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【選挙ウォッチャー】 参院選2019・今回の選挙結果を受けて。

ついに17日間に及ぶ参院選の激闘が終わり、れいわ新選組が2議席を獲得したものの、山本太郎さんは落選。山本太郎さんと一緒に牛歩してくれるような仲間を増やそうと挑んだ「おしどりマコ」さんも落選。唯一、宮城県選挙区で石垣のり子さんが当選を果たしましたが、一方で、東京都選挙区では究極的な新自由主義者である音喜多駿、さらにはNHKから国民を守る党が政党要件を満たした上に立花孝志が当選。他にも、江戸城再建野郎の当選、大阪の自公維維など、さらなる後進国に突き進むような悲惨な結果になったのではないかと思わずにはいられません。今回の選挙結果を受け、反省しなければならないことがたくさんあります。


■ 音喜多駿を当選させたデータの狂い

塩村文夏さんと山岸一生さん、どちらが劣勢に立たされているのか。これは戦略投票をする上で、とても重要なことだったと思います。僕はマスコミ各社が報じている選挙情勢を参考に、最終日前日の夜に2人を見比べた上で、最終的に塩村文夏さんの方が劣勢だろうと考えました。山岸一生さんには伸びしろがあり、塩村文夏さんの演説を聞いても票は頭打ちになると考えていたからです。しかし、これは間違いでした。僕は今回の統一地方選で、塩村文夏さんの姿を何度も目撃しています。蓮舫さんとワンセットでずっと顔を売り込んでいたのを知っていました。にもかかわらず、どことなく漂う塩村文夏さんの現場でのポンコツ感に、僕は「抜かれるとしたら塩村文夏さんではないか」と踏んだのです。マスコミ各社の選挙情勢によると、直前までは山岸一生さんがリードしているような情勢でした。しかし、現実は全然違ったのです。どこから情勢が変わったのかを考えてみると、はあちゅう、田端信太郎、箕輪厚介、三浦崇宏といったインフルエンサーたちが最終盤に激烈な推しをしたことにあるのではないかと思います。名護市長選で稲嶺進さんが落選したのも、こうした新自由主義的な価値観を持つ若手経営者の発信が原因の一つです。はあちゅう、田端信太郎、箕輪厚介といった、僕にとって「めちゃくちゃダサい」と感じる人たちが、若者たちには猛烈にササっていて、一種の憧れになっている。こういうコミュニティーに入ってキラキラしたいという若者たちの願望が、最後の最後で選挙に影響しているのではないかと思います。ゆえに、音喜多駿がこれまでにやってきた「人間としての希薄さ」に起因するクソ言動が無視され、これから6年間も議席を与えることになってしまったのは、なかなかの地獄絵図だと考えています。


■ N国党が議席と政党要件を獲得する

世の中には大量の情報が出回っており、その中から真実を見極めて掴むのには「リテラシー」が必要です。多くの人は「リテラシー」を持ち合わせておらず、かくいう僕が完璧なリテラシーを備えているわけでもありません。そりゃあ、ネトウヨみたいに「日本がウイグルにされる」とか「悪い野は全部韓国だ」とか言わないぐらいのリテラシーはあると思っていますが、さまざまな情報の中から取捨選択をしていかなければ、僕だって間違えてしまうと考えています。「NHKから国民を守る党」を観察していて思うことは、あのふざけた政見放送を見ても、「ふざけているのは目立つための手段であって、そうでもしないと当選できないから仕方なくやっていることだ」と好意的に受け止める人が多いということです。実際には立花孝志のストレートなバカさ加減100%でお届けされているにもかかわらず、事情を知らなければ人は「性善説」で受け止めるということです。本当はウンコをグルグルかき混ぜてできたウンコ水にもかかわらず、「こんなに臭いということは、何かに効く漢方に違いない」と言って、ゴクゴク飲む奴がけっこうたくさんいるのです。NHKから国民を守る党は、反知性派カルト集団です。言ってしまえば、オウム真理教に議席と政党要件を与えてしまったようなものです。あまりに何も考えず、「面白いから」とか「自民党も立憲民主党も信用ならないから」みたいな理由で「NHKから国民を守る党」に投票してしまったのですが、これから6年間も立花孝志のやりたい放題に僕たちの税金で力を貸すことになるのです。これからもコツコツと「NHKから国民を守る党」がどれだけ劣悪な存在なのかを多くの人に知ってもらうための活動をしていきたいと思います。


