【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・宮城3区レポート。
10月19日告示、10月31日投開票で、衆院選が行われました。
宮城3区は、宮城県南部の非常に広いエリアです。選挙をやる前から結果が決まっているような選挙区であることに加え、あまり見どころがなかったこともあり、選挙ポスターの写真を撮ってくるだけで終わりました。立憲民主党から立候補した大野園子さんは33歳と若く、街頭演説を見ると、なんだか良い感じもしてくるのですが、実際に話をしてみると、彼女の持っている思想は完全に「維新」です。どうして立憲民主党にいるのかも全然わからないくらいで、非常に不思議です。
ここ数十年にわたって、自民党の政治は評価しがたいものになっていますが、それでも「維新」の反知性主義は、この国の状況をさらに悪化させるものであると考えています。そして、大野園子さんはどうして立憲民主党から立候補しているのかが分からないレベルの「維新メンタリティ」なので、もはや興味は「立憲民主党として活動しているうちに、思想がリベラルに変化していくのかどうか」しかありません。
そういう意味で言うと、今回、大野園子さんが比例復活できずに落選したことは、立憲民主党の維新化を少しだけ防ぐことにつながり、少し良かったのではないかと思っているほどです。
■ 浅田晃司候補の主張
浅田晃司さんは、元自衛隊員の農家です。御年74歳にして、飛行機乗りとしての血が騒いでいる爺さんで、もともとは全日空のパイロットになりたかったようですが、紆余曲折あって、日本航空の国際線ジャンボ機のライン整備士になったそうです。
そして、18年間敗訴し続けた裁判ももうすぐ終わるので、余命30年を国会議員として生きようと立候補してきました。
元自衛隊員というのは、だいたいこういう思想なのだと思いますが、憲法改正をして、有事の際には「国民全員が戦うべきだ」と考えています。まさに徴兵制も視野に入ってくる話をしており、ギリギリで戦争を知らない世代のジジィは、これだから困ります。歴史から学ぶことはなく、ひたすら血がたぎっているのです。
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