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【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・立川市選挙区レポート。

6月25日告示、7月4日投開票で、東京都議選が行われました。立川市は定数2で、3人が立候補する選挙となっていたのですが、事前の情勢通りの結果になり、あっという間に取材が終わったので、さほどカロリーの高いレポートになりません。例えば、立川市にお住まいで、立川市のレポートだけが気になるという方は、「東京都議選マガジン」を買うより、このレポートを単品で買った方がお得になる計算です。

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清水 孝治 55 現 自民党(元都会公企委長)
酒井 大史 52 元 立憲民主党(元都会議運委長)
石飛 香織 37 新 都民ファーストの会(アナウンサー)

自民党の現職、立憲民主党のベテラン元職が強いので、新人で都民ファーストの会の石飛香織さんがどこまで通用するのかが問われていましたが、やっぱり厳しい結果に終わりました。石飛香織さんは、少しでも票を獲得したいという気持ちがあったのでしょうが、「選挙ドットコム」の山本期日前さんの番組に出演していて、顔面白塗りピエロ男や、パンチドランカーのサルサ岩渕さんたちと同列になっていました。最終的に選挙戦略を見誤る奴は選挙に勝てないと思います。これは山本期日前さんのことをディスっているわけではなくて、「候補者全員にオファーを出して、返ってきた人たちを出演させる」という手法の番組だと、どうしてもヤバい奴ばっかりが集まる傾向にあるため、参加するだけ損をするということです。


■ 酒井大史候補の主張

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前回は都民ファーストの会推薦で立候補し、ギリギリのところで落選してしまった酒井大史さん。今年は立憲民主党公認の候補となり、YouTubeなどのネットを駆使して市民に知ってもらう作戦を展開していました。ただ、まったく自慢できることではないのですが、ポスターにはYouTubeの総再生回数が書かれていて、「3万4000回超え!」とドヤっていました。ネットをあまり知らない人からすると、これでも多いと思っているのかもしれませんが、これくらいだと1本の動画でそれくらい行ってもらわないと困るという話です。全然再生されていなくて泣くレベルで、総再生回数としてはゲロを吐くほど少ないです。オジサンなので、YouTubeの相場が全然わからなかったのだと思いますが、これほど少ない数字でドヤるのは恥ずかしいです。毎日2回のライブ配信をすると言っていますが、それしか再生されていないのだとすると、わざわざ時間を決めて番組化したところで、誰が見るんだという話にしかなりませんので、実際にはネットによる空中戦より、リアルな選挙活動をしている地上戦の方が効果が高かったのではないかと思わずにはいられません。

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ただ、肝心の新型コロナウイルスについては、「東京五輪は返上」とキッパリ述べていて、子どもたちの安全を最優先する必要があると訴えました。オリンピックが有観客なのに、我が子の晴れ舞台である運動会が無観客になるのはおかしいと言っていて、東京都知事選が始まる前は大盤振る舞いをしていたのに、都知事が終わってからは、補償にも消極的になり、場当たり的な政策しかしていないと批判。コロナ禍での生活支援を拡大し、事業者支援も迅速化する必要があるという、至極真っ当なことを主張していました。こうした真っ当な主張も票につながったと思います。


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