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【選挙ウォッチャー】 境港市議補選2020・分析レポート。

境港市長選と同じく、7月5日告示、12日投開票というスケジュールで境港市議補選が行われました。欠員2に対して3人が立候補し、なんと、全員が自民党から推薦を受けているという「保守分裂選挙」でした。ここまで来ると「保守分裂」というより「自民党しかいない」と言った方が適切なのではないかと思いますが、中国地方はとことん自民党の地盤です。注目するべきポイントがあるとすると、今回は33歳の高校教師だった若者が立候補しており、時期は前後しますが、8月の三原市長選安芸高田市長選では30代の市長が誕生しており、ここでも若者が票を取るのかどうかが気になります。

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吉井 巧  49 新 自民党推薦
加藤 文治 61 新 自民党推薦
宮本 剛志 33 新 自民党推薦

境港市のこれからを担うのは間違いなく20代や30代なので、こういう人たちの声が議会に届くと良いのですが、結局、地元の声の大きな人とつながっていなければ勝てないので、どれだけのコネクションを持っているのかが気になるところです。ポスターを見る限り、あんまりキラキラしている爽やかな雰囲気ではないので、厳しめの勝負になるかもしれません。


■ GoToトラベルに代わる新たな提案

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新型コロナウイルスの影響で、外国人観光客は99%減になっており、インバウンドに頼っていた業界は壊滅的なダメージを受けています。外国人観光客の多くが台湾、香港、中国などのアジア圏からやって来る人たちだったわけですが、その人たちはどこを旅していたのかと言うと、北海道、千葉県、東京都、山梨県、静岡県、京都府、大阪府、奈良県、九州・沖縄地方であることがわかりました。山梨県や静岡県の人気が高いのは「富士山」であると推測され、九州・沖縄地方は広く人気があるという感じです。こうやって見てみると、境港市のある鳥取県はもともと外国人観光客にはあまり人気がなかったため、しばらく外国人観光客がやって来なくても経済的なダメージはほとんどないということになります。これは鳥取県にとって、ある意味ではチャンスだと思います。国内の需要さえしっかりと戻せれば、すぐに回復できるわけですから、あとはキャンペーンのやり方次第ではないかと思うわけです。もしかすると、どれだけ感染症対策ができているのかをアピールするだけで遊びに来てもらえるようになるかもしれません。

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