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穏やかでいられること

昔はね仕事でスピードに追われ
時間に追われ忙しさに追われ
自分で自分を何かに追いやって
自分のあり方を勘違いしながら生きてた

仕事に合わせて日曜日も祝日も
仕事を優先にした生活
夏にはクリスマスの商材決めて
冬には春の展開を考えて
今は事前に決めた計画を実行する
でも、結果を見て分析して次へと繫げる

1日8時間以上拘束して
帰りは終電近くの電車に乗って
家についてご飯食べてお風呂入って
寝るのはいつも2時近くだった

タバコ吸ってた
ずっとイライラしてた
性格はきつかった
先輩にも後輩にも嫌なこと
いっぱい言った
自分の機嫌を振り乱しながら

今思い出してもあの時の自分には
戻りたくない
自己アピールが下手くそで
強くいないとやられてしまう
周りに負けてしまう
そう思っていたし
そうじゃないとやっていけないと
思ってた

だけど今考えてみると
そっちじゃないよっていう
お知らせはたくさんたくさん
あったんだよね
どんなに売上作っても
お給料上がっても
ずっとイライラしてたし
楽しいことしようと思っても
なんか寂しかったり

本来の自分のあり方でいたら
置いていかれるし認めてもらえない
そう思っていたから
だんだん心のバランスがとれなく
なっていった
本当の自分はどこにいったのだろう

それでも続けなければなんていう
脅迫観念に似たような気持ちでいて
自分は間違ってないと踏ん張って
立ってた気がする
そうこうしていると私に異動の辞令がでた

時代はアメリカのリーマン・ショックが
あったりAmazonができてオンラインショップ
の買い物が主流になり始めてたりで
店頭で物を買うというのが少なくなりかけて
きて、私が打ち出すものは今までのように
売れなくなっていった時期のなか
半年後には閉店が決まっている
アクセサリーショップへと飛ばされた

今思えば自分の意志とは違う事が起きて
これが強制終了の始まりだったのかも
しれないと思う
一方で私の結婚が決まり先に一緒に
暮らすこととなって引っ越し
全ての環境が一気に変わった

私はアクセサリーショップが閉店後
会社を辞めた
時間に追われることもなくなったし
季節の先取りもしなくて済むようになった
タバコも辞めた、もう強くなくていい
イライラすることもないはずなのに
何をしていても不安だった

今までの自分を振り返ったときに
あまりにも未熟な人間性に後悔する
ことが多かった
仕事の結果よりも人として
自分のあり方が酷かったなって
自分にも人にも厳しかった
大した能力もないのに偉そうだった

店長に言われた一言が脳裏から離れない
「なんで、そんなになっちゃたのかしら」
その時はさ、生意気にも
「この環境の中でそういう事言う?」
店長をはじめ先輩も強いしきつかった
毎日誰かに悩まされる
みんな大嫌いだった

終わったのに終わらない何かが始まって
頭の中で店長も先輩も後輩もみんなが
私に色んなことを言ってくる
否定したり責め立てたり
私の中の弱さが溢れてきて溺れていった

そこから私は弱いことを知って
人に対して自分を出せなくなっていった
それでも相変わらず自分には厳しく
こうじゃないといけないとか
普通の大丈夫なふりでいた

ずっと色んなことが許せなかった
自分も周りも親も兄弟も学校も仕事も
とにかく怖くてしょうがなかった
色んな声が聞こえておかしくなりそう
10年間人が怖かった

私は弱さを受け入れて許すこともできなかった
私はやっぱり強いのかもしれない
精神的に倒れてしまえれば楽だったかも
しれないのに、それもできない

そのうち旦那が鬱で仕事に行けなくなった
また店長の声が聞こえる
「なんで、そんなになちゃったのかしら」
わからない、何で?旦那なの?

変えたい変わりたい、どうにかしたい
どうすれば良いのかわからない
その頃だったんだけど純ちゃんの
GW(GROOVE WORKER探究会)に出会った

知らないことがたくさんあった
内側が外側とか
自分を受け入れて許すとか
それでも上手くいってるって
最初はどういうことか分からなくて
でもそこで初めて自分の弱さを認めて
情けない自分を言葉にしていった

知らない人たちが聞いてくれていた
けど、一番聞いてほしかったのは自分だった
受け入れてほしいのも、認めてほしいのも
許してほしいのも

変えたいのは現実よりも自分だった
私は優しくして欲しかった
良いんだよって許して欲しかった
大丈夫だって信じて欲しかった
私は私のままで良いんだって、、、
私って何だっけ、、、?

「なんで、そんなになっちゃたのかしら」

ねぇ?
「そんな」の前はどんなふうに映ってたの?

置いてかれてもいい
周りに負けてもいい
優しく穏やかな自分でありたかった
みんなのこと本当は嫌いになりたくなかった
大好きだったよ
仕事は好きだった楽しかった

人生を螺旋階段にたとえてきた
同じところを回っている
だけど、前よりも成長して高いところから
見える景色は前よりも見渡しがよくて
前よりも上手くやれるはず

20年かけて階段をゆっくり登ってきた
気がして、またここに来た気がする
今度は在りたい自分のまま進んでいこう
周りに惑わされず私のまま🕊

chiemi



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