【選挙ウォッチャー】 東京都議選２０２１・葛飾区レポート。

６月２５日告示、７月４日投開票の東京都議選。全４２選挙区ある中で、最もカオスな選挙区はどこかと聞かれたら、それは間違いなく「葛飾区」だったのではないかと思います。かつてＮ国党の尊師・立花孝志が区議会議員になった聖地であるため、区議になるハードルが最も低いと思われてしまったことが原因だと思いますが、そう滅多なことでバカやポンコツが議員になることはありません。今回、いろいろなバカやポンコツが立候補してきましたが、どれも酷い惨敗ぶりとなっています。

米川 大二郎　５３　現　都民ファーストの会（都会都整委員長）
和泉 尚美　　５９　現　共産党（党都議団幹事長）
舟坂 誓生　　７３　現　自民党（都会環建委理事）
北口 剛士　　４６　新　公明党（党都運動局次長）
平田 充孝　　４７　新　自民党（元区会議長）
岩崎 孝太郎　３９　新　立憲民主党（弁護士）
高橋 淳也　　４１　新　テレビ改革党
小川 優太　　３０　新　野良猫繁殖抑制団体代表
中谷 基志　　４９　新　無所属（表現の自由を守りたい人）
後藤 輝樹　　３８　新　ＳＤＧｓ党（おふざけ下ネタ男）
河井 悠祐　　４０　新　おふざけピエロ男（ほぼＮ国）
根本 良輔　　２７　新　つばさの党（元ＡＶ男優ナンパ師）
黒瀬 信明　　３６　新　議席を減らします党（Ｎ国）

おふざけ系候補者の元祖である後藤輝樹さんに、Ｎ国信者のピエロ野郎の河合悠祐、諸派党構想に参加する「つばさの党」の元ＡＶ男優・根本良輔、熱心なＮ国信者の黒瀬信明、さらにＮ国党の構成員と会派を組む男の呼び掛けで立候補してきた動物愛護野郎に、元Ｎ国党の沓沢亮治が作ったＮ国党とネトウヨを組み合わせたような「テレビ改革党」の男。都民や区民の生活を真剣に考えているとは思えないようなバカとクソがたくさん立候補するようになってしまい、尊師・立花孝志が与えた影響の大きさが計り知れないことになっています。政界へのバカの進出が止まらないのです。

■ 黒瀬信明候補の主張

今年１１月には葛飾区議選が行われますが、Ｎ国党からは「鹿住良人」という男が立候補を予定しています。しかし、実際には立花孝志が再び立候補してくる可能性があるし、別の候補者が立候補する可能性もあると思っています。今回、アホが乱立している原因は、４年前の東京都議選で供託金が没収されて落選したものの、ここで名前を売り、１１月の葛飾区議選で当選を果たす「ビクトリーロード」が実証されたことで、自分も都議選に立候補して売名すれば、１１月の葛飾区議選に当選できると勘違いしたバカが溢れるようになってしまったからです。ところがどっこい、世の中はそこまで単純ではありません。いまや立花孝志のイメージは最低最悪、「へずまりゅう」と変わりません。なので、立花孝志に影響されて立候補しているマヌケたちが葛飾区議選に立候補して当選できるはずがないのです。６月２０日の船橋市議補選で供託金没収を免れ、そこそこ票を獲得できたことを受け、立花孝志の指示で急遽、葛飾区に「議席を減らします党」の候補者を立て、１１月の葛飾区議選でも「議席を減らします党」で立候補したら、そこそこの票を獲得できるのかがテストされましたが、「市議補選」と「都議選」ではまったく性質が異なるので、そもそもテストしていること自体がマヌケですが、立花孝志の思惑通りにはいかず、初めて元Ｎ国党の沓沢亮治率いる「テレビ改革党」との勝負が実現しましたが、Ｎ国党の黒瀬信明は「テレビ改革党」の候補よりも票を取れずに大惨敗となりました。

なぜ船橋市議補選では票が取れたのに、東京都議選では全然票が取れなかったのか。それは、船橋市議補選は「船橋市長選のおまけ」であり、市長選は真剣に考えるけれど、市議補選は「誰に投票したらいいかわからない」という性質のものであり、多くの人が適当に投票した結果です。一方、東京都議選は最初から真剣に選ばなければならないので、割と真剣に考えた結果、議席を減らすことに魅力を感じなかったということです。また、おふざけ系が乱立しているため、「一番面白い奴に投票する」と決めていた人でも、黒瀬信明は「そこまで面白くない」という存在であり、それなら後藤輝樹さんやテレビ改革党の候補に投票した方がマシだという判断になったのだと思っています。だいたいポスターに「１００日以内に辞職しなかったら後ろから蹴り飛ばしてください」と書いていますが、本当に蹴り飛ばして良いとお墨付きを与えてくれるなら、もうこの時点で蹴り飛ばしているという話です。

なんとも「後ろから蹴り飛ばしてください」という表現が立花孝志が考えたフレーズっぽいですが、議員定数の削減を訴えたり、議員報酬の削減を訴えているのに議員を続けている人が「高額な議員報酬が目当てなだけの金の亡者」なのかと言われたら、けっしてそんなことはありません。むしろ、税金にたかっているのはＮ国党の方ですが、仕事をしない議員がいるなら削減した方がいいし、安い議員報酬で２倍働いてくれるなら、こんなにコストパフォーマンスの良いことはありません。偉そうなことを言っていますが、黒瀬信明も戸田市議選で落選してからＮ国党の職員として働いているわけで、その報酬はどこから出ているのかと言えば、少なからずＮ国党の政党交付金がふんだんに投入されているのです。税金でメシを食っている人間が何様のつもりでこんなことを言っているんだという話です。Uber Eatsで一生懸命働いてこい、クソ野郎！

元も子もない話をしますが、バカが間違って当選して１００日後に辞職するより、ちゃんと都民や区民のために働き、ちゃんと行政サービスを充実させるために頭を悩ませてくれる人が４年間きっちり議員であり続けてくれる方が圧倒的に良いです。働く人に働いた分の報酬があるのは当然のことで、金額に見合う分の仕事をしてくれるなら、その見合う分の金額が支払われるのは当然のことなので、昨今の「議員報酬を減らす」という話は根本的におかしいですし、「ちゃんと仕事をする」という当たり前のことをできない人間がお金の話をしていること自体がおかしいのです。この期に及んで、まだ尊師・立花孝志を崇めている洗脳されたバカが、二度と政治の世界に足を踏み入れないように、しっかり監視し、しっかり落選させていくことが何よりも重要だと思います。