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【選挙ウォッチャー】 小金井市議補選2019・分析レポート。

いろんな物議を醸すことになった小金井市長選と同日、小金井市議補選も行われました。こちらは欠員2に対して4人が立候補することになり、激戦が繰り広げられることになったのですが、わりと順当な結果になったのではないかと思います。実は、小金井市議選は昔からさまざまなカルトから狙われてきた歴史があります。NHKから国民を守る党に狙われるのも2回目であり、その前は斉藤まさし氏が深く関わってきた「市民の党」にも狙われています。そのたびに落選に導いてきたリテラシーの高さは圧巻なのですが、この後、詳しく解説しましょう。

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今回、小金井市議補選が行われることになった理由は、市長選の立候補に伴い、河野律子さんと森戸洋子さんが市議を辞職したからでした。2名の欠員が出たということで市議補選が同時開催されることになったのですが、ここに4人が立候補してきました。その内訳は、自民党、共産党、小金井をおもしろくする会、無所属です。


■ N国党のキーパーソンが立候補していた

前回、小金井市議選が行われたのは2017年3月19日です。立花孝志代表が船橋市議になったのが2015年4月の出来事。初めて議員になったのに、すぐさま議会で嫌われ者になり、2016年7月には東京都知事選に立候補すると言い出して議員辞職。もちろん、東京都知事なんかになれるはずがなく、その後、2017年1月には茨木市議選に立候補して落選。その直後に行われた小金井市議選にNHKから国民を守る党の武元誠さんが立候補してきたのです。

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武元誠さんは当時、大橋昌信さんと動画に登場し、ほとんどニートだったことを告白しています。28歳で特に何をするわけでもなく、ぬるっと生きてきた男が初めて見つけた「やり甲斐のある仕事」が、NHKから国民を守る党だったというわけです。これはNHKから国民を守る党を分析する上で非常に重要な話です。12月23日に発売される、えらいてんちょうさんの本でどこまで解説されているか分かりませんが、立花孝志代表が高い求心力を誇る原因の一つが、こうした社会に馴染めなかった人たちを職員として雇っていることがあり、それまで何かに夢中になって働いたことのない人たちが立花孝志代表のために忠誠を誓って働く様子を見せることで、立花孝志代表にカリスマ性が生まれていると言えます。あまり自我を持たないタイプの人間を近くに置き、そういった人たちをよくしてあげることで、面倒見の良い兄貴のような存在として他の党員たちに映る。こうしたことまで計算だとすれば賢いように思うかもしれませんが、これはおそらくパチンコの打ち子を束ねていた時に自然と身につけたことではないかと思います。

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しかし、彼らが不幸なのは、せっかく見つけた「やり甲斐のある仕事」というのが、反社会的カルト集団の仕事だったため、本人にとっては正義のつもりでも、世の中の人からはまったく正義として受け取られていないということです。つまり、こうしてNHKから国民を守る党の党員として加わることによって、ますます社会で受け入れられない人間になってしまっているということです。「NHKから国民を守る党」は、立花孝志代表がパチンコの打ち子になるような社会不適合者たちを集め、言葉巧みに反社会的な活動に勧誘している不幸な反知性派カルト集団であると言えます。そして、リテラシーの高い小金井市は、こうした反知性派カルト集団には非常に冷たい街なので、立候補したところでまったく受け入れてもらえないのでした。


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