【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#154)。
沖縄県知事選、沖縄の統一地方選を安全に取材できるのか。
このことはギリギリまで検討が必要で、選挙レポートを書いて生きている僕としては、生活がかかった問題でもあるため、真剣に悩んでいます。なので、今週はギリギリまで「新型コロナウイルス最新情報」をお届けすることにいたします。調べれば調べるほど「結局、行かない」という決断をする可能性も高いのですが、やれることはすべてやっておきましょう。
■ 岸田文雄総理が新型コロナ感染
これは非常に大きなニュースではないかと思います。とうとう岸田文雄総理が新型コロナウイルスに感染しました。それは日本の総理大臣だし、さまざまな公務の中でたくさんの人と接し、感染してしまうこともあるだろうと思うかもしれませんが、これまでの岸田文雄総理の行動を辿ってみることにしましょう。
どう考えても、公務が理由ではありません。
これだけたくさんの感染者を出し、医療崩壊まで起こしているのに、行動制限の一つもせず、自分から旅行を楽しみ、ゴルフをして、温泉旅行とドラマのロケ地めぐりを楽しみ、総理大臣が新型コロナウイルスに感染しているわけですから、こんなにレベルの低い話もありません。
そして、今回の岸田文雄総理の感染で、いろいろなことが浮き彫りになったと思います。まず、岸田文雄総理はワクチンを4回接種していますが、4回接種していても余裕で感染すること。かねてから指摘されていることですが、重症を防ぐ効果はあるものの、感染を防止する効果はほとんど期待できないので、ワクチン以外の戦略を考えなければならない。
僕たち国民には、不十分な数の「抗原定性検査キット」が配布され、「セルフで検査して、セルフで情報を登録して、勝手に休んでおけ」ということになっているわけですが、総理大臣が「コロナかも!」となった時は、真っ先にPCR検査を受けているということ。精度を考えれば、抗原検査ではなく、PCR検査を希望するということです。テメエらは僕たちと一緒で「検査キット」を渡されて勝手に検査するスタイルで十分だろ! 一丁前にPCR検査を受けてるんじゃねぇよ!
■ 「コロナは風邪」の南雲香織先生が陽性に
これまで「コロナはただの風邪」だと主張し、マスクやワクチンは必要ないと主張してきた南雲香織先生が、まさかの新型コロナウイルスに感染していたことが判明。「症状は38.5度の熱が2日、倦怠感が1週間ほどあっただけで、数年前に罹患したインフルエンザに比べると全然楽でした」と余裕のツイートしていたのですが、ここで最大の謎が発生してしまいました。それは、「どうして新型コロナウイルスに感染していると分かったか?」ということです。
何の自慢か知りませんが、新型コロナ陽性は「自宅にあったPCR検査キットで検査をしたので、病院には行っていない。自宅で安静にしていただけで治った(ドヤッ」。しかし、「コロナはただの風邪」と主張している人たちは「新型コロナウイルスの診断にPCR検査は使えない」と本気で信じているため、「PCR検査で陽性とか言ってんじゃねぇよ!」という声が殺到しており、感染後は「コロナはただの風邪ではない、後遺症に悩んでいる人もいるという意見は否定しない」と言い出すようになりました。あれ? ただの風邪なのに、何か「後遺症ではないか」と思い当たるようなことでもあるのでしょうか。
結局、総理大臣をはじめとする政治家も、「コロナはただの風邪」だと思っているアホも、いざとなった時には「PCR検査」です。どいつもこいつも率先して「PCR検査」を受け、「陽性」との連絡を受け、何一つ疑いもせずに「コロナに感染した」と言っているわけです。そろそろ気づいてほしいのですが、結局、新型コロナウイルスを診断するのに最も信頼性が高いのは「PCR検査」なのです。一刻も早く科学に基づいて「PCR検査」を採用してもらうしかありません。
■ 日本のオミクロン株対応ワクチンは中途半端
日本では10月から「オミクロン株対応ワクチン」なるものが始まることになりました。おそらく日本では「待ってました!」という感じになるかもしれませんが、これについては慎重に見守る必要があります。
アメリカがモデルナ社と締結した3億回分のワクチンは「BA.4/BA.5」に対応したものですが、日本が輸入するのは「BA.1」に対応した型落ち。ファイザー社から輸入するものも「BA.1」に対応したものです。日本で10月頃に流行しているものが「BA.2.75」や「BA.2.76」ではないかと考えられていることからすれば、「BA.4/BA.5」にフィットするものでなくても良いのかもしれませんが、「BA.1」という初期に流行したワクチンがどの程度の有効性を示すのかは、論文を待つしかありません。
東京都モニタリング会議の結果を見る限り、今は「BA.5」のシェア率が圧倒的で、1月にシェア率が97%になった「BA.1」は、5月の時点でシェア率が1%にまで減り、6月から7月にかけては、ほぼ消滅しています。
まったく効かないということもなさそうだけど、少なくとも「BA.5」に罹りにくいという方がありがたかった可能性があります。なお、このワクチンが「BA.2.75/BA.2.76」にどこまで効果があるのかは不明なので、あんまり喜んで飛びつけるようなものでもないという感じです。ワクチンを少しでも無駄打ちしたくない派の僕としては、悩ましいところです。
■ 火葬が2週間以上待ちとなっている沖縄県
沖縄県では、新型コロナウイルスでお亡くなりになった方が最大でも1日に7人しかいないことになっており、0人の日もたくさんありました。ところが、この状態で浦添市の「いなんせ斎苑」や豊見城市の「南斎場」は逼迫しており、「南斎場」では火葬までの待機日数が2週間以上となっているというのです。これは明らかに「計算が合わない」という酷い状態です。
琉球新報によれば、通常の安置所では足りず、施設の一部を回収して安置所を常設するなどの対応に追われ、大手業者は自社の運営を維持するために協力している小規模事業者からの安置依頼を断るほどだといいます。このまままでは安置所もいっぱいになるし、火葬場が足りないと訴えており、沖縄県では数値に載らない死者がたくさん出ているのではないかと疑われます。
自宅療養者が2万8108人、入院等調整中が3380人、入院できているのが、わずか636人。全感染者の1.9%しか入院できていないことを考えると、チェックされずにお亡くなりになっている方がたくさんいるのではないかと疑わずにはいられません。そうでなければ、火葬場がパンクしているということにはならないはずです。
■ 全国の感染状況まとめ(8月22日版)
さて、全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で簡潔に状況をまとめております。
本日の日本全国の新規感染者数は14万1059人となり、日本全国の死者数は245人となりました。全国的に月曜最多となる数字を記録していますが、東京都は感染者が減る傾向にあります。お盆休みで地方に感染を広げただけの可能性があります。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
改めて、日本は何もできない国になりつつあります。
日本で暮らしている人たちは、「海外と比べて、日本は優れている」と思いがちですが、そんなことはありません。岸田政権になって、特に何もしなくなってしまったと言っても過言ではなく、改めて、能力の低さが浮き彫りになっています。そりゃ支持率が下がるのも不思議ではありません。
さて、今年も読んでくださった方々から絶賛の声をいただいている「全国47都道府県知事の新型コロナウイルス対策・一斉評価2022」。誰が知事になっても同じではないということがよくわかると思いますし、岸田政権がいかにポンコツなのかも感じることでしょう。3万5000文字以上の超大作なのに500円です。ステイホームのお供にどうぞ!
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