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【選挙ウォッチャー】 摂津市議補選2020・分析レポート。

9月13日告示、9月20日投開票のスケジュールで、摂津市議選と同時に摂津市議補選が行われました。欠員1に対して4人が立候補する激戦となったのですが、ここには旋風を巻き起こしている「大阪維新の会」の候補者が立っていて、なんとなく勝ちそうな雰囲気を漂わせていました。しかし、ここでの注目は、大阪維新の会ではありません。なんと、和泉市議選の結果次第では地方選には出ないと言っていたのに、政党助成金のマネーロンダリングが目的なのか、板橋区のN国議員・近藤秀人の嫁である近藤真由美というオバサンが立候補してきたのでした。

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和家佐 和子 63 新 自民党
塚本 崇   46 新 大阪維新の会
藤井 宏樹  32 新 無所属
近藤 真由美 52 新 NHKから国民を守る党

取材したのは選挙初日だったのですが、無所属の藤井宏樹さんのポスターは貼られていませんでしたので、かなり厳しい展開が予想され、NHKから国民を守る党が勝つことは絶対にないので、事実上、自民党の和家佐和子さんと大阪維新の会の塚本崇さんの一騎打ちとなりました。両者とも選挙に強いとは言えないタイプの人で、甲乙つけがたいものがあるのですが、そうなってしまうと強いのは「勢いのある方」ということになります。なお、このレポートは「N国マガジン・10月号」を読んでいる方は、追加料金なしで読めるようにしました。


■ 「摂津に立花孝志あり」がやりたかった

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今回、摂津市議補選には、板橋区のN国議員の近藤秀人の嫁である近藤真由美という女性が立候補してきました。ところが、選挙ポスターには近藤真由美の顔写真は一切なく、さらには名前もなく、掲示責任者であるという立花孝志の顔と名前でした。候補者ではなく、掲示責任者がこんなに前に出てくるポスターを見たことがありませんが、どうしてこんなことになっているのかと言えば、立花孝志の顔と名前を大きくアピールしたかったからだと見ています。どうせアピールするなら摂津市長選に立候補すればいいじゃないかと思うかもしれませんが、市長選の供託金は100万円、市議補選の供託金は30万円。市長選の供託金没収ラインは有効投票数の10分の1で、今回の摂津市議選では2325票、市議補選の供託金没収ラインは有効投票数を定数19で割り、さらにその10分の1なので、今回の摂津市議補選で言うならば119票になってしまうのです。つまり、100万円かけて摂津市長選に立候補しても100万円の供託金は返ってこないけれど、30万円かけて摂津市議補選に立候補すればハードルがめちゃくちゃ低いので、ほぼ確実にお金が返ってきて、しかも、ポスター代などにかかった経費も請求できるので、政党助成金のマネーロンダリングに使えるというわけです。摂津市は立花孝志が2013年に市議選に立候補して317票しか獲得できなかった場所。今ならもう少し票を取れるかもしれませんが、本人の中では、国政政党になり、「前参議院議員」という肩書きを引っ提げ、凱旋している感覚なのではないでしょうか。よく表現すれば「ものすごい負けず嫌い」だと言えなくもありませんが、ここまで来ると「いつまでも成仏できない地縛霊」だと表現した方が適切かもしれません。早く成仏してほしいです。南無南無。


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