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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#235)。

 またしても新しい裁判を仕掛けられてしまったため、本当はお伝えしなければならない選挙もたくさんあるのだが、急遽、「N国マガジン」をお届けすることにした。やる気のあるうちに動画を検証しておかないと、期日のギリギリになって追い込まれてから作業をするのでは面倒臭いので、今のうちに書き起こしておきたい。
 今回、検証するのは「カモフラチャンネル」というN国信者がアップしている2本の動画である。それぞれに動画の保存と書き起こしが必要だが、動画の保存は既に完了している。あとは書き起こすのみである。


■ note購入者に立花孝志への電話を呼び掛ける動画

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 今回、私の記事を購入し、期待していた内容と異なるため、1320円の返金を求めるだけでなく、100万円の慰謝料を請求する裁判を起こしてきた人物は、この動画を見ている可能性がある。「カモフラチャンネル」というYouTubeチャンネルで、どのような呼びかけが行われたのか。「ちだいの記事を購入した人は立花党首に電話しましょう【ライブ中チャットにちだい登場】」という10月28日にアップされている動画を検証する。

(01:43~)
「今日ね、たまたま、本当にたまたまリスナーさんからちょっと連絡いただいて、あの、ちだいさんのね、記事を実は購入したんですと。プライズマニアさんどうも。で、購入したんだけど、その、立花党首が言ってますよね、その、何やったっけ。購入した人は立花党首連絡くださいと。で、訴えましょうと。詐欺、詐欺でね。刑事事件としては、まあ、立件がまあ、今回はね、柏警察署の判断としては、まあまあ、うーん、ちょっとまあ、薄いかなというか、まあそういうふうな判断だったらしいんですけど、刑事がダメでも民事はね、提訴することは、ねぇ、自由なんで。NPさんどうも。それでやっていきませんかっていうことを動画で何回か呼びかけられてましたよね。たぶんそのリスナーさんも、それをたぶん見てたんだろうし、僕もね、ライブ配信上でそういうの言ってたんで、なんで、あの、党首に連絡したいんですとかね、とか、電話したけどつながらないんですけど、みたいな感じで今日、ちょっと僕に連絡いただいた方がいて、で、あの、今日たぶんね、昨日の党首の動画を見てると、明日は堀江さんとゴルフなんですみたいな話してましたよね。なんでたぶんゴルフ中だから電話出れないだけじゃないですかっていうふうなことは言ったんですけど、無事に、あの、折り返し電話があったみたいで、で、話が直接できたと。ね、なんで、あの、実際に訴えていきたいんですみたいな話を、まぁ、した。で、必要書類とか、諸々細かいことっていうのはまた追って連絡しますみたいな感じで、立花党首から連絡いただきましたっていうふうな、まあ、連絡を僕もいただいて、よかったですねっていうことで、あの、言うてたんですけど。その慰謝料、慰謝料かな。まあ、実際記事を購入したことにおいて、何だろう、損害っていう損害はね、ないんですよ。記事を買いました。1300いくらで記事を買いました。騙されました。内容は全然しょうもない内容でした。じゃあ、どんな損害が出たのって言われても、損害っていう損害はたぶんね、ないんです、誰も。なんで、その慰謝料請求っていう形になるようですね。で、そのまあ金額も聞いたんですけど、これをね、僕が勝手に言うていいのか、いくら請求するっていうのをある程度決まってるみたいなんですけど、勝手に言っていいのかどうか、ね、ちょっとわからないんで、まああえて、その金額にはここでは触れないですけど、あの、何が言いたいかっていうとね、あの、その記事を買った人、買って、あの、「ちんこ」。「ちんこ」って書いてるのを見て愕然とした人。何やねんって思った人がいれば、立花党首に電話しましょうと。一人でも多い方がいいでしょうし、ね、その、まあ少なからず、まあ、1300なんぼ、80円か何かそのあたりの金額ですけど、ね、まあ、有益な情報があると思ってお金を払って記事を購入したにもかかわらず、有益な情報でもなく、ねぇ、なんだろう、うーん、ふざけたような、まあ、人をおちょくってるような、騙されたような内容のことをまあまあ、えー、書いてるだけなんで、心が傷んだと。そんなことをされて。お金を払って記事買ったのに。ショックを受けたみたいな感じになるんちゃうかな、たぶん。で、実際、僕のリスナーさん、けっこう前からのリスナーさんなんですけど、誰とは言わないです。その人のね、アカウント名、あえてここでは言わないですけど、えー、その人は立花党首と連絡が取れてで、で、えー、必要書類とか手続きは後程やります、しょうというふうな話になっていってるそうですので、実際にね、そういうふうに、まあ、被害って言ってもいいと思うんですけど、記事を購入してしまった方、それはね、あの、N国党支持者とか、えー、し、支持者じゃないとか、例えば、N国党アンチの人も含めてすべての人が対象になると思います。記事を、情報を得ようとして、で、思わせぶりな記事を書いてたから、1300いくらというお金を払って記事を購入しました。でも、ふざけたような内容でした。まあ、お金をドブに捨てたようなものでした。っていうふうで、状況に陥った人。ちなみに、僕は買ってません。あの、購入してない人です。そもそも、あの、こんなん言ったらアレだけど、まあ、購入して、した人がスクショをね、して、送ってくれるので、自らお金を払う必要がない状況だったのでね、ずっとね、うん。なんで、まあまあ、あの僕自身は対象者ではないんですけど、その、いろいろおると思うんですよ。買ってた、実は買ってたんだけど、言ってない人。うん。っていうのも、ひょっとしたらおるかもしれんし、そういう人がもしおればね」

