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海外で日本語教師:かかったお金選

以前の記事で、海外で日本語教師をする時に気をつけることを書きましたが、その続きの「かかったお金」についてまとめたいと思います。

かかったお金

現地の生活費以外に、かかったお金はざっと以下の通りです。

・国民年金

住民票を抜けば支払い義務はありませんが、住民票を抜かない場合や任意加入で払いたい場合は年間16万ぐらいかかります。


・海外旅行保険(1年分)
これは現地の保険等の事情にもよると思うので入っても入らなくてもいいですが、入っておいたほうがいいです。私は足を骨折したら絶対モンゴルで治療したくなかったので(足が短くなります)、怪我した際の飛行機の輸送費用をカバーするために入っていました。大体1年間で10万円ぐらい。私は海外の保険会社の保険に入っていました。ちょっと安いです。ちょっとだけ。

結局何にも使えませんでしたが、保険ってそういうものですよね。また、現地で入院等した際には、日本の医療保険が下りるケースもあるそうです(後で戻ってくる)。医療保険を契約している方は、海外に行く前に確認しておくといいかもしれません。

・服や仕事道具を買い揃えるお金
持っていきたい教科書や、新しいパソコンなど、「新しい仕事だからこれも揃えていきたい!」というものがいろいろ出てきます。現地でパソコン支給されるかもしれないけど、英語表記だったり日本語のフォントがうまく出なかったりして、日本のパソコンが使いやすいので。

また、仕事用の服を現地の気候に合わせて買い直したりするのもお金がかかります。

・一時帰国の時の費用

日本に一時帰国する際にも費用がかかります。私は実家に戻ればよかったので大きな心配はありませんでしたが、アパートを借りたりホテル暮らしの場合、それなりの出費を覚悟しなければなりません。

また、日本にしかない物や欲しいものを買い出ししたり、友達に会ったりする交際費もかかります。私の場合、1年に一度しか帰ってこないとなると、友達がその時目掛けて会ってくれます。ありがたいですが、お金はかかります(笑)。


・現地の税金

現地の学校などに直接雇用の場合、現地の税金(所得税・住民税・社会保険料など)を天引きされる場合があります。こればかりは仕方ありません。ちなみに、日本で払っている税金がある場合相殺されることがあるので、資料は持って帰ってきたほうがいいみたいです。


・出入国に関するお金

ビザ取得にかかる費用をはじめ、日本国内の家から空港までの交通費、前泊の費用、スーツケースを空港まで送る費用、現地についてから目的地までの費用などいろいろかかります。飛行機代も自分持ち、なんてこともあるようです。ここは交渉次第かなと思います。うまく交渉したら交通費とかビザ申請費用が出たりするかも。

・お土産代

これは、日本から現地に行く場合も、現地から日本に一時帰国する場合もそうですが、なかなか手ぶらでは行きづらいです。しかも、誕生日などと違い一気にお金がかかるので覚悟しておいたほうがいいかと。

・日本の携帯電話代

日本の携帯電話の番号を残しておきたかったので、毎月1000円ぐらい払っていました。今は使わなかったらゼロ円とかあるので選択肢が増えていいですね。まあ、それで現地の携帯代も払うんですけどね…

かからなかったお金


・日本に納める税金
海外で得た所得は、日本の税金の対象になりません。なので、特に日本に申請する必要はありません。私は数年間「所得がゼロの人」になっていました。

・国民健康保険料
国民健康保険に入っている人は、住民票を抜くと保険の対象外になるので、保険料も払わなくて良くなります。

・住居代と水道光熱費

日本でかかる住居のお金や水道光熱費も、かからないお金ですね。まあ、現地でかかるのでなんとも言えませんが…。ちなみに、私はモンゴルでは学校の寮に住んでいて家賃と水道光熱費はタダでした。部屋は選べなかったけど。

準備しておいた方がいいお金


・急に一時帰国になった時の費用(クレジットカードでも可)

何かの理由で、急に一時帰国をするかもしれません。その時、自分で航空券の費用を賄えるようにしておいたほうがいいですね。最近はネットで買うことも多いので、現金ではなくクレジットカードでも大丈夫です。

クレジットカードは、海外に行く時に一時的に利用枠を引き上げてくれるシステムがあるので、不安な場合はカード会社に相談しておくといいと思います。

・(多分ないけど)急に情勢不安になった時用の現金

これが必要になることは考えにくいですが、海外の居住地から日本まで脱出できるぐらいのお金は現金で持っていたほうがいいそうです。現地のお金でもいいですが、ドルや円でもいいと思います。急にデモが激化して、とか、急に貨幣価値が下がってお金が紙屑に…となった時にも、一応日本に帰ってこられると安心ですよね(日本語教師はその前に退避させられそうだけど)。


・日本に一時帰国、または本帰国した時に使えるお金(就活用など)

なかなか先々のことは考えにくいですが、海外の仕事を終えて帰国すると、就活のための期間と費用がかかったりします。すぐ新しい仕事につければいいんですが、そうとも限らないので、日本にいる時にある程度自由に使えるお金が用意されていると安心です。

お金=心の余裕

海外で働いて、お金で一番大変だったのは帰国直後です。新しいことをしたいけど、それをするためにもお金がかかる(就活とか)…でも貯金はない。お金がないと心の余裕もなくなります。好きな仕事をしているから文句は言わないけど、やっぱりお金って大事だなと思いました。


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