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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#333)。

 一難去ってまた一難。
 また「中東の遠吠え」こと東谷義和による名誉毀損が炸裂し、物の善悪の判断がつかないレベルで頭の弱い40代・50代のオジサンたちが大喜びで情報を拡散しているため、議席獲得が難しいと思われたNHK党に再び勢いが出てまいりました。

 この本でも指摘していますが、2019年の参院選でNHK党を国政政党に押し上げたのは、「京都アニメーション放火事件」で流されたデマであると書きました。
 投票日の3日ほど前に、この凄惨な事件が起こり、当時、会社のドアが開いていたのはNHKの取材を受けるためだったというデマが流されてしまったため、「NHKは許せない」と感じた有権者たちが、こぞって「NHKから国民を守る党」に投票してしまったのです。あの事件さえ起こらなければNHK党が国政政党にならなかったかもしれないのに、こうした悪運だけは猛烈に強いのが尊師・立花孝志という男なのです。
 非常に心配されるのは、NHK党がこれだけ話題になっているのに、この本がまったく売れていないということです。これは何を意味しているかと言うと、NHK党に対してポジティブに受け止めている人が多く、問題視している人は極めて少ないということです。この時点でだいぶ終わっているのですが、今後の展開次第ではギリギリで1議席を獲得する可能性が出てきてしまったと言えます。


■ 楽天・三木谷社長への名誉毀損が高評価の地獄

 あれだけ有名な大企業の社長なのに、いまいちベールに包まれている楽天の三木谷浩史社長。めちゃくちゃお金持ちであろうことは誰にでも想像できるけれど、どんな性格で、どんな暮らしをしていて、どんな趣味があるのかは、ほとんど知られていません。
 同じIT系の社長でも、例えば、「ZOZOTOWN」の元社長の前澤友作さんのことなら、およその性格や暮らしぶり、さらには剛力彩芽さんと付き合っていたことなどが知られているので、今回のように「白人の未成年女子が大好きなんだ」と言われても、「剛力彩芽さんと付き合っていたのに?」となって、なんだか信憑性がないように思えるものですが、いろいろなものがベールに包まれている三木谷浩史社長の場合、知らないがゆえに「白人の未成年女子が大好きなんだ」と言われると、よくわからないけど、なんとなくそんなような気がしてしまうのです。

「中東の遠吠え」がやりたい放題なのは、何をやっても逮捕されないと思っているから

 現状、東谷義和は「やりたい放題」です。そして、そんな無敵の東谷義和の姿を見て、「かっこいい!」と思ってしまう人たちまでいます。でも、東谷義和が無敵でいられるのは、どんなに名誉を毀損しようと、どんなに日本国内が混乱しようと、海外に居続ける限り、自分が逮捕されることはないという前提に立っているからです。もし日本国内でこんなことをやってしまったら、たちまち名誉毀損で訴えられ、お金がいくらあっても足りないことになってしまいます。海外にいて住所を知られない限り、訴えられることもないし、逮捕されることもない。だから、法の一線を超えて、ここまで調子に乗った発言を繰り返しても、「無敵」でいられるのです。
 しかし、東谷義和が必ずしも海外で無事にいられるとは限りません。犯罪人の引き渡し条約を結んでいるのは、アメリカと韓国だけ。だから、中東に逃げ込んでいる東谷義和が逮捕されないと考えるのかもしれませんが、東谷義和は「日本人」なので、日本人を日本に引き渡す場合には海外の国々も基本的に躊躇がありません。先日、財務省の官僚がコロナ給付金詐欺をしていたことが明らかになりましたが、その犯人はインドネシアで拘束され、日本に引き渡されることになりました。つまり、引き渡し条約がなくても各国と連携して逮捕できる可能性があるということです。東谷義和が絶対に逮捕されないということはないのです。

