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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#81)。

 情弱をこじらせた末にネトウヨになっているような皆さんが、今日の今日まで言ってきたこと。それは、欧米の国々に比べれば、日本はかなり優れた感染症対策ができている国だということでした。
 しかし、日本は今日の今日まで、ろくすっぽ対策らしい対策をしてこなかったことは語るまでもありません。他の国々では当たり前のように行われているPCR検査が、日本では手を洗うヤブ医者のBakaをはじめ、実に多くのデマゴークたちによって「PCR抑制論」が語られた結果、かなり削られてしまったため、まともに検査ができず、とうとう新規感染者の正確なデータを取ることさえできなくなっています。
 東京は既に「医療崩壊」が起こっていますが、「保健所崩壊」も起こっているので、保健所はほぼすべての仕事を放棄した状態にあります。濃厚接触者を追いかけることを捨て、家族間感染が疑われるような場合でも、濃厚接触者のPCR検査は行わないということになり、当事者以外に検査をしなくなったせいで、新規感染者の数字が激減しました。要するに、東京のデータは完全に信用がなくなってしまったと言える状態です。
 それにもかかわらず、菅義偉政権&小池百合子都知事は、「東京パラリンピック」を無観客で予定通りに開催することを決定しました。明らかに今からでも中止をするべきですが、バカで無能で怠惰な政治家たちに「中止」の文字はありません。これから東京は、ますます地獄が広がります。


■ 俳優の北村匠海さんがコロナ感染

 俳優でダンスロックバンド「DISH//」のメンバー・北村匠海さんが新型コロナウイルスに感染したと所属事務所が発表しました。8月16日にPCR検査で感染が確認されたということで、他のバンドのメンバーは陰性だったということです。現在は自宅療養中。[共同通信


■ ジャンポケ斉藤さんはファミリーで感染

 8月11日に2度目の感染が判明した、お笑い芸人・ジャングルポケットの斉藤慎二さんですが、妻でタレントの瀬戸サオリさんと1歳の息子に発熱があり、ともに感染していることが判明したといいます。感染しないように気をつけていたと言いますが、家庭内感染を防ぐことは難しいため、1歳のお子さんにも感染してしまったといいます。
 これまでの従来株は、あまり小さな子供には感染しないものだと考えられていましたが、デルタ株は1歳でも感染することがわかっており、場所によっては園児の集団感染も確認されています。
 現在は保健所からの指示に従い、自宅療養中とのことで、ご家族全員の一刻も早い回復をお祈りしております。[日刊スポーツ]


■ 完全に気が狂っているパラリンピックの強行開催

 私たちは今、東京オリンピックを強行開催したツケを、大都市圏における医療崩壊という形で払わされ、お盆休みに多くの人が帰省してしまったこともあり、全国的にロックダウンしなければ、いよいよ全国各地で感染が収まらない状態に陥っています。もちろん、ここで言う「ロックダウン」というのは、国民全員に給付をするスタイルでお願いをすることです。前回の給付の時に口座の指定は終わっているので、今度は早いと思います。
 もはや日本は全盛期の武漢、全盛期のニューヨークなどを凌ぐ勢いで急拡大を続けており、医療崩壊が起こっている状態です。もし、あの時に武漢で五輪を開催すると言ったら「バカなのか?」と思うでしょうし、あの時にニューヨークで五輪を開催すると言っても「バカなのか?」と思うでしょう。まさに「バカなのか?」と思うタイミングで、パラリンピックが強行開催されようとしています。なにしろ、バカで無能で怠惰な政治家たちとパラリンピック組織委員会は、「中止」という選択肢を考えもせず、東京五輪と同じで無観客開催を決定しました。しかも、全国の子どもたちに感染させる行事はそのまま実施されるといいます。
 改めて、東京パラリンピックの開催期間は、8月24日から9月5日までです。わずか2週間ばかりのことではありますが、この2週間で、東京をはじめ、全国の都市圏は地獄のような医療崩壊が起こり、多くの日本人の命が失われることになります。しかも、パラリンピックはオリンピック以上に杜撰な管理のもとで開催されることがわかっています。
 まず、パラリンピックに出場するアスリートたちが、ワクチンをどれだけ接種しているのかを、パラリンピック組織委員会は「把握していない」と明言しています。パラリンピックは障碍者スポーツの祭典なので、オリンピックに出場するアスリートに比べ、ワクチン接種率は高くないと考えられ、ワクチン接種が進んでいたオリンピックと比べても、選手間の感染が広がりやすい環境にあるのではないかと考えられます。
 既にパラリンピックは、オリンピックを上回るペースで選手や関係者の感染が確認されており、このまま大会が開催された場合、東京都の病床は既に埋まっている状態にありますので、都民と同じように放置されるか、特別に入院させてもらうことができた場合、その代わりに入院させてもらえない都民が生まれることになり、感染したアスリートの代わりに命を落とす都民が生まれるといった具合です。
 今、日本はワクチン接種を急ぎ、抗体カクテルステーションなるものを新設したりして、感染者を減らそうとはしています。ベストな選択ではありませんが、バカなりに取り組んではいるところです。何はともあれ、病床が埋まって、ありとあらゆる事故や病気の対応ができなくなる事態は避けなければならないわけですが、この問題がちっとも解消されていない段階でパラリンピックをするのは、気が狂っている以外のナニモノでもありません。例えば、3ヶ月延期するだけで状況は変わっているでしょうし、1年くらい延期できれば、3本目のブースター接種なども終え、かなりマシになっている可能性があります。このタイミングでパラリンピックを開催するのは鬼畜の所業としか言いようがありません。

