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【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・大阪14区レポート。

10月19日公示、10月31日投開票で行われた衆院選。全国のネトウヨが最もゲロを吐いた選挙区は、この「大阪14区」だと思います。いまや高市早苗さんや杉田水脈さんと並ぶ「ネトウヨ議員」の代表格、長尾敬さんが立候補してくる選挙区だからです。ネトウヨに対して「ネトウヨ」と言うだけでガタガタ言われてしまうのですが、「ネトウヨ気味」とか「ネトウヨっぽい」とかでなく、しっかり「ネトウヨ」と言ってもいいのが長尾敬さんなのです。実は今回、日本を代表するネトウヨ議員の長尾敬さんが、よりによって「維新」によって駆逐されてしまい、比例復活もできず、ニートのネトウヨになってしまいましたので、こいつはかなりの大事件なのです。

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長尾 敬  58 現 自民党
青柳 仁士 42 元 日本維新の会
小松 久  64 新 日本共産党

実は、長尾敬さんほどのネトウヨになると、国会議員になれなかったとしても「月刊Hanada」あたりにコラムを書かせてもらえば十分に生きていけますので、まったく心配いりません。パヨクはお金にならないけど、ネトウヨはお金になる。これが一番の強みなのです。長尾敬さんは長らくネトウヨ議員として活躍してきただけあって、お金が稼げる「上級ネトウヨ」です。なので、比例復活もできずに落選してしまったのはドンマイですが、そんなに心配する必要もないのではないかと思います。


■ 小松久候補の主張

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共産党の小松久さんは、大阪府立高校で16年間「社会科」の教諭として働き、「府立高校30人学級をすすめる会事務局長」などを歴任。大阪府議を1期務めたことがあります。この選挙での公約は、8時間働けば普通に暮らせる社会の実現、税金の不公平をなくす、2030年度までに二酸化炭素の50~60%削減、選択的夫婦別姓の実現、被疑者の立場で刑法の性犯罪規定を改正、LGBT差別禁止、アメリカ言いなりの政治をただす、辺野古新基地建設の中止です。実質的に「維新vsネトウヨ」の一騎打ちになっているので、維新にもネトウヨにも投票したくないという人は自動的に小松久さんに投票することになるのですが、「共産党も嫌だ」という人が多いので、結局、維新が勝ってしまいました。共産党に対するイメージが下がり続けていることもあり、小松久さんの得票数は伸び悩みました。


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