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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#321)。

 実は今、長らくN国党をウォッチングしてきた人たちにとって、最も目が離せない瞬間を迎えていると言っても過言ではありません。ついに、我々が待ちに待ち望んでいた「N国党崩壊の瞬間」が、いよいよ間近に迫っているからです。
 昔から「カルトは崩壊する時が一番面白い」とは言ったものですが、とてもドラマティックで、まるで『闇金ウシジマくん』「選挙くん編」をリアルで見せられているかのような話が、まさに現実の世界で起こるかもしれません。必ずこうなる日が来ることを、僕は「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」の中でご紹介していますが、「ドラマか?」と思うぐらいのことが、現実の世界で起こっているということにご注目いただきたいと思います。

 自分で言うのもダサいことはダサいですが、本当に面白い本になっていますので、ぜひ参院選の前に読んでいただきたいと思っております。これからの1ヶ月、尊師・立花孝志がやらかし放題にやらかすと思いますので、ネタが尽きないと思います。そのたびに、皆さんと情報を共有していきたいと思います。


■ 尊師、ガーシーに6000万円突っ込む

ガーシーの6000万円の借金を肩代わりすると宣言した尊師・立花孝志(引用元リンク

 これが尊師・立花孝志のマヌケで愛されるところなのですが、ガーシーに直接会いに行き、ますますガーシーに惚れ込んだ尊師・立花孝志は、とうとう新田真剣佑から借りた6000万円の借金を「肩代わりする」と宣言しました。
 なんでも、N国党の銀行口座には7億円ぐらいあるそうですが、参院選に3億円以上を使い、さらに、ガーシーが新田真剣佑さんから借りた6000万円を肩代わりするということですから、持ち金の大半を参院選にBETするということです。こんなアホなお金の使い方をできるのは尊師・立花孝志ぐらいしかいませんので、そういう意味で「天才」と呼ぶ人はいるかもしれませんが、普通の感覚の人が見れば、天才というより「頭のネジがとてつもなくぶっ飛んでいる人」でしかないのではないでしょうか。

ガーシーに会った感想、「口が堅い」って何やねん!(引用元リンク

 さて、尊師・立花孝志は、YouTubeでガーシーに会ってきた感想を述べているのですが、「口が堅い」と言い出し、茶を噴きました。あれだけ友達だった芸能人の暴露話を全世界に発信している奴に「口が堅い」って、何なのでしょうか。いまや日本で最も口が軽い奴でしょうが!
 しかし、この動画の本質は、ガーシーの口の堅さではありません。
 尊師・立花孝志は、ガーシーの隣には兆円単位のお金を動かせるガーシーと20年来の友達がいたことに感動し、「こんなケタ違いの大金持ちと一緒に行動できるガーシーは人脈がスゴい!」と語っていたのですが、この動画を信じて「やっぱりガーシーって、スゴい人なんや!」ってなっちゃう人は脳味噌がアハつきすぎて、怪しい壺を買わされる可能性があります。
 よく考えてください。本当はよく考えるまでもなく、一瞬にして気づいていただきたいのですが、もし兆円単位の試算を持っている20年来の友達がいるのなら、ガーシーとやらは新田真剣佑からお金を借りる必要がまったくありません。「そいつから借りとけや!」です。もっと言うと、新田真剣佑の借金は、そいつが返してやればよくね?


