環境×図工 カレット(ガラス片)で何つくる?
「環境×図工 カレット(ガラス片)で何つくる?」
2023.5.27土曜日 10:00-12:00
灘文化センターA会議室にて
※Youtubeから制作風景をご覧いただけます。
2年ぶりに対面ワークショップを開催致しました。素敵な出会いに感謝溢れる1日となりました。
〝大人の図工塾〟の醍醐味は子ども先生の手仕事に学ぶこと。
今日は5歳〜17歳までの子ども先生の表現を間近で観ることが出来ました。
「あっ!いいこと考えた!」
という言葉が、たくさん飛び交いました。
未就学のお子さんがお部屋に入ってきてくれた時の第一声は、
「わぁ!いっぱいある!」
でした。
この瞬間、〝いっぱいある中からの選択〟は小さなお子さんにとっては大きな意味なあることだと感じました。
お母様方は予め準備してくださった材料を手に、
カレットとの融合を真剣に探求してくださいました。
あるお母様から
「子ども達のアイデアに驚かされ,自分の事どころではなくなってしまいました!」
という嬉しい感想もいただきました。
日常で見るお子様の表現とは違った面を発見され、その喜びを皆で分かち合うことができました。
新しい素材を介して子どもたちの成長に出会えるのも、図画工作における大きなミラクルであると感じた日でした。
集われた方々と創る温かな空間にこそ
自然発生的な制作と鑑賞が生まれていくことを
再確認致しました。
また私自身、ワークショップをする度に感謝の気持ちが溢れるのは、過去に抱いた違和感や課題があったからだとも気づきました。
それは、親子参加型ワークショップが必ずしも
微笑ましい瞬間ばかりではないからです。
作品としてのゴールが予め定められていなくとも、題材に親御さん側の美的価値観が垣間見えた発言がある時、決まってお子さんの反発が生まれます。
とりわけ、中間反抗期や思春期の子どもたちにとっては、親御さんの前での表出が困難な場合があるのです。
子どもたちが内面対話をふんだんに行う前後で
親御さんの意図が提示されると、表出しかかっていた色も形も奥に退いてしまうケースは少なくありません。
それは言葉を発しない重度心身障がいのお子さんでも言えることで、
「そうっとしておいてほしかったのだ。」
と言わんばかりに、表情や態度で大人の仲介を拒みます。
人間関係構築のタイミングはどこか、
素材提供のタイミングに重なるところがあります。
今回のように普段馴染みのない素材は
子どもにとっても大人にとっても、0から1を創り出す作業に通じているため、更なる表現の広がりが期待できると感じました。
カレットを提供してくださったガラスびんのリサイクル専業メーカー、株式会社山一商会の皆様へよい報告が出来そうです。
環境×図工。
この度、このキーワードに共感してくださった方との出会いがあり、※文化振興財団との共同事業でカレットのワークショップの第二弾が決定いたしました。
後日、詳細を報告させていただきます。
大人の図工塾管理人 米光智恵
※生きがい活動ステーション主催。
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