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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#51)。

幸福実現党、日本第一党と並ぶ、日本の三大カルト政党の一つ「NHKから国民を守る党」。先日の統一地方選では26人が当選を果たし、所属議員が13人から39人になったことが話題になりました。代表の立花孝志は、参院選挑戦のために必要な5000万円を集めるため、所属議員たちに1人130万円を貸すように言い出し、支払いに拒否した議員5名を除名。今、一部の所属議員たちが忠誠を誓うように動画をアップし、「130万円を払います」と宣言しています。

僕は「選挙ウォッチャー」として、このカルト政党を1年以上前から徹底マークしており、昨年6月の松戸市長選の際に直撃インタビューを試みたところ、立花孝志が「私人逮捕だ」と言い出し、同行した市民メディアの記者が大橋昌信に手首を捻られて倒されたが肋骨を負傷。松戸署が傷害事件として捜査し、大橋昌信は暴行罪で起訴猶予処分となっています。この事件以降、立花孝志に逆恨みされるようになった僕は、スラップ裁判を宣言されたあげく、久保田学の裁判も合わせて3件の裁判を起こされ、動画でたびたび「ちだい被告」などと表現され、まるで悪者であるかのような印象操作を続けられてきましたので、もちろん、反訴の準備をしているところです。今回も立花孝志は僕の名前を使って印象操作をする動画を配信しておりますので、しっかり名誉毀損の慰謝料を請求したいと考えております。

■ 女性に嫌がらせをしてくる人間だと表現した動画

立花孝志は、このたびの130万円騒動で離党した豊島区議の沓沢亮治から「元々カノや現カノを立候補させている」と批判されており、この批判に反論する動画を撮影した際、自分を正当化したいがばっかりに、わざわざ僕の名前を使っています。残念ながら、自分のクソさ加減を正当化するために僕の名前を使ったことは、新たなる名誉毀損の証拠となりますので、もちろん記録させていただきます。

当時、僕が書いたレポートについては、立花孝志の裁判のために「5万円」に設定されており、多くの方は見ることができないと思うのですが、僕は松戸市長選に立花孝志の彼女(現在は元カノ)が立候補したため、直撃インタビューを試みており、中村典子(現・松戸市議)に公約を尋ね、立花孝志にYouTubeのアカウントがBANされたことを質問したら、突然、狂ったように激高し、「私人逮捕だ」と言い始め、同行の記者を負傷させたのでした。この事件が起こるまでは、立花孝志にも、町田市議の深沢宏文にも直撃していたわけですが、肋骨を折られるほどの事件を起こされたので、以来、無用なトラブルを避けるために直接的に取材することは控えています。しかし、西東京市議選では立花孝志の方からカラんできた上に、ネット上に顔を晒されるという深刻な肖像権侵害をされました。これにより、僕はライターとして潜入取材する機会を失うことになり、その仕事にも大きな支障が出ているわけですが、これまでの取材内容を見ていただいても分かるように、女性だから嫌がらせのためにインタビューをしているのではなく、候補者であれば性別に関係なく取材をしており、トランスジェンダーの方も取材しております。あたかも女性に嫌がらせをしているかのような発言を「議員」という立場で流布しているので、これは明らかな名誉毀損です。当たり前ですが、裁判で争います。

もう一つ、立花孝志は僕が女性候補の個人情報を晒したと言っていますが、僕は個人情報を晒していません。個人情報ではないものを個人情報と同等に扱ってあげる配慮をしただけに過ぎません。なので、立花孝志の発言は嘘です。これも裁判で争うことになります。そもそも立花孝志は、不倫相手の氏名や会社の所属、さらには顔まで晒しているばかりか、どんなセックスをしたのかさえ晒しています。また、僕に対しても氏名や住所を晒しており、どの口で「個人情報を晒している」と言っているのかが全然分かりません。先日、立花孝志が摂津市議の渡辺慎吾さんを訴えた裁判の結審があり、裁判の末、立花孝志が渡辺慎吾さんに30万円の慰謝料を支払うように命じられています。訴え始めたのは立花孝志の方なのですが、結果的には自分が慰謝料を払わなければならなくなるというマヌケぶりです。僕も同様に裁判を進めており、立花孝志の弁護士からは裁判を取り下げたいという申し出を受けております。なぜ取り下げる必要があるのでしょうか。

