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【選挙ウォッチャー】 自民党総裁選2020・分析レポート。

安倍晋三総理の突然の辞任を受け、急遽、自民党総裁選が行われることになりました。西日本新聞によれば、麻生太郎さんは辞任を引き留めようと説得していたそうですが、安倍晋三総理の意志は固く、ろくすっぽ進んでいなかった日本の新型コロナウイルス対策は、次なる総理大臣に託されることになりました。菅義偉総理大臣が新型コロナウイルス対策を具体的にどこまで進めるかが一つのポイントになると思いますが、アベノマスクのような政策は進めないとしても、例えば、PCR検査の拡充みたいな政策を取るのかどうかは未知数です。これが進むだけでも安倍政権より少しマシだと思えるかもしれないのですが、今のところ、菅政権に期待できそうなものは何もありません。ほぼ「安倍晋三の劣化コピー」でしかない菅義偉さんが、どこまで国民の生活に寄り添った政治をしてくれるのか。冷徹でユーモアのない政権は長続きするのでしょうか。


■ 不出馬を表明した人たち

いきなり空いた総理大臣の椅子をめぐり、水面下でさまざまな動きを見せる中で、すぐさま不出馬を表明した人たちがいます。麻生太郎さんは、9月に誕生日を迎えれば80歳になることから、永田町界隈では引退説が囁かれており、すぐさま「総裁選に立候補はしない」と明言しました。2012年の総裁選に立候補し、当時、安倍晋三総理に敗れている石原伸晃さんは、石原派(近未来政治研究会)という派閥を持っていますが、総裁選には立候補しないと述べました。さらに、環境大臣になったことでポンコツがバレてしまった小泉進次郎さんも不出馬を表明。今年は河野太郎さんを支持することを事前に明らかにしました。しかし、その河野太郎さんも出馬の意欲を示していたものの、菅義偉さんが出馬することになって、すぐさま取り下げていました。どうやら自民党内の力関係が微妙に影響しているようです。


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