■ 「選挙ウォッチャー」の株が爆上がり

今回の参院選、一番の注目は「れいわ新選組」でした。僕は2013年の参院選の時に山本太郎さんに密着していたので、あれから6年、「れいわ新選組」の中なら顔パスで入れるし、台風の中心でみんなが知らない山本太郎さんや「れいわ新選組」の情報をお伝えすることもできたと思うのですが、あまりに山本太郎さんを取材しようというジャーナリストやライターが多いので、もちろん取材しなかったわけではないのですが、そこまで山本太郎さんにリソースを割かなかったのです。「ちだいさんは山本太郎さんのことを応援してる?」と聞かれることもあったのですが、他にも応援したい人がいたので、苦肉の策として「家族で票を割る」ということをして、山本太郎さんにも投票をしました。ただ、選挙期間中に山本太郎さんのことを記事にするようなことはなく、何に一番のリソースを割いていたのかと言えば「NHKから国民を守る党」でした。選挙に携わるジャーナリストやライターのほぼ全員が「れいわ新選組」が巻き起こす旋風を取材する中で、唯一、完全ノーマークになっていた「NHKから国民を守る党」に多くのリソースを割いていたのは、世の中でまさかの僕だけ。だから、今になって、あの「選挙ウォッチャーちだい」とやらの「見る目がスゴい!」みたいなことになってしまったのです。わざわざ某マスコミの重鎮から電話がかかってきて、その選球眼を褒められてしまったほどです。思えば、名護市長選の時も、僕は当選の瞬間を渡具知武豊さんの陣営で迎えてしまいました。選挙情勢では各紙とも稲嶺進さんが勝つと予想していて、ほぼすべての中継車が稲嶺進さんの事務所前に集結する中、僕はあまりに稲嶺進さんの方がいっぱいなもので、それなら渡具知武豊陣営の泣きっ面を見てから稲嶺進陣営に行っても遅くないだろうと思い、ただ一人、僕だけが渡具知武豊陣営に入り込んでいたら、歴史的歓喜の瞬間を見ることになってしまい、僕はうっかり「渡具知武豊の勝利を見極めた男」になってしまったのです。今回も、昨年6月11日にハーバービジネスオンラインで大橋昌信をはじめとするNHKから国民を守る党による暴行事件(当時の容疑は傷害事件)を記事にしたことに対する逆恨みをして、スラップ裁判を3件も起こされ、現在も係争中であることから、この「反知性派カルト集団」の横暴を世の中に知らしめるべきだと活動していたところ、「政見放送が面白い」という理由で投票してしまう2%の「B層」「C層」のせいで、1議席を獲得してしまった上に政党要件まで満たし、全世界的に起こっている「知性の崩壊」が日本でも起こっていることが証明される結果になったため、僕はマスコミ関係者の方々の間で、ストップ高になるほどの評価を受け、「見る目がある男」になってしまったのです。けっして見る目があったのではなく、「そういう星のもとに生まれてしまった悲しい男」でしかないことを書いておきたいと思います。


■ 今後のレポートリリースのスケジュール

なにしろ4月21日に行われた統一地方選のレポートがまだリリースできていないので、これから10月末まで毎日休まずに選挙レポートをお届けしていくことになりました。途中、N国レポートが入る可能性はありますが、選挙の翌日に速報性をもってお届けするレポートを目指し、溜め込まずにどんどん放出してまいります。特に読んでいただきたいレポートには★がついております。

