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【選挙ウォッチャー】 横浜市議補選2021・磯子区レポート。

9月17日告示、9月26日投開票で、横浜市議補選が行われました。これは先日の横浜市長選にベテラン市議の太田正孝さんが立候補したため、空いた議席を埋めるために行われた選挙で、今回、太田正孝さんが出直しの立候補を断念したため、新人同士の戦いになりました。最大の注目は、前回の横浜市議選で落選した3人と、南区から鞍替えして挑戦してきた立憲民主党の伊藤純一さんとの戦いだということ。立憲民主党と共産党は、先日の横浜市長選「リサーチフェローじゃなかった」でお馴染みの山中竹春さんを勝利に導き、すっかり勢いづいているので、この横浜市議補選でも勝利なるのかが見どころです。

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伊藤 純一  48 元 立憲民主党
二井 久美代 39 新 無所属(元国民民主党)
蓮池 幸雄  69 新 日本共産党
森 大樹   42 新 無所属(元プロボクサー)

事前の情勢によれば、この選挙は無所属の二井久美代さんと立憲民主党の伊藤純一さんの一騎打ちになっていて、共産党の蓮池幸雄さんや元プロボクサーの森大樹さんは厳しい戦いになっていると見られていました。この選挙を左右するのは、先日の横浜市長選で山中竹春さんを支持しなかった人たちの投票先がどこに流れるのかということです。このあたりに注目しながら読んでいただくと、なかなか面白いのではないかと思います。


■ 森大樹候補の主張

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森大樹さんは、前回の横浜市議選で磯子区選挙区から立候補し、最下位で落選してしまった人です。最下位で落選したことを根に持っており、「自分は選挙で徹底的にルールを守ったから負けたんだ!」と言わんばかり。顔の濃いオジサンが黄色バックでファイティングポーズを取っているポスターを採用しながら「公選法を守ったからだ」と言ってしまっている時点で、「オマエは何を言っているんだ!」という話です。普段は行政書士をしているそうですが、行政書士としての仕事もそこそこ忙しいらしく、二足のワラジで選挙を戦っているので、朝から晩まで選挙運動をするわけにもいかず、「木曜日ぐらいから本腰を入れて戦う」と話していました。だとすると、敗因はたくさんあるかもしれませんが、選挙に集中できなかったから多くの票を獲得できなかったと考えることはできないでしょうか。どのみち落選しているので、結果として仕事を放っぽり出さなかったのは正解だったのではないかと思ってしまいますが、「磯子の悪を退治する!」というのは、ずいぶん物騒なことを言っています。先日の真鶴町議選でも立候補する動機のベクトルが明らかにおかしい奴がいましたが、森大樹さんも心配になりますので、本気で政治家を目指そうというのであれば、今度からきちんと準備をして、計画的に立候補することをオススメしたいと思います。


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