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やいのやいの言わない

こういった細かいことで、既成事実が積み重なっていくようにも思う。先日は、炊飯器を彼女が買いたいと言った。

森博嗣「銀河不動産の超越」

ひよこが通う保育園は、幼児組になると制服があります。先日、お迎えついでに採寸&注文したら、体操服にランドセルに靴やらなんやら、〆て税込40,000円超。保育園用の私服を用意しなくてよくなるわけだから、夏冬×3年=6シーズン分とすると割高でもないんですが、とはいえ、一気に諭吉4人出動はちょっと身構えます。ヘアビューロンストレート買えるなー、と。

制服類のなかで、スモックだけ、黒・赤・ピンク・水色・黄色の5色から選べることになっていたので、ひよこに「何色にする?」と聞きました。服にしろ小物にしろ、「おもーりひよちゃん(なぜかいつも一人称がフルネーム)はねぇ、ピンクにするぅ」の一択なので、それを想定したビジネス質問だったのですが、回答はまさかの「うーん、どれかなぁ……水色」。えぇぇぇ。それ、進級してから「ピンクがよかった!」ってひっくり返すパターンのやつちゃうん?平静を装って「お、いいね。ピンクもあるよ?」って言ってみたけど、回答は変わらず。はいはい、じゃあ、水色でいきましょう。

やいのやいの言わない。というのは、子育てでほとんど唯一、自制していることです。急き立てたところで、その言葉は子の言動に反映されず、言えば言うほど叶わず(叶わないから繰り返し言うんだけど)、期待が実現しないストレスで、苛つきが自己増幅していくだけ。わたしはこの子じゃないから、この子を操作はできない。

平日18時半、これから3時間に詰め込むことの多さに、心がどんどん狭くなっていく感覚をおぼえながらも、なんとか自制心を保てました。「口にださない」っていうのは、「お母さん」をする上でのなかなかのライフハックだと思います。

明日は、ニベアとワセリンの話か、オザケンの話か、A型長女の話を書くつもりです。

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