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  案の定、パラリンピックが始まる前から、新型コロナウイルスに感染した選手やスタッフが入国しています。オリンピックの時には最も懸念されている「ラムダ株」に感染している選手の入国を許し、オリンピックが終わるまで情報を隠蔽していたわけですが、今回も南米地域からやってきた選手やスタッフが「ラムダ株」に感染している可能性は否定できません。これまでの新型コロナウイルスの致死率は1.3%ですが、ペルーにおけるラムダ株の致死率は9.3%です。しかも、この変異株は「ワクチンが効かない」という特性を持っています。もし、日本でワクチン接種が進み、みんなが抗体を持った場合、デルタ株に変わって、この「ラムダ株」が流行する可能性も否定できないのです。
 こんなに強引にパラリンピックを開催するのは、パラリンピックの手配を一手に担っている旅行代理店や広告代理店を約束通りに儲けさせてあげるためだと言っても過言ではありません。「これからどれだけ人が死んでしまう可能性があるか」ということを微塵も考えずに、死んでから考えるというのはバカのやることです。制限時速30kmの道を150kmで爆走したらどんなことが起こるのかということは、「やる前から想像できる」ので、誰もやろうとしないのです。しかし、バカは「やってみないと、わからないじゃーん!」なのです。このような致死レベルのバカに政治家をやらせてはならないのです。


■ 「酸素ステーション」は微妙な政策である

 菅義偉総理大臣が発表した、医療崩壊をどうにかするための起死回生を狙った一打は、「酸素ステーション」なるものを全国に配備するというものでした。
 確かに、今回の新型コロナウイルスでは、肺炎になり、血中酸素飽和度が著しく低下し、息が苦しくなって救急車を呼ぶ人もいて、そういう人が入院できなくて命の危険に晒されるケースというのは続出しています。こういう人たちに必要なのが、まずは「酸素」であることは間違いないのですが、実は、酸素を投与すれば治るのかと言ったら、そんなことはありません。
 現在、病院で行われているのは、酸素を投与した上でデムレシビルやデキサメタゾン、バリシチニブなどの薬を投与することであり、肺炎を起こすほどの重症になっているのに自己治癒力でどうにかしようというのは無謀にも程があるのです。つまり、酸素ステーションができたところで、一時的には酸素が投与されて「時間稼ぎ」にはなるかもしれませんが、結局、入院して治療できる病床を用意しなければ、酸素ステーションは意味がないのです。言ってしまえば、洗剤を入れずに洗濯機を回しているようなものです。
 実際、8月7日から横浜市内のホテルに開設された「かながわ緊急酸素投与センター」では、これまでに37人が入所。当初の想定では、ここで元気になって自宅療養に戻るということを想定していたようですが、これまでに退所になった全員が、「自宅」ではなく「病院」に入院することになったとされています。つまり、菅義偉総理大臣の言う「酸素ステーション」というのは、根本的な解決にはならないのです。
 やはり作らなければならないのは、酸素の投与のみならず、投薬もしてくれるような「野戦病院」です。酸素だけ与える施設を作るのではなく、総合的にケアしてもらえる施設が必要です。[東京新聞


