細見コレクション 琳派と若冲

今行ってきた感想を書こうとして気づいたけど、多分展示の半分しか見ていない。こんなに展示品が少なくていいの?と思っていたが、私が悪かった。また行かなければいけない。

私が見た展示室は、織部と志野の焼き物と、琳派の作品を中心とした部屋だった。晩年の若冲の作品もあった。これは織部、これは志野、とまとめて見せてくれると、こういうのが織部なのか、と分かるので初心者にとってよかった。「これはこういう焼きもので、ここにこういう装飾、ここにはこういう装飾がこの画材で施されている」、と説明も丁寧でわかりやすい。装飾なんて見たらわかるだろう、と思っていたが、線で彫り込んである模様は見落としがちだった。

若冲の作品は最晩年の鶏が2羽描かれている「虻に双鶏図」と、「鼠婚礼図」を見た。「虻に双鶏図」は、細かく写実的に描き込まれた雌鶏の羽と、背後の雄鶏の筆文字の力強いはらいみたいな尾羽の落差が印象的だった。筆遣いの落差が若冲の絵の楽しさでもありそう。

焼き物も掛け軸も、本来は茶室や床の間に飾られてこそ、実際にお茶会で器として使われてこそのものだろう。実際に掛け軸を眺めて鑑賞したり、お茶を飲んだりしてみたいので、やっぱりお茶を習いたい。

細見美術館は、京都新聞主催の展覧会の時はトマト倶楽部会員証で無料で見れる。京都新聞を購読していれば会員証がもらえるので、購読している人は是非販売店に連絡して会員証を届けてもらってください。他にもお店で割引になるなど、たくさん特典があるらしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?