■ 所属議員から130万円を集めるカルト政党

NHKから国民を守る党が、先日の統一地方選で26名もの議員を生み出したことは間違いありません。貧富の差が広がりつつある昨今の日本で、NHKの受信料問題というのはそれだけ深刻であると言えますが、「NHKから国民を守る党」は、NHKをぶっ壊すどころか、NHKをサポートをしてきた政党であると言っても過言ではありません。代表的な出来事は、先日まで朝霞市議だった大橋昌信がNHKを相手に訴えた「ワンセグ裁判」です。自宅にテレビがなくても、テレビの映る携帯電話を持っているだけで受信料を払わなければならないのか。先日、最高裁で「受信料を支払わなければならない」という判決が出たため、NHKの受信料問題を真剣に考えている人たちが阿鼻叫喚しました。実はこの裁判、誰かがNHKから訴えられた裁判ではなく、大橋昌信が「支払う必要がないことを確認する」として起こした裁判でした。つまり、何もしなければグレーだったものを、わざわざ余計な裁判を起こしたばっかりに、とうとう最高裁で「受信料を支払わなければならない」という判決が出てしまったのです。この判決を受け、NHKはネット環境が整っていたり、スマホを持っているだけで受信料を払わなければならないという方向で本格的に動き出しています。皆さんは「NHKが酷い」とおっしゃるかもしれませんが、こうなったのはNHKをアシストしているバカタレがいたからだということを忘れてはなりません。

そんな「NHKから国民を守る党」は、7月の参院選を目指しています。全国比例に2名、東京選挙区に7名、埼玉選挙区に1名を立候補させる計画を立てているそうですが、その供託金は3600万円。これに事務所代やポスター代などを合わせ、全部で5000万円を用意する計画だと言います。問題はどのように5000万円を用意するかということなのですが、立花孝志は所属議員に対し、「6月末までに1人130万円を党に貸すように」と言いました。参院選の全国比例で2%を取れば政党助成金が入るとしており、政党助成金さえ手に入れば、あとは自由にお金が使えるというのです。党員の3分の2は今年の統一地方選で議員になったばかりなので、いくら年収が1000万円以上あると言っても、まだ1円も手にしていない議員がほとんどです。そんな議員に対しても容赦なく1人130万円を用意するように言っており、「借金しろ」とまで言う始末。利息は党員の負担ですし、従わない人間は除名するとしています。半ばカツアゲです。既に立花孝志のやり方についていけないとして、豊島区議の沓沢亮治、杉並区議の佐々木千夏などが離党していますが、立花孝志は離党の理由を述べた沓沢亮治に対し、「名誉毀損で刑事告訴する」という動画をアップしています。

■ 政務活動費を党の借金に流用させる動画

立花孝志は、突然の130万円騒動に困惑する議員たちに対し、6月末までに歳費やボーナス、さらには政務活動費が入るので、十分に払えるという説明をしています。ホワイトボードに大きな文字で「選挙は数字だ」と書いていますが、「数」という字が書けない低脳ぶり。そんな立花孝志なので、毎月8万円くらい入ってくる政務活動費を足せば130万円以上もらえるのだから、党に貸すぐらいのお金はできると熱弁しているのです。しかし、政務活動費というのはあくまで議員としての活動にかかる経費を精算するものであって、自由に使えるお小遣いではありません。毎日のように電車で出かけたことにして政務活動費をちょろまかし、不正が発覚したことを詫びる記者会見で号泣したのが兵庫県議だった野々村竜太郎さんです。野々村竜太郎さんがあんなに面白い会見をしてしまったのは「政務活動費」が原因であり、当然、党の借金のために使えるお金ではありません。立花孝志は政務活動費まで給料のようにカウントとしていることから、ご本人の政務活動費が適切に使われているのかどうかも怪しくなっています。また、いくら歳費やボーナスが出るとは言っても、普通はそのお金で生活をしているわけですから、多少の貯金はできるかもしれませんが、自宅の家賃や光熱費、家族のいる人は子供の教育費などにも使われるわけで、そんな中で130万円を一括で貸すように言われているのですから、工面するのに苦労するのは言うまでもありません。どこぞのブラック企業を見るようですが、立花孝志はこれとは別に党費を入れるように言っており、毎月12万5000円払っている人もいるようです。総額でいくら取られるのかは未知数です。立花孝志はあくまで「借金」だと説明しており、参院選で勝利して政党助成金が入るようになったら全額を返金すると言っていますが、返金してもらえる可能性は限りなく低そうです。

