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【選挙ウォッチャー】 香川県知事選2018・分析レポート。

皆さんは「四国新幹線」を実現するべきだと思いますか。現在、東京から香川県の県庁所在地である高松に行こうと思った時は岡山駅まで行って、そこで快速マリンライナーに乗り換えて53分です。おそらく新幹線を通そうと思った時には岡山で分かれることになると思いますので、岡山-高松間が10分程度に短縮されるということになります。これまで53分かかっていた時間が24分に短縮されれば、香川県まで距離が今までより近くなることは間違いありません。しかし、この時間の短縮は本当に必要なのでしょうか。1兆6000億円規模の投資をしてまで実現することでしょうか。ニュースバリューの高い翁長雄志知事が亡くなったため、日本中の視線が沖縄に注がれるようになってしまい、香川県で県知事選が行われていたことを知るのは、一部の香川県民か、選挙マニア程度の話です。ただ、この香川県知事選は、実に闇の深い選挙だったと言えます。

浜田 恵造 66 現 自民・公明・国民・社民推薦
姫田 英二 62 新 共産推薦

今回もまた「オール与野党vs共産」という構図になりました。こうなってしまった時点で、選挙をやる前から結果が決まっていると言っても過言ではありませんが、ゼネコンにたっぷり稼がせたい自民党や公明党が推薦するのは理解できたとして、国民民主党や社民党が浜田恵造さんを推薦している意味はさっぱり分かりません。中央と地方で考え方に違いがあるのかもしれませんが、浜田恵造さんは明らかに香川県民を苦しめる方向に舵を切ろうとしており、はっきり言ってクソほどのポンコツ知事です。というのも、浜田恵造さんは香川県の水道を民営化しようとしているのです。こんなことをしたら、香川県のソウルフードである「うどん」の値段も上がることになり、香川県民の暮らしに大打撃を与えることになりかねません。水道民営化で水道料金が下がるというのは、水道民営化で儲けたい人たちが作った「嘘の理屈」なので、実際にはまったく安くなりません。これに騙されて水道民営化に賛成しているのだとすると、だいぶおめでたい話になります。


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