【選挙ウォッチャー】品川区議補選２０２２・分析レポート。

2022年10月6日 00:00

　９月２５日告示、１０月２日投票で、品川区議補選が行われました。
　欠員３に対して７人が立候補する大激戦で、半年後の来年４月には本選となる品川区議選が行われるため、ここで名前を売っておくことも一つの戦略になります。かなり個性豊かなメンバーが立候補したため、レポートも面白く仕上がっていると思います。
　同日に行われた品川区長選は法定得票数に届かずに再選挙になってしまいましたが、こちらは当選者３人がしっかり決まっており、落選した人たちも来年４月の品川区議選につながる選挙となっています。味わい深く読んでいただけると思います。

瀬楽真央　　３１　新　日本維新の会
江野下正人　５０　新　自民党
松永吉洋　　４０　元　立憲民主党
稲垣孝子　　５５　新　品川・生活者ネットワーク
土田英夫　　７０　新　日本共産党
神埼文枝　　５６　新　無所属（元プロレス極悪同盟）
柴田啓也　　４５　新　無所属（元日本維新の会）

　来年４月の品川区議選には、ＮＨＫから国民を守る党から立憲民主党に移籍した国場雄大と、ＮＨＫ党のコールセンター長をしている久保田学（ニコ生では「横山緑」の名で活動）が立候補してくる予定です。どちらも落選させなければならない「政治家としての資質のない人物」です。
　実は今回、そのＮＨＫ党の久保田学が売名のために立候補してくるのではないかと心配していました。が、年間３億３３００万円をもらい、毎日がゴルフ三昧、元カノたちに巨額のお小遣いをあげて帝国を築き上げてフル勃起中の尊師・立花孝志は、地方選にまったく興味がなくなったらしく、現在は黒川敦彦や斎藤健一郎の仕事になりました。彼らも彼らでお金をもらいながらやりたいことがある状態なので、久保田学の選挙なんぞ、まったく頭になかったようで、立候補することはありませんでした。昔のＮ国党なら確実に立候補していたと思いますが、今はますます「反社会的カルト集団」になっていますので、久保田学の品川区議選は、どうでもよくなっています。
　なので、半年前からの準備もできず、久保田学の選挙はかなり厳しいものになるとは予想されますが、立憲民主党に移籍した国場雄大もＮ国党時代の反省は一切ないと本人が語っていますので、どちらも落選に導くため、このたび立候補してきた、やる気のある人たちには半年後も頑張ってもらいたいと思っています。

■ 神崎文枝候補の主張

　神崎文枝さんは、元女子プロレスラーだという女性です。
　実は、品川区議会には、新日本プロレスに３１年間在籍していた木村健悟さんがいますが、ここに女子プロの世界から飛び込もうとしているのが神崎文枝さんということになります。不思議なことに、プロレスの世界から政治家の道を目指す人は、とても多いです。
　さて、神崎文枝さんは１９８５年６月にデビューし、「極悪同盟」のヒールレスラーでした。しかし、プロレスラーとして活躍していた機関は非常に短く、わずか１年半ほど。それでも品川区議補選に挑戦するや、ダンプ松本さん、アジャ・コングさん、ブル中野さんなどが応援に駆け付け、女子プロレス界において一度も引退せずに最も長く現役を続けているレジェンド・堀田祐美子選手に至っては、一緒に政策ビラを配るなど、女子プロレスラーたちが総出で応援していた感じです。

　今回、神崎文枝さんは落選したものの、そこそこ健闘したのではないかと思っています。というのも、しっかり１万票以上を獲得でき、共産党や生活者ネットワークの候補と大きな差はありませんでした。政党や団体の支援がないのに、女子プロレスラーの絆だけで戦った割には、それなりに票を取れていると考えられ、次の品川区議選につながる結果になったのではないかと思います。
　今回投票してくれた人をどれだけ繋ぎ止められるのかがポイントになりますので、これから半年間の準備期間で、しっかりアピールすることができれば、来年４月の統一地方選のスケジュールで行われる品川区議選で、当選の可能性が出てくると思います。

　保育園の園長をしていて、若いエネルギーを吸い取っているからか、５６歳には見えない、驚きの若さと可愛さがある神崎文枝さん。これまでの人生経験を踏まえ、品川区政をより良くしたいと訴えていました。
　来年４月の品川区議選には、覆面レスラーのような風貌の久保田学が立候補してきますが、ここと関わるのはマイナスしかありませんので、もし路上で声をかけられても徹底的に無視することをオススメします。本人やＮ国信者から、プロレスつながりで動画への出演するように求められるかもしれませんが、断固、お断りしてもらいたいと思います。「近づかない」がポイントです。