経済界の暴露をすることで人気を獲得しようという東谷義和

 さて、今回は「楽天」の三木谷浩史社長に対する暴露ということになっていますが、またしても、どこまで本当なのかは分かりません。東谷義和にしても、便乗する立花孝志にしても、しっかりと裏取りをしているわけではなく、誰かに聞いた話をそのまま垂れ流しています。今回の暴露話は、三木谷浩史社長がウクライナ人美女たちを集めて乱交パーティーを開いたというものですが、常識的に考えれば、かなり信憑性が疑わしいと言わざるを得ません。
 というのも、「乱交」というからには、複数の男女が裸になってセックスをするということです。男性も女性も裸になって、その場で次々にセックスをするということです。確かに、世の中には「ハプニングバー」のようなものが存在し、複数の男女が入り乱れてセックスをするようなことはあるかもしれません。しかし、それには男性も女性も「そういうのが好き」という前提が必要です。普通のセックスでは満足できず、複数の人に見られながら複数の人と行為を持つという、なかなか特殊な性癖でなければなりません。パーティーに参加した美女をお持ち帰りしたという話とは、ずいぶんと様相が異なるということです。
 吉原のソープランドには「二輪車」という名物コースがあって、これは男性1人に女性が2人つくという、いわゆる「3P」ですが、これができるお店は全体の2割程度。さらに、そのお店の中で「二輪車」というコースを選択できる女の子は全体の半分程度。つまり、ビジネスであっても、複数人でセックスをしても良いと考える人は、かなりレアだということです。
 それでいて、三木谷浩史社長は57歳です。最近は元気になる薬もありますし、57歳でも若々しくお楽しみになる方はいるのかもしれませんが、それもまた、かなりのレアです。僕も57歳でビンビンな男でありたいとは思いますが、「乱交」なんて、サーロインのステーキとラーメン二郎を一緒に食べるようなものです。若い頃ならペロリかもしれませんが、「オマエの脳味噌、ソフトオンデマンドか!」です。そりゃ美女を10人ぐらい集めて酒池肉林みたいなことをしてみたいという「男の夢」はあるし、お金があったらそういうこともできるんだろうなという妄想は広がりますが、あまりにも条件面で非現実的なので、「隣のアホが作ったFC2でも見て、クソして寝てろ、バカタレが!」で終わりです。
 ところが、今からN国信者になるくらいにバカで情弱な40代・50代のうだつの上がらないオジサンたちは、もちろん、この妄想話を全力で受け入れて、「楽天」という大企業の社長を相手に堂々と暴露(と言いながら実際には名誉毀損)をしている姿に、「強者に立ち向かう正義の味方」みたいに思っているのです。だから、支持率が急上昇しつつある地獄です。「NHKをぶっ壊す!」もそうですが、大きな企業が潰れるところを見てみたいという、うだつの上がらないオジサンたちによる世の中に対する復讐です。


■ 立花孝志、「日曜討論」で優生思想を語る

「ぶっ壊す」と言いながらNHKに出演することを喜んで宣伝する立花孝志(引用元リンク

 我々が最も警戒していたこと。それは、尊師・立花孝志が、うっかり「日曜討論」で、まともなことを語ってしまい、支持率が爆上がりしてしまうのではないかということでした。街で一番のヤンキーがちょっと良いことをしただけで感動されてしまうのと同じで、尊師・立花孝志が少しでもまともっぽいことを言えば、それだけのことで立花孝志の評価は爆上がりしてしまう可能性があったのです。
 ところが、前週の黒川敦彦に続き、尊師・立花孝志も、やらかしました。あろうことか、すべての国政政党の党首が集う討論番組で、立花孝志は少子化で「量ではなく、質の良い子どもを産むことが大切だ」と優生思想をかましたのです。
 3年ほど前には「アホみたいに子供を産む民族は、とりあえず虐殺」と言って世界のニュースになったことがある立花孝志ですが、今回は選挙期間中に優生思想を披露し、視聴者をドン引きさせました。三木谷浩史社長に名誉毀損をかますことで、再び党勢を拡大するフェーズに入りかけたのに、再び炎上して党勢を落としたのですから、こんなにマヌケなことはありません。


