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購入本 #007 (2024年1月~2月頃)

2024年1月~2月頃に買った本。

ようやく2024年‥!
noteに購入本をまとめ始めた頃のです。



楽天ブックスのバーゲン本/hontoのアウトレットブック



書籍の日付は発行日ではなく発売日。


画像①の本

📘『ele-king cine series 音楽映画ガイド──ロックからソウル、ジャズまで、伝記&ドキュメンタリー最新40選』ele-king books、Pヴァイン(2024年2月下旬)

ドキュメンタリーに伝記映画、ライヴ映画など、近年ますます秀作が公開されている音楽映画を一挙紹介!

3月公開の『モンタレー・ポップ』とフェス映画の系譜

インタヴュー
ピーター・バラカン──音楽映画祭を語る
大石規湖(映画監督)

『ムーンエイジ・デイドリーム』『ストップ・メイキング・センス』などのロックの映画を中心に、『サマー・オブ・ソウル』や『白い暴動』、『自由と壁とヒップホップ』といった社会派音楽ドキュメンタリーまで、近年盛り上がりを見せる音楽映画の秀作・傑作を大紹介!

ele-king cine series 音楽映画ガイド──ロックからソウル、ジャズまで、伝記&ドキュメンタリー最新40選 | ele-king


📗『読書アンケート 2023──識者が選んだ、この一年の本』みすず書房(編)、みすず書房(2024年2月中旬)

139名の方々に、新刊・既刊を問わず、2023年にお読みになった本のなかから、印象深かったものを挙げていただきました。

読書アンケート 2023 | 識者が選んだ、この一年の本 | みすず書房


📗山本圭『嫉妬論──民主社会に渦巻く情念を解剖する』光文社新書、光文社(2024年2月中旬)

嫉妬感情にまつわる物語には事欠かない。古典から現代劇まで、あるいは子どものおとぎ話から落語まで、この感情は人間のおろかさと不合理を演出し、物語に一筋縄ではいかない深みを与えることで、登場人物にとっても思わぬ方向へと彼らを誘う。
それにしても、私たちはなぜこうも嫉妬に狂うのだろう。この情念は嫉妬の相手のみならず、嫉妬者自身をも破滅させるというのに――。
(「プロローグ」より)
私たちは、なぜ嫉妬という感情を手放すことができないのか。嫉妬感情は、政治や社会生活、とりわけ民主主義とどうかかわっているのか。嫉妬にかんする古今東西の言説を分析しながら、この「厄介な感情」を掘り下げて考察。

嫉妬論 山本圭 | 光文社新書 | 光文社


📙九井諒子『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版』ハルタコミックス、KADOKAWA(2024年2月中旬)

『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』完全版!
2021年に発売した『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』に
著者の描き下ろし漫画・秘蔵設定資料を追加。
漫画100ページ・イラスト100点以上を掲載。
サイズもB6サイズからA5サイズに大きくなった
迷宮攻略に必携の、超豪華キャラクターブックの完全版! 

【掲載内容】
■全キャラクターの詳細情報+キャラクターよもやま話
■全魔物を網羅したモンスター図鑑
■文化・風土がわかるコラム&著者描き下ろし漫画収録
■用語集 など

「ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版」九井諒子 [ハルタコミックス] - KADOKAWA


📙榎本俊二『ザ・キンクス』第1巻、ワイドKC、講談社(2024年2月中旬)

演劇部OBで舞台劇をやる
義父をデイケアに送り出す
娘の中学校の三者懇談
孫が祖父母宅で夕飯を食べる
父が息子の小学校で特別授業
お祭りに行って歩いて帰宅

以上がこれまでの『ザ・キンクス』の主たるあらすじです。
卒倒するほどフツーと言われる所以がおわかりいただけましたでしょうか。(作者X〈twitter〉より)

2023年、「コミックDAYS」で月イチ連載を開始するや、SNSが大沸騰。
更新のたびに爆発的な反響を呼び、読者を多幸感と不可思議感のるつぼに叩き込んだ噂の野心作『ザ・キンクス』がついに単行本化されました。
紙の単行本は、渾身の作画が十全に堪能できるワイド判でお届けします。

人間の根源を揺さぶり肯定する「家族」コメディ、たっぷりとお楽しみください!