■ 「市民のために働くな」と発言した立花孝志

NHKから国民を守る党は、39人の地方議員を誕生させておきながら、4月26日の党の臨時総会で立花孝志は「市民のために働くな」という趣旨の発言をしています。市民の電話対応と「NHK撃退シール」なるものを配布する以外に仕事はなく、それ以外の仕事は極力やらないことを推奨しているのです。市議会議員の仕事は実にたくさんあり、例えば、病院の機能移転をどうするのか、地震で崩壊する可能性のあるブロック塀をどうするのか、街の歳入をどのような計画で増やしていくのか、話し合うことは山積みです。そんな中、NHKから国民を守る党は「NHK問題以外は仕事をしない」を宣言していますので、市や区の問題にはまったくノータッチで、参院選で議員を当選させることしか考えていないというクソ政党です。投票したのは市民全体の1%ぐらいの人なのかもしれませんが、それでもよく考えずに投票してしまうと、最終的に税金の無駄遣いになるという典型的な例です。他にもいろいろと投票してはいけない政党はあるのですが、その筆頭が「NHKから国民を守る党」であることは多くの人が知るべきです。

■ NHKから国民を守る党の参院選の見通し

参院選では全国比例で2%以上を獲得する計画のようです。立花孝志の頭の中では99%の確率で2%以上獲得できるとしていますが、山本太郎さんが立ち上げた「れいわ新選組」でさえ2%に届くかどうかが賭けであることを考えると、「NHKから国民を守る党」が2%を超える確率はアレです。いまやネトウヨの間でもNHKから国民を守る党がカルト政党であることに気付く人が増えていることを考えると、ますますアレなのですが、きっと立花孝志もこの検証記事を読んでいると思いますので、このように書いておきましょう。最低でも3人以上当選するはずだから、どんなに少なくても3人以上は全国比例に擁立するべきだ。そして、僕の予想は当たると評判です。

■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

これまでなんとなく「NHKから国民を守る党」を応援していた人たちは、このレポートを読んでも「それはオマエが訴えられているから個人的な恨みでクソだと書いているんだろ?」と思うかもしれませんが、立花孝志を中心とする「NHKから国民を守る党」のカルトぶりは、NGT48の山口真帆さんに対する仕打ちを見れば一目瞭然です。

NHKから国民を守る党・動向チェック(#26)
NHKから国民を守る党・動向チェック(#27)
NHKから国民を守る党・動向チェック(#28)

まず、これほど下劣な人間を「議員」という立場にしておいていいのかという話ですが、普通に考えて、こんな人間にNHKをぶっ壊すなんて不可能です。スクランブル放送をするべきだと言っていますが、NHKの公共性はみんなが認めるところなので、実質的にはテレビやスマホを買った時点で契約が義務づけられる形になるでしょう。つまり、今まではヌルッと払わないことがまかり通っていたけれど、NHKから国民を守る党が活躍するようになると、より支払いが強化され、完全に義務づけられることになり、人々の生活は今よりも苦しくなるというわけです。なんとなくグレーだったところが黒く塗りつぶされてしまうのですから、余計なことをしない方がマシだったと後悔することでしょう。マイナスの影響をもたらすかもしれないリスクを考えずに突っ込んでしまう無能に、NHKの受信料問題という深刻な問題を託して大丈夫でしょうか。大丈夫なわけがありません。[了]

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