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【選挙ウォッチャー】 参議院議員再選挙2021・広島県選挙区レポート。

4月8日告示、4月25日投開票で、河井案里被告の当選無効を受けて行われる参議院議員の「再選挙」が行われました。羽田雄一郎さんがお亡くなりになったことによる長野県の補欠選挙と同じスケジュールで行われるのですが、広島県は「補欠選挙」ではなく、あくまで「再選挙」です。ここには野党共闘の候補からN教党まで、実にたくさんの人が立候補をしてきているのですが、なんと、悪びれる様子もなく自民党も西田英範さんを擁立。そもそも自民党が組織ぐるみで前代未聞の公選法違反をやっていたから再選挙が行われることになったのに、ちゃっかりエントリーしている精神は、イカれている以外のナニモノでもありません。本来なら立候補をせず、広島県中を土下座行脚して初めて許されるものではないでしょうか。

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西田 英範 39 新 自民公認・公明推薦
宮口 治子 45 新 立憲・国民・社民推薦
佐藤 周一 45 新 無所属(東大卒の介護士)
大山 宏  72 新 無所属(ボランティア)
玉田 憲勲 63 新 無所属(医療法人理事)
山本 貴平 46 新 NHK受信料を支払わない方法を教える党

僕は2日目と6日目に入りましたが、ポスターの雰囲気は全然変わりませんでしたので、ほとんどの人が広島県内にポスターを貼れていないのだと思います。なので、自民・公明が推す西田英範さんと、立憲・国民・社民が推す野党共闘の宮口治子さんによる事実上の一騎打ちとなりました。衆院補選の北海道2区は、立憲民主党の松木謙公さんの圧勝が見込まれ、参院補選の長野県選挙区もまた、立憲民主党の羽田次郎さんが勝ちそうなので、何としても「3連敗」だけは避けたい自民党としては、この広島県の参院選だけは絶対に落とせません。ありとあらゆる手を使って、自民党が勝ちにきていた選挙だと言えます。


■ 祝!N教党31連敗!

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大変めでたいことに、「NHK受信料を支払わない方法を教える党」の山本貴平は、まったく票を取れずに落選。無事、300万円の供託金は没収されました。今回の選挙でN教党がやりたかったことは、ズバリ、このクソみたいな政見放送を垂れ流すこと。昔だったら、より広告効果を高めるためにボランティアを募り、みんなで選挙ポスターを貼っていたところですが、N教党の懐事情は悪化の一途を辿っており、ポスターを用意するだけお金の無駄だと判断したためか、鬼スベリしている政見放送を垂れ流しただけで終わってしまいました。このオナニー動画を流すためだけに300万円を払ったと言っても過言ではないのですが、YouTuberになるために専門学校に通っている素人が覚えたてのファイナルカットを駆使して動画を作ってみたレベルの低いクオリティーに仕上がっており、せっかく「カメラを止めるな」をパクったようなワンテイクですべての動画を撮り切る手法で政見放送を作ったのに、まったく話題になることもなく、本当に300万円をドブに捨てただけになっていて、シャンパンで乾杯したい気分になりました。

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岡本介伸を起用したのは、「NHKをぶっ壊す」を連発した2019年の参院選の政見放送がMADミュージックとして拡散したことがあったからなのだと思いますが、あれはスタジオでバカみたいに連呼していたから面白いのであって、ドラマ仕立ての中に組み込んでしまうと面白さが半減。台本のクオリティーも含め、そこらへんの専門学生に頼んだ方がよっぽど気の利いたものができるという点から見ても、この政見放送を作った人間の三流っぷりが浮かび上がってくるというもので、しょせん、N教党には三流しか集まらないという厳しい現実を浮き彫りにしていました。これをどこか外部に発注していたのだとすると、どんだけ仕事のできない素人集団の業者に発注してしまったんだということになるため、おそらく立花孝志に張り付いて動画を回している男が作ったのだろうと見ています。「バカはバカ同士、同じ周波数で共鳴する」と言うように、立花孝志自身が本当は三流であるにもかかわらず、まるで一流のように振る舞っている人間であるように、立花孝志のまわりに集まってくる奴も、本当は三流なのに一流のように振る舞っている人間のため、壮絶に低いクオリティーの作品が出てから初めて三流だったかもしれないことに気づくという悪循環です。ハッタリで仕事は取ると、いつか実力を示さなければならない時が来てしまい、悲惨な作品を生み出すことになる。長野県選挙区はクオリティーが低すぎて話題になりましたが、広島県選挙区ではクオリティーが低すぎても話題にならず、ただただ何も面白くない三流の動画が流れただけで終わりました。結果的に、ただ無能を晒しただけで300万円を広島県に納めることになったのは、N教党の「迷惑料」ということで、僅かでも県に戻るお金があって良かったと思います。


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