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京都関連本の紹介。その1『源氏物語の京都案内』

京都をこよなく愛するあまり京都に移住した京都好きが紹介する、ひと味違った京都に関連する本たちの読書案内です。
タイトルに京都と名がつけばひたすら収集した京都本の数々。思わず手にとってしまったコアな本・・・読めばもっと京都が好きになる?(嫌いになる?)

第1弾は、『源氏物語の京都案内』文藝春秋社編 文春文庫


源氏物語54帖のあらすじや関連する京菓子の紹介など情報満載

今、大河ドラマで盛り上がっている源氏に便乗?しての紹介です。
巷に数ある源氏物語関連の本の中でも、私にとっては大好きな大切な一冊です。

その理由は、

五十四帖すべてが各4ページ構成

  1ページめ:簡略なあらすじ(この手軽さが素晴らしい!!とりあえず内容を
       ざっと知りたい人にはここだけでも十分)
  2ページめ:関連の系図(これがないと頭の中がごちゃごちゃしてきます)と
       ちょっと読みどころ(内容を深く理解するには必読)
  3ページめ:カラーでその巻に関連する京都の観光スポットを地図入りで紹介
       (これが京都案内とタイトルにある理由のひとつ)と
       その巻から連想される京菓子の紹介(京都にある数々の老舗和菓子
       店のお菓子が紹介されている)
  4ページめ:カラーで3ページで紹介した名所や関連する美術品の写真を掲載
 
 あらすじや関連系図はわかりやすくてイラストも可愛らしいのですが、その巻か
 ら連想する京菓子の紹介は、和菓子好きな人にはたまらない魅力があります。
 私が茶道を習っていることもありますが、3ページめには五十四帖それぞれのお
 茶碗を紹介しているのも心をくすぐるのです。
 すべて個人蔵とのことですが・・・。     
  
 この本を手に取ったのはもう十年以上前のことになりますが、未だによく読み返
 したり、お茶碗やお菓子の写真を眺めています。
 他にも瀬戸内寂聴の宇治十帖エッセイや各作家による現代語訳読み比べなど文庫
 本なのに情報満載、カラーページ豊富のすぐれた一冊です。

 

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