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【選挙ウォッチャー】 横浜市長選2021・分析レポート。

8月8日告示、8月22日投開票で、横浜市長選が行われました。当初の予定では、新型コロナウイルスの感染拡大が非常に深刻なこともあり、取材には行かないつもりでした。しかし、この選挙は将来、日本の歴史を振り返る上で非常に重要な意味を持つことが間違いないと確信しましたので、感染のリスクを背負ってでも、この選挙だけは絶対に取材しなければならないと感じました。取材時間は約10時間。その間、感染の確率を少しでも減らすため、一度もトイレに行くことなく、有力候補の4人を現地で見てまいりました。冒頭に申し上げておきます。この選挙、最悪の結果になりました。

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小此木 八郎 56 新 自民党推薦
山中 竹春  48 新 立憲民主党・日本共産党支援
田中 康夫  65 新 元長野県知事
林 文子   75 現 党の推薦を得ず
松沢 成文  63 新 日本維新の会(元神奈川県知事)
福田 峰之  57 新 無所属(元衆議院議員)
太田 正孝  75 新 無所属(元市議)
坪倉 良和  70 新 無所属(水産仲卸会社社長)

当初は弁護士の郷原信郎さんも立候補を表明していたのですが、山中竹春さんがどれだけヤバい奴なのかを教える伝道師になり、この選挙は地上戦より空中戦(ネット戦略)の方が賑やかだった印象があります。なお、「つばさの党」「日本保守党」なる陰謀論政党が、藤村晃子というイカれたオバサンを立候補させようとしてきましたが、横浜市長選の供託金は240万円ということで、どう考えても金をドブに捨てるようなものだということもあって、割と早めに断念しました。なので、当初は10人が乱立すると見られたのですが、最終的には8人に落ち着きました。


■ 坪倉良和候補の主張

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坪倉良和さんは、まったくポスターを見かけませんでした。水産仲卸会社の社長をしているということですが、横浜に住み続けて70年、「食でつながるハッピー」をキャッチフレーズに、山下ふ頭を食のパークにするという超絶どうでもいい公約を引っ提げて立候補してきました。このご時世、どう考えても新型コロナウイルス対策が必要だろうに、そのことは何も書いていないというジジィです。


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