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【選挙ウォッチャー】 武蔵野市議選2019・分析レポート。

僕の住む千葉県では、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で「緊急事態宣言」が発令されました。これに伴い、ひとまず遠方の取材を中止することになり、これまで取材をしたものの、レポートをお届けしていなかった36件の選挙を、このタイミングで一挙大放出することになりました。なんだかんだで2019年の統一地方選のレポートは、ほぼすべてリリースしたため、残すは「武蔵野市議選」だけになりました。実は、あんまりちゃんと見られていないのですが、それでも数人の取材はできていますので、しっかりお伝えしてまいりましょう。

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武蔵野市議選は、4月14日告示、4月21日投票というスケジュールで行われました。定数26に対して37人が立候補しましたので、完全なる大激戦です。新人にはかなり厳しい選挙となり、さらには共産党も議席を落としています。よく見るとポンコツがたくさんいて、これから選挙に立候補したいと考えている人にとっては、今からでも勉強になるレポートです。


■ カオスな三鷹市議選と平和な武蔵野市議選

三鷹駅は、南口が三鷹市、北口が武蔵野市になっていて、両方ともメインとなる駅が三鷹駅であるため、三鷹駅をウロウロしているだけで、常に候補者と遭遇できる、おいしいスポットでした。三鷹市の方にはNHKから国民を守る党のポンコツ候補や、あたらしい党のスターティングメンバーなど、なかなかキッツいメンバーが豊富に揃っていましたが、こちらは比較的平和な印象を受けました。

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武蔵野市周辺は、意外とリベラルの候補も強く、自民党だから安泰ということもないのですが、自民党系の候補者たちは、一人で駅前に立って挨拶をするという戦略を取っていました。

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道場秀憲さんに至っては、ただただ改札口の方をひたすら真っ直ぐ見続けるという戦略で、大きな声を出して投票を呼び掛けるわけでも、一生懸命政策を訴えるでもなく、ただただひたすら前を見続けるという「地蔵作戦」を展開していました。当然、誰も声をかけることはなく、とにかく気合いが入っていることはわかりましたが、身動き一つせずに、ただただ地蔵のように突っ立っているというのも、それはそれで怖いです。でも、当選しました。


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