには、やはり帯の存在が大きいのかな。電子書籍の表紙は汚れないし、カバーを掛ける必要もないけれど、帯がないと寂しい気持ちもある。帯を前提としたデザインの表紙も、ままありますしね。
さてみなさんは、本の帯をどうする派ですか?