 ここでのポイントは、「詐欺」だと言っていることに加え、裁判の手続きを含め、ほとんどを立花孝志が請け負っていること、損害という損害はないということを認めていること。損害はないが、心が傷んだということでお金を請求しようと考えていることである。

(08:56~)
「だからその、まあ、もし購入されている方がいれば、あの、どんどん立花党首に電話をしましょうと。ただね、電話する時に、まあ、気をつけなアカンのは、時間。ね、あの、夜中に電話したりとか、早朝に電話したりとか、ね、大橋さんのYouTubeでも、ね、最近、アップされとる人おりましたけれども」
(10:08~)
「あの、身近な人がね、そういう、いわゆるまあ、刑事事件としては詐欺事件ではないことかもしれないけど、まあ、詐欺被害に遭った、まあ、民事でね、民事で言うところの、まあ、不法行為にあたるんじゃないのかっていうことで、まあ、裁判をしていく、うん、で、記事を買った人を立花党首が募っているので、えー、一人でもね、多くの人が手を挙げて、記事買っちゃいましたっていうね、連絡を立花党首にしていけばいいんちゃうかなと思います」
(11:11~)
「あの、一人でも、今ね、本人っぽい人が来てますけど、僕のリスナーさんでも買った人がおります、ので、えー、僕のリスナーさんであっても、リスナーさんじゃなくても、えー、この動画をね、えー、見た人、は一人でも多くの人に、えー、記事買ってない? ちだい君の記事買ってない? あ、買ったの? じゃあ、立花党首に連絡しようよっていうふうに、えー、拡散しましょう、どんどん。あの、1人より2人、2人より3人、まあね、そんな感じで、やっていきましょう。うん、そんなふうに思っております。で、なんでこんなことね、言ってるかっていうと、その、刑事事件として、まあ詐欺罪には問われないっていう判断を柏警察署がしたっていうことでね、で、何だろう、じゃあ民事でやろうぜっていうふうに立花党首のマインドが切り替わっているので、それにね、協力するっていう言い方っていうよりかは、『そういうのよくないよね』『ダメなことはダメだよね』っていうことだと思うんですよね、たぶん立花党首の言ってることって。で、ダメなことをやった時には、それ相当の責任、または謝罪を求めるっていうのは当たり前のことだよね、っていうことだと思うんですよね」
(13:33~)
「まあ、ちだい君がね、取り合ってくれないということで、まあ、裁判で話をつけようというふうな流れにね、なっていったんだろうなと思うので、やっぱりね、一人でも多くの人が発信していく。うん」

