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【選挙ウォッチャー】 宮城県議選2019・青葉区レポート。

宮城県は、今年の参院選で立憲民主党の石垣のりこさんが当選して以来、立憲民主党に追い風が吹いていると言われていて、先日の仙台市議選では立憲民主党の議員が全員当選を果たしているのですが、実は、今回の宮城県議選では青葉区で落選者が出ています。なぜ、石垣のりこさんが選挙に勝ったのかと言えば、野良の軍師たちが集結し、ベストパフォーマンスを引き出すことができたからであり、今回、その石垣のりこ選対にいた軍師たちが少しだけ手を貸していたにもかかわらず落選者が出たのは、こうした軍師たちのアドバイスを自己流にアレンジし、パフォーマンスを低下させたことが原因だと思われます。一般的には立花孝志のような戦略を取る人が「天才」だと言われるのですが、そんなことはありません。神は細部に宿るのです。細かいディテールの部分にこだわれるからこそ勝てるわけで、軍師の言うことを根拠もなくアレンジしてしまうような人たちは選挙に勝てません。

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ぶっちゃけた話、もし立憲民主党が選挙で勝ちたいと思うなら、実績のある軍師の話をもっと聞くべきだと思います。軍師の言うことを簡単に曲げてしまうのは、単純に軍師の仕事ぶりをナメているからだと思うのですが、それは票を増やす結果にはつながっていません。多少の好き嫌いはあるかもしれませんが、勝ちたいのであれば、そのあたりの感情は別の場所に置いておかないと、結局、票にはつながりません。選挙とは、勝つためにどこまで徹することができるかどうかなのです。なにしろ、選挙に勝たなければ、どんなに志が高くても仕事をすることができないからです。


■ 共産党は劇的に票を落としている

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いつもは有料部分で触れている話ですが、今日は出血大サービスで、無料部分で触れておくことにします。仙台市議選で大惨敗している共産党ですが、金田基さんは先代の遠藤いく子さんから大きく票を減らす結果になってしまいました。4年前に1万2653票だった共産党の票は、今年、7521票にまで減ってしまいました。減少率は実に40.6%です。それだけ遠藤いく子さんが素晴らしい人だったと言うこともできるのかもしれませんが、たった4年間で4割も票が減っていることを心配した方がいいです。仙台市議選で1万0758票を獲得していたので、仙台市議選では共産党の候補に投票した人が、県議選では金田基さんに投票していないということです。あとで説明しますが、自民党でも世代交代は起こっていますが、自民党の場合は先代よりも多くの票を獲得しています。つまり、新人なのに期待感が薄いことの証明でもあります。共産党は今すぐに手を打たなければ、今度は県議会でも議席を失うことになるでしょう。4年後に「ほらね」と言うことにならないように、早急な対策が求められています。


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