■ 尊師・立花孝志の暴露作戦、発動へ

山本太郎さんと今井絵理子さんの暴露を予告する尊師・立花孝志(引用元リンク

 わざわざ海外までガーシーに会いに行った尊師・立花孝志は、れいわ新選組の山本太郎代表と、元SPEEDの今井絵理子さんの暴露をすると予告しています。
 どんなネタなのかは知りませんが、いずれも鮮度が心配で、世間がひっくり返るような暴露ではなさそうだと思っています。なにしろ、山本太郎さんは2013年からは国会議員をしていますので、付き合いがあったとしても10年以上前ではないかと思います。
 今井絵理子さんに至っては、今井絵理子さんの暴露ではなく、175RのSHOGOさんが離婚した時に傷心旅行と称してエジプトに行ってきた話を語っていました。ちなみに、離婚したのは2007年。この年の流行語トップテンは、小島よしおの「そんなの関係ねぇ!」です。
 一応、僕の個人的な考え方を示しておきます。
 僕は、山本太郎さんや今井絵理子さんに対して、何らかの暴露話があるとして、それを暴露することを問題だとは思いません。それは、山本太郎さんも今井絵理子さんも、今となっては「政治家」なのだから、どんな暴露話であろうと、それは「政治家としての資質」に関わり、公共性・公益性のあることなのですから、どんどん暴露したらいいと思うくらいです。
 しかし、国政政党の党首たる人間が、いくら芸能人とはいえ、一般人の暴露話をすることについては看過できません。

とうとう若手女優の浜辺美波さんにまで被害が及ぶかもしれない

 ガーシーとやらが、女優の浜辺美波さんについての、どんな暴露話を持っているのかは知りません。ただ、綾野剛さんの暴露話をするのは、「綾野剛さんや所属事務所『トライストーン』の山本又一朗社長の態度が、神経を逆なでしているから」という自分勝手すぎる大義名分があるとして、浜辺美波さんを吊し上げる大義名分は何なのでしょうか。もしかして、浜辺美波さんが連絡をしてこないからでしょうか。
 そもそも今をときめく若手女優さんに「暴露されたくなかったら連絡してこい」と言って、連絡クレクレをしてしまう脂ぎったオジサンって、めっちゃキモくないでしょうか。
 百歩譲って、綾野剛さんにはいろいろお世話をしてあげた「男の絆」みたいなものがあるとして、「兄貴に連絡せぇや!」という話だったとしましょう。今度は浜辺美波さんですって。・・・オメエ、爆裂気持ち悪いな!
 それでもしかし、ここまで来たら「暴露系YouTuber」としての意地があるということで、男も女も関係ありゃしないんだと言いながら、浜辺美波さんの暴露話をするのだとしましょう。百歩譲って、ガーシーとやらは、仕事でこれをやっているんだということで納得したとして、マジでゲロが止まらないレベルのキモさの奴が、もう一匹いるのです。

約1ヶ月前には「自分も逮捕されるかもしれない」と泣いていた立花孝志

 こいつは一体、何なのでしょうか。
 浜辺美波さんに関する暴露話が出て、もしNHKが浜辺美波さんを出演させるようなら「拡散する」と言っています。これは、まったくもって正義がありません。なぜNHK批判のために、浜辺美波さんがネタとして使われたあげく、犠牲にならなければならないのでしょうか。
 そもそも浜辺美波さんが何か悪いことをしていたとして、その暴露を拡散することで、皆さんの暮らしに何か一つでもメリットがあるでしょうか。こんなことをしている政治家を見て、「面白い」とか言いながら1票入れる奴がいるとするなら、そいつらは全員、この国を滅ぼそうとしている、ろくでもない人間たちです。
 そもそも、立花孝志に裁判されるのが怖くて、ろくすっぽ批判記事を書けなくなっている新聞や週刊誌、ジャーナリストたちには呆れます。このままだと浜辺美波さんが可哀想でしょうが!
 もし、浜辺美波さんが1ミリでも傷つくようなことがあれば、僕はすべての力を尽くしてN国党を必ず殲滅します。


■ ガーシーが正式に出馬表明をした

ガーシーこと東谷義和が、ついにN国党から立候補することをYouTubeで表明(引用元リンク

 こうなるだろうと予想はしていましたが、とうとう「ガーシー」こと東谷義和が出馬表明をしました。出馬表明をしなければ、そこらへんにいる暴露系YouTuberでしかなく、どれだけ迷惑な暴露をしていても、あるいは、どれだけ素行の悪い人間であっても、あくまで世の中の一般人という括りだったので不問にされてきましたが、これからは「参議院議員になろうとしている者」ということになりましたので、これからは「ガーシー」の一挙手一投足が「政治活動」ということになり、さまざまな暴露をすることも参議院議員になるための作戦とみなされます。
 よって、これまでは尊師・立花孝志がどれだけ入れ込み、どんなお金のやり取りがあっても、政治的な罪を問われるのは立花孝志であって、東谷義和の罪は「不問」にされてまいりました。しかし、今回の出馬表明により、立花孝志とほぼ同列に引き上げられましたので、これからは東谷義和の言動の一つ一つが検証されることになります。もっと言えば、東谷義和がフリー素材化した瞬間でもあります。