『ザ・キンクス(1)』(榎本 俊二)|講談社コミックプラス


📗奥村隆『他者といる技法──コミュニケーションの社会学』ちくま学芸文庫、筑摩書房(2024年2月中旬)

マナーや陰口等、他者といる際に用いる様々な技法。そのすばらしさと苦しみの両面を描く。「生きる道具」としての社会学への誘い。解説 三木那由他

わたしたちが日々意識せずにおこなう「他者といる技法」。そのすばらしさや正しさだけでなく、苦しみや悪も含めて、できるかぎり透明に描くにはどうしたらよいか―。思いやりとかげぐち、親と子のコミュニケーション、「外国人」の語られ方、マナーを守ることといった様々な技法から浮かび上がるのは、“承認と葛藤の体系としての社会”と“私”との間の、複雑な相互関係だ。ときに危険で不気味な存在にもなる他者とともにいる、そうした社会と私自身を問いつづけるための、数々の道具を提供する書。

筑摩書房 他者といる技法 ─コミュニケーションの社会学 / 奥村 隆 著


📙中村一般『えをかくふたり』第1巻、ゲッサン少年サンデーコミックス、小学館(2024年2月上旬)

絵を描く人間と、絵を描くAIのお話。

桜の散り始めた春の日のこと。
とある港町に住む花海修の元へやって来た、
人型AIロボットのハル。
出会ったばかりのふたりの共通言語は
「絵」でした。
自分には心も意識もないというハルですが、
彼の目に絵はどう映るのか?
えをかくふたりの、
生活が始まります。

えをかくふたり 1 | 中村一般 | 【試し読みあり】 – 小学館コミック


📙とよ田みのる『これ描いて死ね』第5巻、ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル、小学館(2024年2月上旬)

安海 相(ヤスミ アイ)は、
東京都の島しょ・伊豆王島に住む高校1年生。
漫画を読むのが大好きな彼女は、とある出来事がきっかけで
漫画を“つくる”ことを意識し始める……
少女を待ち受ける世界は、果たして!?
漫画大好き漫画家・とよ田みのるによる漫画家漫画!!
作品を生み出す苦しみも歓びも、
余さず描く漫画浪漫成長譚!!!

『これ描いて死ね』 とよ田みのる | ゲッサンWEB


📙花沢健吾『アンダーニンジャ』第12巻、ヤンマガKCスペシャル、講談社(2024年2月上旬)

かつて栄華を誇った日本の忍者たちは、戦後GHQによって組織を解体させられ消滅した。しかし、実は今でも忍者は秘密裏に存在しており、その数は20万人とも言われている。そして一部の精鋭忍者は国家レベルの争いごとの裏で暗躍していた。一方で、末端の忍者は仕事にありつけないことも多く、その一人・雲隠九郎もニート同然の暮らしをしていた。しかし、そんな九郎のもとについに重大な「忍務」が‥‥!

「アンダーニンジャ」既刊・関連作品一覧|講談社コミックプラス


📘『コンクール文化論──競技としての芸術・表現活動を問う』宮入恭平/増野亜子/神保夏子/小塩さとみ(編)、青弓社(2024年1月下旬)

私たちは音楽を演奏し、ダンスを踊り、それら表現を見ることで日々の彩りを豊かにし、ときに癒やされ、励まされもしている。本来、優劣をつける必要がないにもかかわらず、人はなぜコンクールの場を設けて、芸術やパフォーマンスで競い合うのか。

ショパンコンクールからK-POPのオーディション番組、ダンススポーツ、民謡、伝統音楽、古典芸能、そして学校のコンクール、バレエ教室の発表まで、多種多様なコンクールの事例を紹介して、パフォーミングアーツを競い合うことの多様性と共通点、魅力やダイナミズム、問題点を浮き彫りにする。

演者や表現者が認められるべく努力し、審査員が真剣な眼差しを向け、観客が歓声を上げ、称賛を送る――コンクールという場で創造される表現の可能性、そこに生じる演者のキャリアや挫折、そして社会的な意義に多面的に迫るユニークな論考集。

コンクール文化論 競技としての芸術・表現活動を問う | 青弓社


📙つくみず『シメジシミュレーション』第5巻、MFCキューンシリーズ、KADOKAWA(2024年1月下旬)

押入れ生活をやめて学校に行ってみた。
『少女終末旅行』のつくみずが描く、詩的でシュールなほのぼの日常4コマ!