■ 憲法9条は、既に自衛隊の命を守っている

 尊師・立花孝志は、ネトウヨから支持されることをやりたいと考えているため、「日曜討論」で、「憲法9条で国民の生命・財産を守れるなんていうのは、あり得ないです」「共産党のような左翼政党や、テレビの言うことに騙されないようにしていただきたい」と述べ、ネトウヨから称賛を浴びています。
 しかし、立花孝志やネトウヨは、「憲法9条が国防のために設けられているわけではない」という、極めて初歩的な、小学校で習うレベルの基礎的な教養が大きく欠如していることを示しています。戦争をしなければ、結果として国民の生命や財産を守ることにつながりますが、そもそも「国民の生命や財産を守るために憲法9条がある」という考え自体が、知識や教養を持たない者たちの誤解なのです。
 戦後、憲法に定められた「平和主義」は、かつて侵略戦争をしてしまった日本が立てた周辺諸国への誓いです。自分たちはもう二度と周辺諸国の皆さんにご迷惑をおかけするようなことはいたしません。ですから、もう一度仲良くしてくださいという話です。もちろん、自分たちの身を守ることについては否定していないので、自衛隊の存在が否定されているわけでもありません。
 ちなみに、ネトウヨは「共産党は違憲だと言っている!」と大騒ぎしていますが、「攻められた時に自分たちの身を守る個別的自衛権については認めるべきだ」と主張したのは、他ならぬ共産党でした。「戦争をしないと言っているけれど、自分の国の領土すら守れないのでは困るので、自衛隊が自分たちを守るための武力を持つことは認めるべきだ」と当時から主張していたのが共産党なのです。
 個別的自衛権を認めたのは共産党ですが、集団的自衛権を認めたのは自民党です。日本は既に「集団的自衛権」という考え方を受け入れてしまいましたので、アメリカが戦争をすることになった時には、日本の自衛隊も出動することになります。戦後、ベトナム戦争、朝鮮戦争、イラク戦争など、いろいろな戦争がありましたが、日本の自衛隊が駆り出されなかったのは「憲法9条」があったからです。今はまだ「憲法9条」があるので、出動すると言っても後方支援に留まると思いますが、これで「憲法9条」を外すことになった場合、自衛隊はアメリカとともに戦地の最前線に派遣されることになるわけです。
 これまで日本は、事故などを除き、戦地で殉職した自衛隊員はいませんでしたが、もしロシアがウクライナ以外にも攻撃対象を拡大し、アメリカの傘に守られている国を攻撃した場合には、第三次世界大戦に日本も参戦することになり、日本の自衛隊員の皆様が犠牲になる可能性は十分に考えられるのです。日本の領土を守るために自衛隊員に命がけで仕事をするのは、それが仕事だから当然なんだということであっても、他国の領土を守るための戦争に自衛隊員が参加をして命を落とすかもしれないことを、そう簡単に「やりましょう!」と言っていいものなのでしょうか。
 まず、知識や教養がまったく足りていない尊師・立花孝志の言っていることは、基本的に「アホが考えたスーパーアホアホ理論」です。だから、僕はずっと前から「バカを政治家にしてはいけない」と言っているのです。自衛隊員の命を粗末にできる人間が「保守」を名乗っていること自体、おこがましいにも程があります。本当に自衛隊に感謝しているのであれば、まずはどうすれば自衛隊員の命が最大限に守られるのかを最初に考えるべきではないでしょうか。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

何でも陰謀論と結び付けて生きている死神幹事長の黒川敦彦(引用元リンク

 NHK党は、反社会的カルト集団です。
 これまで「NHKに受信料を支払わなくていい」と主張していますが、実際は、誰よりもNHKの受信料を払いまくっているのが「NHK党」です。NHKに出演して、「NHKをぶっ壊~す!」と言っていますが、本当はNHKに出演できるのが何よりも嬉しい男たちです。何一つ期待できることはありません。どうか他の選択肢を探してください。

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