いつものようにフラグを立てる尊師・立花孝志(引用元リンク

 このたびの東谷義和の出馬表明を受け、尊師・立花孝志は例のごとく「当選確率99%」とするフラグを立てました。立花孝志が「99%勝てる」と宣言をして、これまで一度も勝ったのを見たことがありませんので、これは間違いなく「99%負ける」と言い換えることができます。
 負ける理屈は、東谷義和に詐欺をした疑惑があるからではありません。そもそも「芸能人の暴露をする」という行為は、一部のアホにしか歓迎されておらず、これから暴露をすれば暴露をするほど、いろいろな芸能人が可哀想になってしまい、「東谷義和が酷いことをしている」という論調でいっぱいになってしまうことが予想されているからです。
 東谷義和がやっていることは、いわば「怪文書を撒いている」のと同等の効果があると思います。しかし、選挙の鉄則と言ってもいいですが、「怪文書は撒いた方が負ける」と相場が決まっているものです。自分たちのビジネスや議席獲得といった利益のために、まったく関係ない芸能人たちが被弾していくことになるわけですから、東谷義和の「詐欺師」みたいなパーソナリティはともかく、そもそも「暴露系YouTuber」というジャンルの人を選挙に立候補させている時点で、負けが確定するようなものだという話です。立候補することでプラスの効果はほとんど望めず、マイナスの効果ばかりが目立つようになっていくことでしょう。


■ 早くも「ガーシー」は影響力不足である

 東谷義和が出馬を決めた背景には、やはり頭打ちになってきている現状があるのではないかと思っています。彗星のごとく現れ、アンジャッシュの渡部健さんの話を晒した時には296万回、てんちむさんの賭け麻雀で174万回、城田優と綾野剛の話で249万回、藤井流星&竹中雄太&大倉士門の話で238万回。なかなかの再生数を稼いでいましたが、実は、ここ最近はそのアクセス数が半分以下に減っています。
 最新のトライストーンの内部告発と出馬表明で88万回、AKB48の晒していくリストが84万回、AAAの宇野実彩子さんの話で108万回といった具合で、昔のような影響力はどんどんなくなっていき、「オフ会を開催します」という動画では26万回になりました。芸能スキャンダルには興味があるけど、脂ぎったオッサンのオフ会にちゃんと興味のある人はほとんどいないという構図です。
 昔のような影響力を手に入れるためには何らかの起爆剤が必要だと思いますが、それが「参院選への挑戦」だったということのようです。尊師・立花孝志も含め、まともな計画を立てる奴がいません。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 今度の参院選を楽観視しているわけではないのですが、N国党を取り巻く環境は劇的に変化をしています。最も大きなことは、N国党を問題視している人がたくさんいることです。今になって思えば、3年前に「N国党は問題のある政党なんだ」と訴えていたのは僕ぐらいなもので、ほとんどがN国党を問題視していなかったし、参院選の直後には、取材をしたメディアの記者たちがこぞって「立花さんは天才だ」と言っていたくらいです。
 しかし、コツコツと訴え続けたことで、いまや立花孝志を「天才だ」と言ってしまう情弱は、ごく限られたN国信者だけです。「堀江政経塾」で立花孝志に触れたマヌケの皆さんが脳味噌をアハつかせて、「やっぱり立花さんは天才だ」と言い出すことはありますが、それでも圧倒的多数が「立花孝志は迷惑系YouTuberだ」という認識です。昔はこんなふうに認識してもらえなかったので、それだけでもだいぶ進化をしています。

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