「シメジ シミュレーション 01」つくみず [MFC キューンシリーズ] - KADOKAWA

5巻で完結。


📗朱喜哲『NHK 100分 de 名著 ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』 2024年2月』NHKテキスト、NHK出版(2024年1月下旬)

民主主義の危機は、「哲学」が守る

「トランプ現象」を20年近くも前に予言したとして、一躍注目された哲学者リチャード・ローティ。彼は、現代アメリカを代表する哲学者でありながら、真理の探究を目指し「理性」を重視する従来の哲学(近代哲学)を、社会の分断や差別をもたらすものとして根本から否定する。そして、『偶然性・アイロニー・連帯』などの著作を通して、「人と人との対話を止めない」ことを軸とする新たな哲学の役割を提示し、あるべき社会の在り方を論じた。
社会の分断やポピュリズムが広がり民主主義が脅かされている現在、私たちはどのような社会を構想すればよいのか。ローティのダイナミックな思想を手がかりに、そのヒントを探っていく。

100分de名著 リチャード・ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』 2024年2月 | NHK出版


📕佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』角川文庫、KADOKAWA(2024年1月下旬)

天才でエゴイスト 誰も彼女には手が届かない――第74回読売文学賞受賞作

【第74回読売文学賞(小説賞)受賞作】18世紀ベルギー、フランドル地方の小都市シント・ヨリス。ヤネケとヤンは亜麻を扱う商家で一緒に育てられた。ヤネケはヤンの子を産み落とすと、生涯単身を選んだ半聖半俗の女たちが住まう「ベギン会」に移り住む。彼女は数学、経済学、生物学など独自の研究に取り組み、ヤンの名で著作を発表し始める。ヤンはヤネケと家庭を築くことを願い続けるが、自立して暮らす彼女には手が届かない。やがてこの小都市にもフランス革命の余波が及ぼうとしていた――。女性であることの不自由をものともせず生きるヤネケと、変わりゆく時代を懸命に泳ぎ渡ろうとするヤン、ふたりの大きな愛の物語。

「喜べ、幸いなる魂よ」佐藤亜紀 [角川文庫] - KADOKAWA

◉購入のきっかけ
・【購入本 #007】『翻訳者、豊﨑由美と読んで書く』第1号
・【Youtube】ALL REVIEWS公式チャンネル「【無料生放送】第3回みんなのつぶやき文学賞結果発表会」(2023年3月19日)

・スケザネ(@yumawata33)さんのツイート
など


📕マイケル・オンダーチェ『イギリス人の患者』土屋政雄(訳)、創元文芸文庫、東京創元社(2024年1月中旬)

【英国最高の文学賞ブッカー賞受賞作】

詩的散文。
どこまでも広がる物語の唐草模様。
途中で止めるわけにはいかない。池澤夏樹

廃墟のごとき屋敷で
顔も名前も失った男が語る
美しく妖しい物語

砂漠に墜落し燃え上がる飛行機から生き延びた男は顔も名前も失い、廃墟のごとき屋敷に辿り着いた。世界からとり残されたような場所へ、ひとりまたひとりと訪れる、戦争の傷を抱えたひとびと。それぞれの哀しみが語られるとともに、男の秘密もまたゆるやかに、しかし抗いがたい必然性をもって解かれてゆく──英国最高の文学賞、ブッカー賞五十年の歴史の頂点に輝く至上の長編小説。訳者あとがき=土屋政雄/解説=石川美南

イギリス人の患者 / オンダーチェ,マイケル【著】/土屋 政雄【訳】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア

◉購入のきっかけ
・酉島伝法(@dempow)さんのツイート
・鴻巣友季子(@yukikonosu)さんのツイート
・ブッカー賞受賞(1992年)


📙こおにたびらこ『ウサギのプリンセス』小学館クリエイティブ(2024年1月中旬)

ウサギのプリンセスは、ウサギの国のお姫様。

たくさんの動物たちに囲まれたその日常は、ほっこりかわいい…だけじゃない!
かわいいものには毒がある⁉
ほのぼのなのに1コマも気が抜けない、ゆるさと緊張感のジェットコースターがクセになる
シュールメルヘン漫画!

この本でしか読めない描き下ろしエピソードも収録!