■ 感染したことがある人もワクチンを打つべきか

 CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の研究によると、新型コロナウイルスに感染したことがある人が、ワクチンを打った場合とワクチンを打たなかった場合で、どれだけ再感染のリスクが違うかを調べたところ、ワクチンを打った方が2.34倍感染しにくかったことがわかりました。
 新型コロナウイルスに感染した場合、ワクチンを打たなくても抗体を持つことができますが、その抗体というのはいつまでも続かず、再感染してしまうリスクというのは避けられません。CDCの研究は、感染した人もワクチンを打ったら再感染を防げるのかということが調査されたのですが、結果としては「2.34倍かかりにくかった」というデータが得られました。つまり、感染したことがある人もワクチンを接種しておいた方が再感染のリスクは避けられるということになります。[CDC


■ 全国の新規感染者数(8月17日版)

 全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で完結に状況をまとめております。

北海道:410人。旭川市で急拡大し、今日だけで50人以上。
青森県:91人。過去最多の感染者数を更新。
岩手県:43人。病床使用率6割を超え、岩手も無傷ではいられない。
宮城県:211人。仙台市3、大崎市1の1000室の宿泊療養増設。
秋田県:29人。過去最多。それでも今はまだ病院は機能している。
山形県:44人。乳児も感染。山形市17人、鶴岡市6人、天童市4人。
福島県:99人。入院制限反対の首長は42%、その他のバカ首長52%。
茨城県:260人。県有施設の休館、部活の休止を決定。
栃木県:177人。2人死亡。累計の死者数は96人。
群馬県:238人。山本一太先生「第5波は桁外れ」と嘆く。
埼玉県:1634人。酸素ステーション設置し、段階的に医療体制強化。
千葉県:1304人。パラリンピックの小中学生の観戦を決定。
東京都:4377人。積極的疫学調査を捨てての数字なので最悪。
神奈川:2017人。江の島や海水浴場の駐車場閉鎖。観光施設休止。
新潟県:69人。上越市の教育プラザの職員感染で特設窓口設置。
富山県:78人。富山市で来月に12歳から19歳にワクチン接種券配布。
石川県:66人。JR七尾線の運転士や車掌など10人が喫煙所で感染。
福井県:34人。大阪・京都・兵庫・三重から帰省した人も感染。
山梨県:89人。過去最多を更新。10代未満も感染。
長野県:85人。首都圏と往来のある人の感染事例を多数確認。
岐阜県:324人。過去最多を倍以上更新。1人死亡。
静岡県:435人。浜松市で過去最多118人。
愛知県:967人。阿久比町で誤って11歳の小学生にワクチン接種。
三重県:208人。今秋の三重国体は無観客開催にすると発表。
滋賀県:176人。過去2番目の多さ。累計感染者は7908人。
京都府:420人。酒提供停止や時短営業を全県に拡大。
大阪府:1856人。大阪桐蔭高の吹奏楽部がコロナ感染で応援自粛。
兵庫県:853人。三田市の20代の小学校教諭7人が会食で集団感染。
奈良県:133人。奈良市で感染の9割はデルタ株であることが判明。
和歌山:67人。過去最多。外出や自粛とワクチン接種を知事が呼びかけ。
鳥取県:24人。ワクチンの副反応の疑いで8例目の死亡。80代女性。
島根県:30人。病床使用率は43%。
岡山県:163人。8日連続の2ケタ感染。
広島県:112人。駅や空港など12ヶ所に無料PCR検査所を設置中。
山口県:75人。山口市18人、下関市13人、岩国市8人など。
徳島県:36人。10代未満の感染も確認されている。
香川県:83人。80代の患者1人が死亡。
愛媛県:79人。感染爆発を国が認めてマンボウ追加決定。
高知県:40人。過去最多。それでも飲食店の自粛はまだ求めず。
福岡県:716人。全県で酒提供店に休業要請。大型商業施設入場制限。
佐賀県:121人。水害ボランティアは県内在住で2回接種済の人に限る。
長崎県:37人。佐世保市内の事業所でクラスター発生、計6人感染。
熊本県:152人。尚絅高バスケ部員ら8人感染。老人ホームでも6人。
大分県:85人。大分市のスナック「ココナッツ」の従業員が感染。
宮崎県:111人。このうち宮崎市が68人を占める。
鹿児島:245人。マンボウ適用が国主導の判断に感謝を述べる。
沖縄県:684人。うるま市のクラスター発生病院では患者64人死亡。

