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【選挙ウォッチャー】 千代田区議補選2021・分析レポート。

1月24日告示、1月31日投開票で、千代田区議補選が行われました。同日に行われる千代田区長選に立候補するため、早尾恭一さんが辞職したことに伴う補欠選挙なのですが、これほど酷い選挙は滅多にあるものではありません。百歩譲って、選挙の弱い自民党のオッサンと、あたらしい党の一騎打ちだったら、まだ見るに堪えるものだったかもしれません。ところが、よりによって問題だらけの女が出てきてしまったため、マジで投票する人がいないレベルの選挙になってしまったのです。

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大坂 隆洋  45 元 自民党
梅田 夏希  34 新 あたらしい党
加陽 麻里布 28 新 実質的にNHKから国民を守る党

今の自民党の動きを見て、「自民党だけには投票したくない」という人も少なからずいると思うのですが、今回ばかりは自民党に投票する以外の選択肢がない、もしくは、自民党に投票しようと思うとペンを握った手が固まってしまうという場合には、やむを得ず、「あたらしい党」に投票するしかないという選挙でした。どれだけ血迷い、たとえ40度以上の熱にうなされていようとも、実質的にNHKから国民を守る党の加陽麻里布なんていう奴に投票してはいけないのです。これだけははっきりと言えます。彼女が司法書士としてどんなふうに生きていこうが知ったことではありませんが、少なくとも、こんな人間が政治の世界に来るのは迷惑千万でしかなく、ましてや、選挙を利用して司法書士の宣伝に使うというのであれば、そんなことはやめてほしいと思います。


■ 大坂隆洋候補の主張

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大坂隆洋さんは、2019年の統一地方選のスケジュールで行われた千代田区議選で、惜しくも12票差で次々点で落選してしまった人です。自民党公認で落選してしまった人は3人いたのですが、その中では最も成績が良かった人ではあります。今回、早尾恭一さんの抜けた穴を自民党で埋めようということで、リベンジをすることになりました。幸いにも、区議補選の方に都民ファーストの会や立憲民主党などが立候補することはありませんでしたので、自民党の組織力で圧勝が濃厚となり、選挙をやる前から結果が決まっている感じではありました。中小企業診断士の資格を持ち、さらには宅建なども持っているので、働き口に困るようなことのない人ではあるのですが、2008年に千代田区経営相談員として7年間勤務の後、2015年に千代田区議に初当選。一応、コロナ禍で困っている中小企業の気持ちが最もわかるはずの候補ではあります。議員経験もあるので即戦力。自民党のことは嫌いかもしれませんが、他の2人の候補と見比べてしまうと、圧倒的に大阪隆洋さんに投票する以外の選択肢がないと考えます。

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僕は自民党の新型コロナウイルス対策をはじめ、今の政策をちっとも評価していません。どいつもこいつも使えないボンクラどもの集団である自民党は一度滅びたらいいと思っているほどです。しかし、そんな僕が「今回ばかりは自民党が一番良い」と言っているのですから、よほどのことです。それくらいに他の2人が酷いということですが、選挙というのは「当選させたい候補」に投票できたら素晴らしく、だいたいは「ウンコの中から最もマシなウンコを選ぶ作業」だったりします。こういった作業の嫌気が差して、ほとんどの人が選挙に行かなくなってしまうわけなのですが、こうしたことに懲りることなく、少しでも良い選択をしていく以外にないのです。そして、あんまりにもダメだと思った時には、思い切って自分が立ち上がるのです。


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