ウサギのプリンセス - 株式会社小学館クリエイティブ


📙九井諒子『九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー』ハルタコミックス、KADOKAWA(2024年1月中旬)

空想満載! 九井諒子が描き溜めた漫画・イラスト・スケッチの数々

漫画家・九井諒子が『ダンジョン飯』執筆中に描き溜めた漫画、イラスト、スケッチの数々を収録!
漫画誌ハルタのおまけ小冊子に収録した作品はもちろん、
ここでしか見ることのできない初出しのイラストも多数掲載。
個人サイト「西には竜がいた」時代から、現在に至るまでの"九井諒子"を、
著者コメントと共に楽しめるフルカラー・全228ページ!

「九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー」九井諒子 [ハルタコミックス] - KADOKAWA


📗『翻訳者、豊﨑由美と読んで書く』第1号、BOOKPOT編集部(2024年1月中旬)

──あれは二年前、一つの投稿から始まりました。豊崎由美さんが「暇だ」とつぶやいている。それをたまたま目にした偶然の「出会い」……。

本を紹介する「書評」と「解説」。
世界各国から翻訳者たちが集まり、翻訳者だからこそ書ける書評や解説とはなにかを考えながら、書評家・豊﨑由美さんと読んで書いてきた2年間の「学び」をまるごと収録。

まともな文章は書けるのに、「伝わる文章」にならないのはなぜ?
本の良さを伝えるためのテクニックはある?
好き、嫌いはどこで生まれる?

読んで書く翻訳者たち「Bookpotters(ブックポッターズ)」の始まりの一冊です。

『翻訳者、豊﨑由美と読んで書く』第1号 | BOOKPOT編集部(Bookpotters)


📙薄場圭『スーパースターを唄って。』第2巻、ビッグコミックス、小学館(2023年12月下旬)

痛みに優しさを。剥き出しの人生叫ぶ、人間叙情詩。
貧困と音楽、圧倒的な熱量で描く問題作。

「やらんかなぁ俺は、ラップ。」「歌いたいことなんか、ないもん。 ・・・伝えたいことも」 主人公・大路雪人。17歳、売人。大阪の路上、絶望的な環境で、感情を殺しながら生きる日々。幼い頃に、シャブ中の母親と最愛の姉を亡くし、天涯孤独となった主人公だが、唯一信じてくれる親友がいて・・・ 仕事先の上司に殴られ、流血しながら売人を続けてく中で、彼の心に宿るものとは? どうしようもない環境を抜け出すことができるのか・・・!?

音楽に救いを求める人々を描く、極限の人間ドラマ。

『スーパースターを唄って。』 薄場 圭 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館


📗『ユリイカ』2024年1月号(特集=panpanya)青土社(2023年12月下旬)

商業誌デビュー10年・単行本10冊目刊行記念
「端切れ」を拾い、観察し、想像するというプロセスからpanpanyaのマンガは生成される。「寝入りばなにみる夢のよう」とも形容され、時に「ガロ系」をはじめとする日本のオルタナティヴ・コミックの水脈上に位置づけられるその仕事は、まるで終わらない自由研究のように拡大と深化を続けている。最新刊『商店街のあゆみ』の刊行に際し、拾い集められてきた「端切れ」たちを改めて見つめ直し、それらによって形成された架空の町の中でこれからも道に迷い続けるための地図を想像したい。

青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2024年1月号 特集=panpanya


📕シェハン・カルナティラカ『マーリ・アルメイダの七つの月』下巻、山北めぐみ(訳)、河出書房新社(2023年12月下旬)

📕シェハン・カルナティラカ『マーリ・アルメイダの七つの月』上巻、山北めぐみ(訳)、河出書房新社(2023年12月下旬)

戦場カメラマンのマーリ・アルメイダは、冥界の受付で目が覚めた。現世に留まる猶予は七つの月が沈むまで。スリランカ内戦の狂騒を魔術的に駆け抜ける、圧巻のブッカー賞受賞作。

あなたはこの物語で、人間の悲劇的な愚かさと、目も眩むような愛を目撃することになる。
──西加奈子

最高にグルーヴィーな語りのリズム。主人公マーリ(の幽霊)と一緒に知られざるスリランカの闇を突っ切った。
──佐藤究

全ての諍いは死者たちの呪いから始まる。時にフィクションは現実の暴力に無力だ。が、この悪夢の旅はどうだ、シュールな笑いで飄々と死体の間をすり抜けて行く。これはすぐ間近に迫る我々の明日の物語だ。
──幾原邦彦