 もはや何を言っているのか分からないレベルだが、とにかく記事を買った人は立花孝志に連絡するように訴えていて、なぜ立花孝志が訴えようとしているのかと言ったら、刑事事件として詐欺を問うことはできず、民事なら行けるということで、購入者を募って、訴えるそうである。
 そして、立花孝志が裁判で訴えるために購入者を募集していることを受けて、熱心なN国信者である「カモフラチャンネル」の配信者の男が、こうやって宣伝しているのである。


■ N国信者が大きく勘違いしていること

 私が「NHKから国民を守る党」を批判しているのは、このような反社会的な活動をしている政党が「国政政党」として日本に存在するべきではないと考えているからである。「NHK」なんかより、よっぽど「NHKから国民を守る党」の方が悪質であり、害悪である。

(15:46~)
「モメさせたい奴っていうのは、たくさんおるんよ。ちだい君のことを応援してる人、ね、その人たちは『いいぞ、もっとやれ』って言ってるのは、自分たちは一切手を汚さずに、ね、あなた、ちだい君を矢面に立たせて、ね、やってるだけですよ。うん。それに気づいた方がいいよ。自分がラジコンになっているっていうことに気づいた方がいいよ。君のことを応援してるんじゃないんよ、みんな。君を利用して立花党首を攻撃させたり、N国党のことを悪く言わせたり、してるだけだよ。そういうことに気づいた方がいいよ。うん。結局そういうもんやから、ね。あの、ちだい君のことを応援してるっていうよりかは、N国党のことを嫌いだから、ちだいを利用して俺らの意見を代弁してもらおう、俺たちの意見を、リスナー、匿名のリスナーでは声が小さいから、ね、石渡智大っていう声のデカい人に代弁してもらおうっていう、メガホン役みたいになっちゃってるのよ、ちだい君。それに気付こう。何歳か知らんよ。うん。けど、それなりの人生、生きてきとるんやから、もうね、そういうのを何だろうな、気づいた方がいいよ。本当に。そう、煽って楽しむ奴もおる、そう」

 N国信者が勘違いしているのは、私がリスナーを喜ばせるためにN国党を追及していると思っているところである。しかし、実際のところは、リスナーが喜ぶかどうかはまったく関係がない。私は私の信念に基づいて、このような悪徳政党が世の中に蔓延っていては、将来的に日本で暮らす人たちが不幸になってしまうと考えて、矢面に立っている。このような国政政党を許さないのは、今、日本で生活している人たちはもちろん、これから日本という国で生きていく人たちのためであり、まだこの世に生を授かっていない未来の日本人のためである。私はリスナーに嫌われたとしても、こうした害悪でしかない政党に対しては、批判的な目線で斬り続ける。それがジャーナリズムだと考えるからだ。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 さて、「カモフラチャンネル」の配信者の男は、私が何かコメントを書き込んでいると思い、こんなことを言っている。

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(14:34~)
「たぶんね、これ、本人かどうか知らんけど、ちだい君だったら、もし本人なんだったら、わざわざね、N国支持者っていうふうな僕のチャンネルを見に来て、わざわざコメントしてるってことは、たぶん、こういう動画出してほしくないんでしょうね。うん。そんなんされたら困るやんっていうのがあるから、カラんで来てるんだと思うんですけど、あの、ごめん、ちだい君。あの、そこで、そのコメントに怒ったりとか、ね、罵詈雑言吐いたりとか、暴言吐いたりとかするほど、N国支持者はバカじゃないので、うん、好きなようにコメントしてください」

 ギャグとしてはなかなか面白い。
 まず、私はこのような証拠たっぷりの動画を残していただいていることについては、むしろ感謝をしている。なかなか証明するのが難しい話を、こうやって動画にしていただいていることによって、証拠にすることができている。罵詈雑言より、こちらの方がよっぽど価値がある。
 そして何より、「N国支持者はバカじゃない」と言っているが、自分がアップしている動画が、裁判にどのような影響をもたらすのかを考えることもできないあたりが、すべてを表しているのではないだろうか。いずれにしても、今回の裁判の首謀者が立花孝志であることを存分に示してくださっているので、とてもありがたい動画である。

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