7月23日(火):中野区議選★
7月24日(水):世田谷区長選
7月25日(木):世田谷区議選
7月26日(金):渋谷区長選
7月27日(土):渋谷区議選★
7月28日(日):杉並区議選★
7月29日(月):練馬区議選
7月30日(火):新宿区議選★
7月31日(水):板橋区長選
8月 1日(木):板橋区議選
8月 2日(金):豊島区長選
8月 3日(土):豊島区議選★
8月 4日(日):北区長選★
8月 5日(月):北区議選★
8月 6日(火):墨田区長選
8月 7日(水):墨田区議選
8月 8日(木):荒川区議選★
8月 9日(金):江東区長選
8月10日(土):江東区議選
8月11日(日):江戸川区長選
8月12日(月):江戸川区議選
8月13日(火):流山市長選
8月14日(水):流山市議選
8月15日(木):鎌ケ谷市議選
8月16日(金):船橋市議選
8月17日(土):習志野市議選
8月18日(日):市川市議選
8月19日(月):三鷹市長選
8月20日(火):三鷹市議選
8月21日(水):武蔵野市議選
8月22日(木):国分寺市議選
8月23日(金):狛江市議選
8月24日(土):八王子市議選
8月25日(日):東久留米市議選
8月26日(月):所沢市議選
8月27日(火):川越市議選
8月28日(水):川口市議選
8月29日(木):横須賀市議選
8月30日(金):宇都宮市議選
8月31日(土):足立区長選
9月 1日(日):足立区議選★
9月 2日(月):蕨市長選
9月 3日(火):蕨市議選
9月 4日(水):北茨城市長選
9月 5日(木):青森県知事選
9月 6日(金):三沢市長選
9月 7日(土):三沢市議補選
9月 8日(日):五戸町長選
9月 9日(月):五戸町議選
9月10日(火):堺市長選★
9月11日(水):大月市長選★
9月12日(木):大月市議選
9月13日(金):刈谷市議選
9月14日(土):福島市議選
9月15日(日):厚木市議選
9月16日(月):参院選・北海道★
9月17日(火):参院選・静岡県★
9月18日(水):参院選・神奈川県★
9月19日(木):参院選・千葉県★
9月20日(金):参院選・埼玉県★
9月21日(土):参院選・群馬県
9月22日(日):群馬県知事選★
9月23日(月):参院選・新潟県★
9月24日(火):参院選・宮城県★
9月25日(水):参院選・岩手県★
9月26日(木):参院選・青森県★
9月27日(金):参院選・秋田県★
9月28日(土):参院選・岩手県★
9月29日(日):参院選・山形県
9月30日(月):参院選・茨城県
10月 1日(火):参院選・愛知県
10月 2日(水):参院選・滋賀県★
10月 3日(木):参院選・京都府★
10月 4日(金):参院選・兵庫県★
10月 5日(土):参院選・山梨県
10月 6日(日):参院選・大阪府★
10月 7日(月):参院選・東京都★
10月 8日(火):参院選・比例区(れいわ新選組)★
10月 9日(水):参院選・比例区(おしどりマコ)★
10月10日(木):参院選・比例区(自民党)★
10月11日(金):参院選・比例区(立憲民主党)★
10月12日(土):参院選・比例区(N国党)★
10月13日(日):参院選の総括
10月14日(月):柏市議選★
10月15日(火):郡山市議選
10月16日(水):埼玉県知事選
10月17日(木):仙台市議選(宮城野区)
10月18日(金):仙台市議選(青葉区)
10月19日(土):仙台市議選(若林区)
10月20日(日):仙台市議選(太白区)
10月21日(月):仙台市議選(泉区)
10月22日(火):盛岡市長選
10月23日(水):盛岡市議選
10月24日(木):枚方市長選
10月25日(金):立川市長選
10月26日(土):岩手県知事選
10月27日(日):岩手県議選
10月28日(月):陸前高田市議選★
10月29日(火):釜石市議選★
10月30日(水):秦野市議選
10月31日(木):君津市議選
11月 1日(金):所沢市長選

これまでに取材してきたものをすべて出し切るのに毎日1本ずつ公開しても10月中旬までかかる計算となっており、レポートを出す頃には皆さんもすっかり忘れているのではないかという疑いがあるのですが、仕方がありません。早ければ年内にも衆院選があるのではないかと言われているぐらいなので、とにかく休まずにレポートを量産してまいります。ここからは引きこもり生活が始まるのです。