 ろくすっぽ役に立たなかった福岡県の服部誠太郎知事が覚醒。本人はアホなので、仕事のできる部下がサポートしている可能性があります。一方、僕が住んでいる千葉県は、小中学生をバスで移動させても授業と同じなんだから、パラリンピックは会場で見せるんだと言っていますが、そもそも「9月から授業を始めたら大変なことになるのでは?」と懸念されているので、その前に先駆けて子どもたちを集めることが、そもそも危険である可能性があります。いずれにしても、熊谷俊人さんが微妙な政策に突き進むタイプの人であることは最初から知っていたので、特に驚きもしません。千葉県に住み続けるのは、やはり微妙だと思えてきました。


■ 迷惑バカ集団「国民主権党」が夏ツアー開催

 かねてから皆様に警戒を呼び掛けている、元NHKから国民を守る党の平塚正幸が率いる「国民主権党」が、夏ツアーと題し、全国の都市でノーマスクのバカ騒ぎを始めようとしています。「国民主権党」は、「コロナはただの風邪」という陰謀論を語り、先日の東京都議選にも立候補していた反知性派カルト集団です。
 8月18日は、名古屋で平塚正幸の脳味噌アハアハ講演をした後、名古屋駅前でノーマスクの迷惑行為に及ぶとみられます。大村秀章知事をリコールするネトウヨデモに参加するぐらいなら、こういう感染を拡大しようという迷惑集団にこそ、目の前に立ちふさがって「帰れ!」とやるべきだと思うのですが、「メダルかじり虫」と言われている市長のオジサンは、こういう奴ら相手には、だんまりでしょうか。

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 さて、国民主権党のホームページによると、この「夏ツアー」と題された迷惑行為は、東京や千葉から地方に感染を広げるかのごとく、8月いっぱいかけて鹿児島まで南下していくようです。付近をご通行の皆さんがノーマスクの集団から感染させられるようなことがあってはなりませんので、くれぐれも近づかないように、日程をチェックしていただければと思います。

8月18日(水)16時00分:名古屋・国際センター駅の味仙付近
8月18日(水)18時00分:名古屋駅笹島交差点or高島屋交差点
8月20日(金)17時00分:京都駅
8月21日(土)15時30分:大阪・御堂筋の淀屋橋と本町の間ぐらい
8月21日(土)17時00分:近鉄難波駅前
8月22日(日)14時30分:JR神戸駅「きらら広場」
8月22日(日)16時00分:三宮センター街広場
8月24日(火)17時00分:岡山駅
8月25日(水)16時00分:原爆ドームの慰霊碑前
8月25日(水)17時30分:広島市中区「本通り交差点」
8月27日(金)15時30分:博多・警護公園
8月27日(金)17時00分:天神イムズ
8月28日(土)17時00分:熊本駅
8月29日(日)17時00分:鹿児島中央駅

 何かの用事でこの付近を通ることがありましたら、日頃からノーマスクで生活し、不特定多数との会食を繰り返している集団ですので、感染リスクが非常に高いです。ここでいつクラスターが発生しても不思議ではなく、現状としては、この人たちが鹿児島まで辿り着けるのかどうかは不明です。
 国民主権党は専門的に監視を続けておりますが、今のところ、党勢が大きくなっていることはなく、カウンターをすることにもあまり意味がありません。彼らの中でリアルに感染が拡大し、コロナがただの風邪じゃなかったことを体で感じるのは時間の問題なので、ここは放置でも大丈夫だと考えています。とにかく近づかないのがベストです。

 国民主権党の直近の選挙については、東京都議選の杉並区選挙区の分析レポートの中で無料公開しております。無料部分を読むだけで十分にわかると思いますので、党勢が大きくなってしまう心配はありません。コロナ陰謀論者たちのトレンドは、「つばさの党」に流れております。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 今でこそ「新型コロナウイルス」の情報をまとめて伝えるオジサンになっていますが、もともとは「コロナはただの風邪」とホザいているバカにゴリゴリやっている人でした。今になって「国民主権党」のことを知っちゃった人は、こちらを参考にしてみてください。

 この「ハーバービジネスオンライン」で連載していた執筆陣、コロラド先生こと牧田寛先生が書いた本誰が日本のコロナ禍を悪化させたのか?が8月18日に発売されます。日本がコロナ禍を克服するためのヒントがたくさん書かれていると思いますので、政治家の皆さんこそ、この本を読むことをオススメしたいと思います。

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