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【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・北多摩第二選挙区レポート。

6月25日告示、7月4日投開票で、東京都議選が行われました。北多摩第二選挙区は、国分寺市と国立市が選挙区となっており、定数2に対して4人が立候補していました。同日に国分寺市長選と国分寺市議補選も行われており、こちらもこちらで面白い選挙になっていたのですが、このあたりは別のレポートでお届けいたします。市長選と合わせて票を入れてもらう作戦も展開されており、なかなか入り組んだことになっていました。

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岡本 光樹 38 現 都民ファーストの会(弁護士)
岩永 康代 49 新 生活者ネット(立憲推薦)
本橋 巧  37 新 自民党(国分寺市議)
興津 秀憲 64 元 国民民主党(国分寺市議)

前回は都民ファーストの会と生活者ネットワークが議席を獲得している選挙区ですが、都民ファーストの会はかつてほどの勢いがなく、生活者ネットワークは「3期まで」という独自のルールがあるため、今年は新人にバトンタッチすることになっており、うまく引き継ぎができるのかどうかが見どころです。自民党はパッキリとした若手のエースを投入。ホゲホゲとした国民民主党がどれくらい票を取るのかにも注目です。


■ 岡本光樹候補の主張

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岡本光樹さんは、東京大学法学部を卒業し、法律実務15年以上の経験を持つ弁護士さんです。さぞかし頭が良いのだろうし、エリート中のエリートと言ってもいいのでしょう。本来なら、こういう人に多大な期待が寄せられるところだと思うのですが、なんと、岡本光樹さんは今回の東京都議選で落選しました。法律家でありながら「医療分野に強み」と訴えていましたが、選挙公報に書かれている新型コロナウイルス対策は「ワクチン爆速」のみ。もはやワクチン接種のペースを速めることを「爆速」と表現するのは、多田の日本語的な精神論の話でしかなく、現状は東京都に第5波が地獄的に広がった時点で、ワクチン慎重派の人たちも「こんなに政府や東京都の政策が無能だったらワクチンを打つしかない」と判断しているため、ワクチンの供給さえ追いつけば、みんなが打つという感じになっています。恐怖による選択を迫られている時点で、「オマエらは何も仕事をしていない」と言わずにはいられませんし、とてつもなくポンコツだと思っています。

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何よりポンコツなのは「岡本は、高齢者・ハイリスク者には積極、若年者には慎重派」と言っている部分です。「岡本は」という主語をつけている時点で強烈なポンコツスメルだし、高齢者ほど死亡リスクがあるわけなので、まず最初に65歳以上に接種するのは正解だとして、それ以降は「エッセンシャルワーカーから順番に打つ」というのが世界の常識なのに、年齢の話をしているのは日本ぐらいなものでしょう。それに、若者ほど最初に打った方が感染の波は抑えられるというデータがあり、これは今回の第5波で若い人を中心に感染が広がっているところを見ても明らかでしょう。そもそも年齢論を語っている時点でアホですが、年齢論で語ってもアホです。弁護士の世界で優秀なのかどうかは知りませんが、優秀であれば弁護士をやっててくれるのが一番良いのではないかと思わずにはいられません。


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