強烈なエネルギー、悲しいユーモア、胸が張り裂けるような感情。そして、歴史が人々へしたことへの燃えるような怒り。
──「ガーディアン」紙

「この世界の狂気をどう説明できる?」
1990年、内戦下のスリランカ・コロンボ。
戦場カメラマンにしてギャンブラー、皮肉屋で放埒なゲイであるマーリ・アルメイダは、目を覚ますと冥界のカウンターにいた。自分が死んだ記憶はないが、ここに来る前に内戦を終わらせるための重要な写真を撮ったことは覚えている。与えられた七夜の猶予のうちに、自分を殺した犯人を捜し、内戦を終結に導くことはできるのか?
復讐を誓う青年革命家、爆破テロの犠牲になった博士、魂を飲み込む邪神、錯綜する陰謀……。死者も生者も入り乱れた地の混沌を駆け抜ける、狂乱のゴースト・ストーリー。

マーリ・アルメイダの七つの月 上 :シェハン・カルナティラカ,山北 めぐみ|河出書房新社

◉購入のきっかけ
・ブッカー賞受賞(2022年)


📘沼野雄司『トーキョー・シンコペーション──音楽表現の現在』音楽之友社(2023年12月下旬)

『レコード芸術』誌において2022年4月から16回に渡って掲載され、カルト的な人気を誇った同名記事に大幅に加筆して再構成。当代を代表する音楽学者であり「現代音楽」のスペシャリスト沼野雄司が、堅苦しい、難しいと思われがちな作曲家たちの思考や作品を美術、映画、哲学、小説、ロックやポップスなど、他ジャンルの作品との比較の中で軽妙なタッチで深く論じる。既成概念を打ち破る“新しい”音楽批評が展開。

トーキョー・シンコペーション - 音楽之友社


📕エリック・マコーマック『ミステリウム』増田まもる(訳)、創元ライブラリ、東京創元社(2023年12月下旬)

ある炭鉱町に、水の研究をする水文学者を名乗る男が現れる。以来、その町では墓地や図書館が荒らされ、住人たちは正体不明の奇怪な病に侵され次々と死んでいく。伝染病なのか、それとも飲料水に毒でも投げ込まれたのか? マコーマックらしさ全開の不気味な奇想小説。巻末に柴田元幸氏のエッセー「座りの悪さのよさ」を再録。

ミステリウム - エリック・マコーマック/増田まもる 訳|東京創元社


📗『耳は悩んでいる』小島博己(編)、岩波新書、岩波書店(2023年12月下旬)

高齢になると、聞こえ方が変化してくる。一方難聴が幅広い世代に増えているという。イアホンの多用も耳に影響を与えている。とても繊細で、未知な部分も多い耳の構造、子ども、大人が罹る病気などを解説しながら、認知症との関連など最新の知見も紹介する。耳とともに長く暮らしていくための1冊。

耳は悩んでいる - 岩波書店


📙荒木飛呂彦『The JOJOLands』第2巻、ジャンプコミックス、集英社(2023年12月中旬)

物語の舞台は、太平洋に浮かぶ火山の島、ハワイ。
オアフ島に暮らす少年ジョディオ・ジョースターは、「大富豪になる」という野望を胸に秘めていた。それは島での暮らしの中、彼が日々向き合わざるを得ない"この世の仕組み(メカニズム)"、その頂点に立つため!? そして、そのための手段に彼が選ぶのは…光と影が織りなす島々で予測不能の物語が幕を開ける――‼

The JOJOLands | ウルトラジャンプ


画像②の本

📙オカヤイヅミ『雨がしないこと』下巻、ビームコミックス、KADOKAWA(2023年12月中旬)

「雨ちゃんは、話の合わない、私のともだち」

私たちが雨ちゃんについて知っていること。

突然、郊外の古くて小さな平屋に引っ越したこと。
凝り始めると同じ料理ばかりを作り続けること。
そしてーー雨ちゃんは、恋をしない。

みんなとちょっと違うけど、変わっているのはみんなと同じ。
第26回手塚治虫文化賞【短編賞】受賞作家が贈る、「恋をしない」花山雨(30)を巡る群像物語。

雨がしないこと 上 | ビームコミックス | 月刊コミックビーム


📕河﨑秋子『ともぐい』新潮社(2023年11月)

明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河崎流動物文学の最高到達点!!

