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【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・品川区選挙区レポート。

6月25日告示、7月4日投開票の東京都議選。この品川区の定数は4となっており、8人が立候補する大激戦となりました。何と言っても、ここは自民党が2人立候補していたのですが、2人とも落選する爆笑の展開となりました。「何やってるんだ、自民党!」という話ですが、次点で落選した人も都民ファーストの会なので、自民党が全然通用しなかったという点では大変興味深い選挙区です。そして、今回、立憲民主党から立候補した阿部祐美子さんの応援には、NHKから国民を守る党の公認で立候補し、現在、2年後の品川区議選を見据え、一生懸命、立憲民主党に入党しようと頑張っている国場雄大が応援に入っていました。税金の無駄でしかないN国党員は、全員落選するべきだと考えていますので、こちらもしっかりチェックします。

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伊藤 興一  60 現 公明党(都会党副幹事長)
白石 民男  39 現 共産党(都会厚生副委長)
森沢 恭子  42 現 無所属(元民放記者)
田中 豪   58 元 自民党(元都会警消委長)<ポ>
阿部 祐美子 56 新 立憲民主党(元区議)
沢田 洋和  40 新 自民党(元区議)<ポ>
筒井 洋介  41 新 都民ファーストの会(元区議)
佐藤 政昭  67 新 日本公益党(会社社長)

自民党から立候補する候補は、もれなく2人とも「日本会議」に所属しており、ゴリゴリのネトウヨです。「ネトウヨ=情弱バカ」だと相場が決まっているので、選挙にはだいたい弱くなります。ここは競争が激しい選挙区だということもあって、最低でも1議席は獲得したい自民党にとっては警戒感の強い選挙区だったと思いますが、無所属の森沢恭子さんも強いし、立憲民主党も強いし、都民ファーストの会もそこそこ強い。今回の東京都議選において、品川区はまさに「自民党敗北の象徴」と言えます。


■ 佐藤政昭候補の主張

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日本公益党についての説明は、新宿区議選のレポートでご紹介しているので割愛させていただきますが、佐藤政昭さんは、なかなかパチキレた公約を掲げている人物です。なんでも財団法人の理事長をしているらしく、株式会社を5つも経営する実業家。ということで、佐藤政昭さんの公約は「議員報酬は全額寄付」としています。いくら5つの会社の社長だとしても、東京都議の仕事はたくさんあるし、4年間も無休で働くのはモチベーションに関わるため、ほぼ実現不可能ではないかと思いますが、とにかくやる気を示したいのか、ノーギャラで働く宣言をしています。

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日本維新の会にも言えることですが、給料の値下げ合戦は、やめた方がいいと思うのです。都民のためにちゃんと働いてくれるのであれば、それ相応の報酬をもらっても文句は言わないし、むしろ、お金をちゃんと払うので働いてほしいです。勝手に給料を削って、その給料に見合った仕事しかしないのだったら意味がありません。議員にしっかり働いてもらうためにも、議員報酬はキッチリと満額で払うべきでしょう。仕事をしなかった時には100%の批判を向けられるようにしておくことは、とても大切です。


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