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Q.学生時代にしておいた方が良いことは?

こんにちは!thinkjam(シンクジャム).代表の国本智映(くにもと ちえ)です。会社説明会でいただいた質問の回答をnoteでも書き留めておきますね。今回は「学生時代にしておいた方が良いことは何ですか?」にお答えします!


第一線で活躍される方の回答

この質問は、よく学生さんから受けますので、私も第一線で活躍される方にインタビューをさせていただく際には、必ず聞くようにしています。例えば、当社のメディア「企画の鳥瞰図」の「クライアントビュー(事業会社側の視点)」で、経営者や事業会社側のマーケターの方に質問をしておりますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。

仮に大学生の頃の自分に回答するとしたら?

 もしも、大学生の頃の自分自身に対して、回答するなら以下6~7点くらいあるかなと思います。
1|本をたくさん読む
2|いろんな場所に行き、その土地の人々の考え方を実体験で知る
3|報道内容を鵜呑みにしないで、考える癖をつける
4|学校で見識を広げる
5|社会的に「偉い人」に会う
6|生活できるなら、アルバイトはほどほどに
7|何もしない時間を楽しむ
この後、もう少し詳細をお話します。

1|本をたくさん読む

 学生の頃から本はたくさん読んでいたので、あえて言うなら興味のない本も読んでみるという事でしょうか。普段あまり触れる機会のない歴史や哲学の本などが良いかもしれません。

 実は恥ずかしながら明治維新については、大人になってから読んだ司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」で詳しく知りました。なぜ、あんなに距離があった薩摩藩の西郷隆盛や土佐藩の坂本龍馬が京都や江戸といった場所へ何度も行き来して明治維新を進めてきたのかといったことが、小説ではありましたが詳しく書かれていて、自国の近代化のプロセスの一端を知ることができ、現在のビジネスにもどう活かせるか?というヒントも得られました。

 歴史は現在の自分たちの生活の礎にもなりますので、読んでおくといろいろな場で役立ちます(余談ですが、企業の「偉い人」は歴史好きな人が多いので、アイスブレークや親睦を深めるキッカケにもなります)。

2|いろんな場所に行く

 人は経験していないことは、他人にうまく語れません。仮に本で得られた知識があったとしても、経験とセットでないとその知識は生きてこないと思います。時間のあるいまのうちに、国内外を問わずさまざまな地域に行き、その土地で生活している人々の考え方を実体験で知りましょう。

 そして、体験したことをテキストや画像・動画で残していく。体験をしたことを他の人に伝える努力をすることで、そこで起こっていることの因果関係など、より深い発見ができるかもしれません、

 私たちはマーケティングの企画というお仕事の中で、日頃から「販売の現場」に足を運んだり、ネットからアクセスしたりして、できるだけお客様の追体験し、それをテキストや画像でまとめて考察しています。これと同じようなことを愉しみつつ、自分の見識も広げながらできるというのは、学生の特権のように思います。

 バーチャル体験もいいですね。例えば、皇居でスマホをかざすと存在しない江戸城が見えるなど―XRテクノロジーによって時間と空間を超える追体験が可能になったいま、積極的にそういったイベントにも参加してみましょう。美術館や博物館にも「学割」を活用して、積極的に足を運んでください。

3|報道内容を鵜呑みにしない

 TV、Blog、YouTube、SNSを問わず、メディアは当局やスポンサー企業、上層部の意図によって「伝えたいことだけを伝える」「文脈を無視して、ある部分だけ切り取って伝える」という特性をもっています。

 アンケート調査では、結果ありきで設問をつくったり、回答サンプルを抽出したりすること「も」あります。報道内容を鵜呑みにせず、客観的に判断できる物差しを身につけられるようにしておきたいものです。

 すでに学ばれているかと思いますが、アンケートを実施している主体は誰か?そのアンケートの目的はどんなところにあるか?母集団数(n数)やその属性(性別、年齢、エリアなど)などの客観データを把握し、データの確からしさを検証してみましょう。

 報道内容において確からしい点があれば、そこから「自分ならどう思うか」、逆に「報道を鵜呑みにしてしまう人はどういう行動を起こすだろうか」という点を冷静に考えてみる癖をつけておくと、社会人になって得られるメリットは大きいと思います。

4|学校で見識を広げる

 自分が入った学部・学科の勉強だけしているのはもったいないかもしれません。せっかくなら、他の学部・学科の授業を受けたり、専門家と会えるチャンスを活かしてみてはいかがでしょうか?

 社会人になると自分の好きなことだけをやるのは難しいですが、学生のいまなら、自分の興味の向くままに行動ができるでしょう。見識を広げるために、通っている大学をフル活用してみましょう。

5|社会的に「偉い人」に会う

 行動を起こせば、「学生」というだけで社会的に「偉い人」とも直接話ができます。濫用はしないで欲しいのですが、実は学生って一番人に警戒されず、いろんな人に出会えたり貴重な経験ができる時期。

 世の中はタイパとコスパの時代ですが、効率だけでは測れない、回り道をしたからこそ得た経験や思いがけない人との出会いが、結局は自分を形成していることに、あとあと気づくはずです。

6|アルバイトは、ほどほどに

 アルバイトに精を出し過ぎた‥これは過去を振り返って、唯一後悔している事です。社会人になると働くのが当たり前になります。その前に、アルバイトという「時間をお金に換えるだけの行動」はそんなにしなくても良かったかもしれません。

 もちろん、アルバイトは新しい体験もできましたし、インターネットカフェ兼プロバイダの店員をしていたことが、最初の会社を決めるキッカケにもなったのですが、少し一生懸命やり過ぎました。

 常時3件くらい掛け持ち‥ファミレスのホールスタッフ、家庭教師、おもちゃ屋の高額商品担当、インターネットカフェ兼プロバイダの店員、お好み焼き屋の店員、割烹料理の給仕、倉庫の軽作業、カレンダー屋の事務、スーパーのレジ、バーのホールスタッフ、試食販売実演スタッフ‥などなど。

 それよりも、上記1~5のことに時間をかけたほうが良かったなと、改めて学生時代を振り返っています。

7|何もしない時間を楽しむ

 いろいろ書いてきましたが、そうはいっても、学生はモラトリアムの期間。ほとんどの人が、時間だけはたくさんあります。就活の時には、自分の将来に焦る気持ちはすごくわかりますが、時には「何もしない」というぜいたくな時間をぜひ楽しんで欲しいなと思います。

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