『ともぐい』 河崎秋子 | 新潮社

◉購入のきっかけ
・第170回直木賞受賞(2024年1月17日)
・【Youtube】杉江松恋チャンネル「ほんとなぞ」「松井・杉江の「エンタメ丼」2023年12月号・その2 『ともぐい』河﨑秋子&『甘くない湖水』ジュリア・カミニート/越前貴美子訳」(2023年12月6日)


📘『ビル・エヴァンス──孤高のジャズ・ピアニスト』河出書房新社(編)、河出書房新社(2023年11月)

旧版の『文藝別冊 ビル・エヴァンス〈増補決定版〉』を単行本版として再刊行。リーダー作完全CDディスコグラフィーは、その後発売された16作を追加して全144タイトルに。

ビル・エヴァンス :河出書房新社|河出書房新社


📕ガブリエル・ゼヴィン『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』池田真紀子(訳)、早川書房(2023年10月)

セイディはゲーム作りを学んでいるMITの学生。才能はあるものの、なかなか周囲からは理解されない。ボストンでのある寒い冬、セイディは幼馴染でハーヴァード大学に通っているサムに再会する。二人は昔、ロサンゼルスの病院の待合室で一緒に“スーパーマリオブラザーズ”をプレイした仲だった。セイディに、ゲーム制作の天賦の才を見出したサムは、一緒にゲームを作ろうと彼女を誘う。苦労の末、二人ではじめて完成させたゲーム“イチゴ”は瞬く間に成功を収め、二人は一躍ゲーム界の寵児となる。だが、自分の作りたいゲームを制作したいセイディと、商業面でのプロモーションに長けたサムは、次第に溝を深め、すれ違いを重ねていき、二人の仲は雲行きが怪しくなっていく。そんな中、セイディとサムをある悲劇が襲うが…。ゲーム制作を通してつながった男女の30年近くにわたる友情の物語。英語圏100万部突破。

トゥモロ-・アンド・トゥモロ-・アンド・トゥモロ- / ゼヴィン,ガブリエル【著】/池田 真紀子【訳】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア


📙坂上暁仁『神田ごくら町職人ばなし』第1巻、トーチコミックス、リイド社(2023年8月)

圧巻の描写でよみがえる、江戸職人の技と意地

「金なんざどうだっていい。心意気の話さ。わかるだろ?」

ただひたすらに、ひたむきに……
桶職人、刀鍛冶、紺屋、畳刺し、左官。

伝統の手仕事を圧倒的ディテールと珠玉のドラマとともに描く歴史的傑作。

株式会社リイド社 » 神田ごくら町職人ばなし (一)

◉購入のきっかけ
・THE BEST MANGA 2024 このマンガを読め!第1位(2023年12月頃)
・このマンガがすごい!2024オトコ編第3位(2023年12月頃)


📗堀田季何『俳句ミーツ短歌──読み方・楽しみ方を案内する18章』笠間書院(2023年4月)

俳人であり歌人でもある著者による、俳句と短歌の両方をより深く、より自由に味わうためのガイド。
俳句と短歌の歴史やそれぞれの特徴、鑑賞する際の目の付けどころ、作句・作歌の考え方などの基本から、自由律、外国語やAIによる作品まで、様々な句・歌を例に挙げながら一般向けにわかりやすく解説します。

「俳句は五七五、短歌は五七五七七の字数を守って、俳句は季語を入れればいい?」
→どちらもなくても成り立つ作品あり
「内容は自分が実際に経験したことでないとだめ?」
→想像上の出来事でOK!
……などなど、気になる疑問に答えながら、柔軟な楽しみ方を紹介。
俳句や短歌の鑑賞をしたい人にも、自分で作ってみたい/実際に作っている人にも、新しい世界を広げてくれる一冊です。

俳句ミーツ短歌 堀田 季何(著) - 笠間書院 | 版元ドットコム


📘大谷能生『歌というフィクション』月曜社(2023年4月)

大谷音楽論の集大成、書き下ろし長編批評。まだ成立していない〈言語活動〉が、〈音楽の閾〉の中でその実現を待っている。近世・近代・戦後・現代を貫く《言葉と音楽の関係》に迫る真に独創的な日本語詩歌論。

大谷能生『歌というフィクション』月曜社

◉購入のきっかけ
・【購入本 #007】『読書アンケート 2023』の佐藤良明さんの文


📗飯村周平『HSPブームの功罪を問う』岩波ブックレット、岩波書店(2023年1月)

HSP(敏感すぎる人)という言葉は、人々の生きづらさを巧みに表したことで共感をよび、広く使われている。だが、本来は心理的特性を表す考え方が独り歩きし、医療やカウンセリング、資格ビジネスやマルチ商法まで、問題のある理解や取り上げ方も多い。気鋭の心理学者が「HSPブーム」の実態を明らかにする。

HSPブームの功罪を問う - 岩波書店


📘中原仁『ブラジリアン・ミュージック200』アルテスパブリッシング(2022年12月)

ブラジル独立200周年記念出版!
広大で豊かなブラジル音楽の歴史から
名曲200をセレクトし、オススメの音源とともにガイド!

