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学ぶほど。

週末は第24回日本看護管理学会学術集会にどっぷり。

オンデマンドは3日まで。まだたっぷり聞きたいものがあるので、合間合間に聴こうと思います。


発表者の中には、会場以外からアクセスされる方も多くいらして
通信トラブルも色々あったようですが、興味深い内容がたくさん。
オンデマンド配信も聞きたいものがたくさん。
こちらは通信トラブルを気にしなくて良いので安心して聞けます。
実際の学会では見たいものが重なると
取捨選択が必要なのですが、
オンデマンドは全て見たいものが見られるので素敵です。そして深められます。
今後もリアルとオンデマンドの並行
での学会が続くと良いなと思います。
何年か前からサーバントリーダシップ
研修を作り上げておられる樫原理恵先生のお話、
初めてお聞きになる方にもきっとわかりやすいだろうな、と
思って聞いていました。
ただ、それに対する
フロアからの質問が手段や手法を求めるものが多いのが、まだまだ
現場にはその意義が届いていないのだなあ、と感じました。
先生や登壇者が何度も、口にされておられた、「哲学や概念なので、何かをしたから、急に何かが変わった、というツールではありません」という言葉から、哲学や概念は看護管理のどの場面にも生かされるコアな部分であることがもっと看護の世界でも認識されることをこれからも期待します。
思考の成熟が必要ですね。
複雑にするのではなくシンプルに深く、ね。

私もその辺り、心しないといけません。主軸がぶれていきます。

わたしも数年前からこの概念に触れ、
看護界でじわじわ認識された頃、
学んで、活用してファシリテートする現場支援を
していますので、振り返りになりました。

勝原裕美子先生の「コーチング」のお話は、対話形式で勧められ、セルフコーチングや個人で受けるコーチングの有用性について考えさせられました。
オンタイムで質問にお答えになりつつ進められて、興味のある人もないひとも、刺激的なセッションになっていたと思います。
コーチングについては、看護教育、患者支援を深めていくと必ずと言ってもぶち当たる分野です。もっと深く勉強しないといけないなと思いました。

東大の真田弘美教授のケアイノベーションのお話は、
society5を見据えた、
データを駆使した、看護の見える化やエビデンスプラクティスギャップをなくす、という強い思いのもと、繰り広げられた実践と提言が心深く、冷静な語り口にお拘らず、私には熱を帯びて、とても新鮮にそして確実に伝わりました。

イメージングデータや、カルテから見出される看護の分野のビッグデータを生かして、褥瘡管理の分析や、排便コントロールのエコーを活用した方法など、企業を巻き込みながら、持続可能で、エビデンスを持った実践がさらに新たなエビデンスを生む仕組みを教えていただきました。

経験値のみに頼りすぎない確実な実践を予測できる取り組みを示していただきました。
ずっとドキドキワクワクしながら伺いました。2040年の未来を見せていただいたような気がします。

ロボットが人間を超えられない。

そんな不確実なことを言っていてはいけない。ロボットやデータを生かした満足度の高い支援を真剣に考えていかなければならないのですね。

そして、「ナッジ」について行動経済学の視点から大変わかりやすいお話と盛り沢山な情報をくださったのは、慶應大学の小池智子先生。
ついついしてしまうその仕組みは、システムデザイン思考を思い出します。
相手を理解し、相手の行動変容を期待する、ということは、接遇や教育支援の中でもいつも深く考えています。この分野は、私にとってはますます興味のある分野です。オンデマンド配信をみていたら、読みたくなった本を夜読み返しました。
学びは頭を整理したり、思考が新たな発想につながったりしますね。

また、斎藤清二先生の「ナラティブ」の単元。

学べば学ぶほど深く、その研究方法についても教えてくださり、自分の研究テーマと重なる部分もあり、これから色々とまとめるにあたり、大変心強く頷きながら、拝聴しました。掴み所のない抽象度も高い単元と思われがちですが、客観性に偏位しがちな研究の分野で、なぜ自分がそれを知りたいと思ったのかを強く意識しながら研究していく分野でもあると認識しました。素晴らしい講演でした。

看護管理者におけるコンピテンシーモデルを活用した教育については井部俊子先生のお言葉で「(看護診断の初期の頃のように)どの能力がどのクラスターに匹敵するかという当てはめて終わりということは避けなければならない」という言葉は実は重くて、本質を見極める大切さを学びました、

漠然と「管理職という職位に対する不安」を持っているナースに、強み弱みをきちんとデータとしてとらえさせ、客観視させ、強みを伸ばし、弱みを保管するだけで良いのだ、ということを伝えることで、より組織に対して自分の有用性を自覚し生き生きと働ける管理職が増えるといいな、と思った次第です。

それ以外にもたくさん、学びを得ましたが、これまでとします。

この学会の事前登録を忘れた〜という友人に今月末までは後追い登録できることをお伝えし、オンデマンドだけでもご覧になり、また色々とご意見いただきたいなあ、と思った次第です。

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