【選挙ウォッチャー】 武蔵野市長選2021・分析レポート。
9月26日告示、10月3日投開票で、東京都の武蔵野市長選が行われました。現職の松下玲子さんがリベラル系なので、およそ1ヶ月後に控えた衆院選を前に、何としても自民・公明の結束を高め、しっかりと戦える準備をしたいということで、自民・公明推薦の候補を擁立することになりました。残念ながら、東京都議選では自民・公明推薦の候補がゼロ打ちの大惨敗する結果に終わったため、立て直しが急務だったわけですが、この数ヶ月間で立て直しができていたのかどうか。それを判断する選挙になりそうです。
松下 玲子 50 現 立憲・共産・社民・生活ネ推薦
鹿野 晃 46 新 自民・公明推薦
深田 貴美子 62 新 無所属(元市議)
武蔵野市は、吉祥寺や井の頭公園などがあって、文化的な暮らしを楽しめるセレブシティです。そんなセレブの街にありながら、松下玲子さんは子供の医療費の無償化対象年齢を18歳に引き上げたり、同姓同士で結婚できるパートナーシップ制度をいち早く導入したりと、さらに住みやすい街へと改革していったため、とても人気が高く、家賃も高くなりました。こうした影響は今年7月の東京都議選にも影響したとみられ、この武蔵野市では五十嵐衣里さんが「ゼロ打ち」を実現したのでした。
■ 武蔵野市議補選は無投票当選に終わる
武蔵野市長選と同日、武蔵野市議補選が行われる予定でしたが、こちらは欠員2に対して2人しか立候補の届け出がなかったので、無投票当選が決まりました。
[当]小林 正能 49 新 無所属(自営業)
[当]桜井 夏来 47 新 無所属(グラフィックデザイナー)
小林正能さんは、行財政改革の実現と、コロナ禍の対策・支援の拡充を訴えていました。一方、桜井夏希さんは、松下玲子さんを支持しており、松下玲子さんとともに命と暮らしを守るということを公約にしていました。
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