■ 第9回・ドッキドキ選挙報告会を開催

この参院選をレポートで振り返るのは10月中旬になってしまうので、8月4日には新宿・歌舞伎町のROCK CAFE LOFT is your roomにて「第9回・ドッキドキ選挙報告会」が開催されます。おしどりマコさんの話はもちろん、NHKから国民を守る党についても言及してまいります。日本国にとっては、わりと最悪の結果になってしまった今回の参院選ですが、話したいことはたくさんあります。なので、今回も非常に内容の濃い話をお届けできるのではないかと思います。そして、今回も会場に来られない方のために、7月31日までに500円以上のサポートをしてくださった方に、もれなく限定配信パスワードをお届けいたします。アーカイブにも残しますので、あの話をもう一度聞きたいという方にもオススメです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

参院選が終わり、今日から再びコツコツと原稿を書いていく日常の生活が始まります。参院選初日に風邪をひいてしまい、体調の優れない中で、車中で合計4泊、カプセルホテルやスーパー銭湯で眠りながら、朝から晩まで走り回ること17日間。オジサンの体にはあまりにハードだったので、今はゆっくりと家で原稿を書けるだけで幸せを感じます。今年の夏は汗をダラダラとかきながら、頭にタオルを巻き、アイスコーヒーを片手に朝8時から夜9時30分まで原稿を書き、夜は「お散歩キャス」をしながら買い物に出かけ、執筆ライフを充実させていこうと思います。

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鬼のようにレポートを量産していく計画なのですが、サポートしていただいたら、スタバのヒーコーをシバきながら原稿を書けるようになります。モチベーション高まります。いつもありがとうございます。

NHKから国民を守る党に投票してはいけません。
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選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを公開中です。立候補する方、当選させたい議員がいる方は、すべてのレポートが必見です。

コメント2件

うーむ(-_-)
れいわについての“ちだいさんの記事は2点とも”あまり納得いかないなぁ(選挙期間中の記事は妻が購読したので拝見しましたが、、あの執筆時は全候補者知らなかったんでしょ 笑 )

まぁ終わって和やかムードも良いですけど、、期間中は結局選対同士の関係がアレでアレして、そちら側の支持者がディスっていた声をよく目にしたり、ツイキャスの雑談で悪口など聞こえてきたりもしてましたし、ちだいさんの選挙期間中の記事は忖度してか(協力報酬があるのか)そちら側の意見を代弁するような感じでしたよね(笑)

とりあえず(政党助成金目的のN国と同レベルだと言われ、取れても1議席だという予想の中)2議席取れたのは大きかったですね。票数もあともう少しで300万票でした!
ちなみに牛歩は「ふなごさんに頑張ってもらわんと」とジョークを言う太郎さんとふなごさん。和やかな雰囲気の選挙事務所でした^ ^

あとはN国問題っすね(~_~;)
「戦闘力のない社会党」と化した立憲民主党。綱領に囚われて踏ん切りがつかない共産党。この体たらくぶりに怒りを覚えた良心的な無党派層が、れいわ新選組を躍進させたと考えています。保守思想に基づく明確な理念と具体的な政策、分かりやすい売名行為、野党各党への叱咤激励など、全て計算して行った山本太郎さんは「最強の悪ガキ」と言って良いでしょう。扱いを間違えると危険な劇薬ですが、うまく使えば野党の結集と統一のために働く触媒になると思います。
一方の自民党は「勝った」と自賛すればするほど、痛々しくて見ていられません。東北を中心に重要な1人区で負けたダメージはこれから効いてきます。特に大分を落としたのは致命的です。磯崎洋輔氏は法的安定性だけでなく、議席の安定性も関係なかったようです。ガキの落書きレベルの改憲草案など書いている暇があったら、立憲主義を勉強して、雑巾がけからやり直す方が有益です。
維新は図に乗ってイキり始めるとポンコツ議員が火の手を上げるので、しばらく見物しようと思います。N国はそのうち犯罪で立件されるでしょうが、その前に叩かないと有害なので、ぜひ追及を続けてくださいませ。
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