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無添加について考える

無添加を謳った手作りのマフィンによる食中毒が問題になっています。
わたくしもつい反射的にツイートポストしてしまったのですが↓

あらためて注意喚起をしたいと思います!
マフィンの件の経緯と食品製造についてはこちらの記事が大変わかりやすかったので、気になる方にはお読みいただくとして↓

わたくしは無添加の化粧品について書きますね。

実は現在、化粧品における無添加という言葉には、定義がないのです。
2001年3月までは、アレルギーなどの皮膚障害を起こす可能性のある102種類の成分(旧指定成分と言います)を含まない化粧品を無添加としていたのですが、同年4月の薬事法改正により、医薬部外品を除く全ての化粧品に全成分表示が義務付けられたため、無添加化粧品の幅が広がったのです。
それまでよりも開示情報が充実した事によって、化粧品の性質や特徴がわかりやすくなったと云う意味なんですけど。
ざっくりした「無添加化粧品」という大きな括りから、細分化したイメージです。

ちなみに、薬事法は2001年4月の改正の後、2014年11月25日に「医薬品、医療機器等の品質、有効性、および安全性等の確保に関する法律」と改称されています。

今回の記事は、化粧品成分検定公式テキスト改訂新版
日本化粧品検定2級・3級対策テキスト
日本化粧品検定1級対策テキスト
を参照して書いております

な~んて言われてもピンと来ないですよね?
と云う訳で、この事が実際の化粧品のパッケージ上などでは、どんな表記になるのか具体的に挙げてみますね。

・旧表示指定成分無添加
・防腐剤無添加
ノンアルコール
・エタノールフリー
香料
鉱物油
・紫外線吸収剤不使用
・界面活性剤不使用

ぱっと思いついただけでもこんな感じですが。
まあこれを見れば、無添加化粧品にも種類があるというか何が無添加なのかによって違いがある、という事はおわかりいただけると思います。
でも、成分名や成分表示についてのルールを知らない限り、消費者としては
わ か ら ん
というのが正直なところだと思うのです。
じゃあ、どうしたら良いのかというと、どなたにでもすぐに出来る事があります。
それは、

無添加だから安心安全という幻想を捨てる!

という事です。
無添加はナチュラルでからだにやさしい
無添加化粧品はお肌に良い
と思っている人って結構多いんですけど、
これは間違いです。
その上、そんなに単純なお話ではない事が皆様を混乱させる原因だと思うのです。
たとえば、消毒時などアルコールで肌に強い刺激を感じる方にはエタノール無添加の化粧品は安心ですが、防腐剤無添加の化粧品にエタノールが使われている場合もあるので必ずしも安全とは言えません。
これではちょっと複雑ですよね。

更に、天然成分が安全だという考えも間違っています。
天然成分は、天然の植物や鉱物から抽出したまま何も手を加えていない状態のものなので、精製が不十分だったり不純物が原因となって、問題が起こる場合があるからです。
天然香料に含まれる成分の中には、お肌に悪影響を及ぼすため塗ってはいけないものもあるので、その天然香料を分析して香りの成分だけを特定して人工的に作った合成香料を使う事で肌トラブルを避ける事が出来たりもします。
ですから、天然成分は良いもので合成成分は悪!というのはバカの考えだと思っていただければOKです。
合成成分とは、天然の原料が劣化しないように水素添加したり手を加えた状態のものを指すだけの言葉なので、そこに、お肌に良くないという根拠はありません。

それから。
化粧品成分の中には匂いがあるものもあって、香りをつける成分が入っていなくても化粧品に匂いがある事って、よくあります。
匂いがあるからといって、その化粧品に必ずしも香料が使われている訳ではないんですね。
無香料と無臭は違うという事です。
香りによってリラックスや安眠やリフレッシュできた経験、皆様にもきっとあると思います。
香りはヒトの心に作用して心理状態や体調にまで変化を及ぼすものです。
なのに、化粧品成分の原料の匂いって必ずしも良い匂いではないんですよ。
はっきり言って不快な匂いの物もあるので、それを隠す目的で香料を添加するのって、ものすごくよくある事なのです。
だから香料を一概に悪者扱いしないでください。
防腐剤も同様です。
防腐剤が入っているから肌に良くない!などという事実はありません。
化粧品を腐敗させないための何らかの手段は絶対に必要です。
防腐剤無添加にするためには、防腐剤の代わりになる弱い防腐作用を持つ成分の種類や量を増やす手段もあるので、それなら防腐剤を必要最小限使ったほうが肌への刺激は少ない場合があります。

ここまでお読みいただいて
えーっ?じゃあもうどうすればいいの⁈
と思ってしまったあなた。
ですよねですよね。
目下勉強中のわたくしでも手強い問題ですもの。
でも、せっかくここまで読んでくださったので、得していただきたい。
と云う訳で、簡単に身を守る方法をお教えしちゃいます!
それは
化粧品を手作りしない&手作り化粧品を使わない
という事です。
既にお気付きの方もいらっしゃると思いますが、添加物と衛生管理ってセットなのです。
食品も化粧品も、正しい知識を持っていたら無闇に材料(成分)を抜くなんて出来ないんですよ。
だから、無添加化粧品でも大手メーカーのものであれば安全だと言えるのです。
ただし、記載された使用期限は守ってくださいね、という事です。
そして
「無添加」と云う言葉に物凄い意味を見出さない
事も大切です。
単純に、特定の成分が入っていない事を表すだけの言葉ですのでね、もしあなたに苦手な成分があるのでしたら化粧品を選ぶ時の参考にする程度の扱いでお願いします。
化粧品成分については、天然でも合成でも危険なものは危険で安全なものは安全だと覚えてください。
これだけでも十分あなたの身は守れるはずです。
なお、こういった知識のないインフルエンサーは勉強もしていない証拠として、常にあなたを安全が約束されていない楽天最安値方面に導こうとしています。
どうか
化粧品は正規店で買う
という基本もお忘れなく♡

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この下にある「スキ♡」と云うやつを押すと当たりが出るかも知れません。当たりにはわたくしが気に入っている化粧品の商品名が書いてあるのです。それでわたくしは「当たり出た人いるかな~♪」と楽しい気持ちになれるので、押してみる事をおすすめしておきます。

わたくしのメイク技により、ご自分の力でご自分を美しく出来るときめきを感じて戴けますように♡応援宜しくお願いいたします。