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【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・宮城4区レポート。

10月19日告示、10月31日投開票で、衆院選が行われました。この宮城4区は、取材のスケジュールには入っていなかったのですが、翌日に森下千里さんが立候補する宮城5区に入れるように、仙台市から少し離れたところにあるホテルに宿泊したら、そこがたまたま宮城4区だったので、せっかくだから選挙ボードの一つも撮影しておかないのはもったいないということで、じっくり取材をしたわけではないのですが、選挙ボードだけは撮影しておくことにしました。

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伊藤 信太郎 68 現 自民党
舩山 由美  53 新 日本共産党
早坂 敦   50 新 日本維新の会

しかし、結果としては撮影しておいてよかったと思います。というのも、日本維新の会が東北ブロックでは宮城4区と宮城1区だけしか候補者を擁立しておらず、東北地方でも大躍進の末、まさかの1議席を獲得してしまったからです。けっこうギリギリで立候補したのですが、このメンツなら供託金没収ラインは超えられるという読みがあったのだと思います。そして、その読みはしっかり的中しました。


■ 日本維新の会は障碍者にも冷たい

 日本維新の会は、大阪だけ突出して新型コロナウイルスの死者が多いことに対し、「死者の多くは高齢者や持病を持っている人だ」と開き直ったことに代表されるように、ナチスのような優生思想を持っているのではないかと指摘されています。
 高齢者だから死んでもいいわけではないし、持病を持っているから死んでも仕方がないというわけでもありません。ところが、吉村洋文知事も、松井一郎市長も、まるで仕方がないかのようなテンションで釈明しました。こうした態度が「ナチスを想起させる」と指摘されているにもかかわらず。
 先日、文部科学省の調査で、大阪府では特別支援学級の数が圧倒的に足りていないことが明らかになり、「やっぱり維新は優生思想を持っている」と批判されていました。
 文部科学省によると、特別支援学校の教室は、全国で3740も不足していますが、そのうち大阪府の不足数は528で、全国の14%が大阪府の不足分です。
 この調査は3年前にも行われており、当時は35しかなかったのに、この3年間で15倍に増えた計算です。大阪府は「特別支援学校を志望する児童や生徒が増えたから」とか「国の基準が変わったから」などと言っていますが、令和6年度までに解消が見込まれている不足数は2割ほどに過ぎず、特別支援学校の不足は引き続き深刻です。


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