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【選挙ウォッチャー】 南風原町議選2018・分析レポート。

実は、南風原町は何度も通り、取材をしたエリアではあるのですが、なかなか候補者に出会うこともできず、一部の写真データが消失してしまっているため、あんまり書くことがありません。選挙ポスターの写真を撮る時に、とにかく牛の糞の香りがプンプンしていたことぐらいしか印象にありません。なので、このレポートでは9月9日の統一地方選の総括も織り交ぜながら、5000文字のレポートをお届けいたします。

南風原町議選は定数16に対し、18人が立候補したため、2人が落選する選挙となっています。一番の見どころは、南風原町には「日本維新の会」の候補が立候補していることにあります。沖縄県知事選でも佐喜眞淳さんを日本維新の会が推薦していますが、沖縄における維新の実力がどれくらいあるのかを知るには、ちょうどいいサンプルになると思います。


■ 沖縄統一地方選の投票率は全体的に下落した

9月9日に沖縄25市町村で行われた市町村議会議員選挙は、4年前より投票率が下がりました。4年前の投票率は61.26%でしたが、今年の投票率は57.71%。前回比3.55%下がった計算であり、有権者数の合計が48万1341人に対し、投票した人は27万7803人でした。沖縄統一地方選が行われた各自治体の投票率と増減を表にしてみました。

伊江村、中城村、渡嘉敷村、伊平屋村は、前回が無投票当選となっているため、この票の中には入っていません。幸いなことは、今回は市長選では無投票当選があったのですが、市町村議選が無投票当選になってしまうことはありませんでした。一方で、票を見てもらえればわかるように、当日は少しだけ雨が降ったりもしたのですが、選挙に行くのが嫌になるほどの大雨ではなかったにもかかわらず、これだけ各地で投票率が下がっていることには危惧するべきだと思います。宜野座村では10%以上も下がっているのですが、これは無投票当選になるのではないかと言われていて、急遽、選挙が行われることになったので、選挙前からの積極的な選挙活動がなかなかできておらず、誰にも声をかけられなくて投票に行かなかった人たちが1割のうちの半分くらいはいたのではないかと思います。ただ、ご覧いただいても分かるように、落ち込みが酷いのは都市部です。やはり若者が選挙に行かないことが投票率にも影響していると思うので、若い人たちが選挙に興味を持つためのコンテンツが必要だと思っています。


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