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アメリカ野球殿堂

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テッド・シモンズ殿堂入りの衝撃

テッド・シモンズ殿堂入りの衝撃

マービン・ミラーの陰に隠れてしまうが、1970年代にセントルイス・カージナルスで強打の捕手として活躍したテッド・シモンズ選手の殿堂入りのニュースは、米国の記者たちに喜びと驚きをもって受け止められた。ジェイソン・スターク記者によると、シモンズ選手は全米野球記者協会の投票では1年目から得票率が5%未満のため足切りをされたにも関わらず、時代委員会で殿堂入りすることができた初めての選手であるという。

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故マービン・ミラー氏を偲んで

故マービン・ミラー氏を偲んで

2020年アメリカ野球殿堂の時代委員会で故マービン・ミラー氏とテッド・シモンズ選手が選ばれた。今回は故ミラー氏の功績を振り返ることにする。

故ミラー氏は1966年~82年までMLB選手会の選手会長を務め、同選手会を「世界最強の労働組合」と呼ばれるまでにその地位を高めた。MLB往年の解説者であったレッド・バーバー氏は亡くなる直前に野球の歴史を振り返り、ベーブ・ルース選手とジャッキー・ロビンソン選手

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ボンズとクレメンスは殿堂入りできないの?

ボンズとクレメンスは殿堂入りできないの?

Baseball Hall Of Fame(野球殿堂)それは選ばれた者だけが表彰の栄に浴すことができる場所である。

その権利を得ることは容易ではない。

選手としての成績に優れているだけでは殿堂入りは果たせない。

通算216勝と通算3116奪三振(歴代15位)そしてワールドシリーズMVPにも輝いたカート・シリングだが、引退後の数々の問題発言などが原因で7度も殿堂入り投票で落選を続けている。

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