1899年のカーニバル・ソング第1号から21世紀のヒット曲まで、
ショーロ、マルシャ、バイアォン、サンバからボサノヴァ、MPB、ヒップホップまで、
ジャンルと時代、地域を広くカバーしながら、
ピシンギーニャ、ノエル・ホーザに始まって
アントニオ・カルロス・ジョビン、ヴィニシウス・ヂ・モライス、ジョアン・ジルベルト、
カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル、シコ・ブアルキ、ミルトン・ナシメント、
さらにはホベルト・カルロス、カルトーラからポップ、ヒップホップ勢まで、
主要な作曲家、ミュージシャン、シンガーを網羅。

ブラジル音楽の名曲事典としても役に立つと同時に、
広大無辺なブラジル音楽の全体像を知るために最適のガイドとなっています。

ブラジリアン・ミュージック200 – アルテスパブリッシング

◉購入のきっかけ
・第1回音楽本大賞最終候補(2023年4月頃)


📕小砂川チト『家庭用安心坑夫』講談社(2022年7月)

夫との平穏にみえる家庭に漠然とした不安を抱えた専業主婦小波が、ある日、日本橋三越の柱に、幼いころ実家に貼ったはずのシールがあるのを見つけたところから物語は始まる。小波はいまも実在する廃坑テーマパークに置かれた、坑夫姿のマネキン人形があなたの父親だと母に言い聞かされ育つが、やがて東京で結婚した彼女の日常とその生活圏いたるところに、その父ツトムが姿を現すようになって……。
現実・日常と幻想・狂気が互いに浸蝕し合いながら、人間の根源的恐怖に迫っていく作品。想像力と自己対話によって状況を切り抜け成長していく主人公は不可思議で滑稽な言動と行動に及ぶが、それがかえって小説としての強度となり、ある種のユーモアを孕みながら読む者を惹き込み、我々を思ってもみなかったような想定外の領域へと運んでいく。
誌上発表後、新聞各紙絶賛、話題沸騰! 第167回芥川賞候補作となる。
第65回群像新人文学賞受賞!(以下受賞時選評より)
語り手、そして読む人の立つ足下が揺るがされる――柴崎友香
絶望的成長小説である――町田康
この作品には家族という観念を茶化し批評する視点がある――松浦理英子

『家庭用安心坑夫』(小砂川 チト)|講談社BOOK倶楽部

◉購入のきっかけ
・第167回芥川賞候補(2022年6月頃)(小川洋子さんと平野啓一郎さんが推していた。)
・第65回群像新人文学賞受賞(2022年5月頃)


📗『ブラジルの歴史を知るための50章』(エリア・スタディーズ)伊藤秋仁/岸和田仁(編)、明石書店(2022年4月)

国土の広大さ、人口の多さから「未来の大国」と認められながら、経済不況に陥る大国ブラジル。しかし、市場の大きさではブラジルの重要性は今も変わっていない。移民が国家形成に重要な役割を果たしたブラジルの人種混淆の歴史と現在の不平等も描き出す待望のブラジル史入門書!

ブラジルの歴史を知るための50章 - 株式会社 明石書店


📘『ジョニ・ミッチェル アルバム・ガイド&アーカイヴス』五十嵐正(監修)、シンコーミュージックエンタテイメント(2021年1月)

ジョニ・ミッチェルの50余年に及ぶ音楽活動を徹底検証!!

本人監修のもと、キャリア初のレア音源コレクション『アーカイヴス Vol.1』が登場。
今再び注目が集まるジョニ・ミッチェル。本書は全アルバムの解説はもちろん、詳細なヒストリーとテーマ別の論考、そして来日時の対面取材を含む貴重な発掘インタビューを一挙掲載。

半世紀以上に及ぶ、多岐にわたる音楽活動を見渡す1冊です。

ジョニ・ミッチェル アルバム・ガイド&アーカイヴス | シンコーミュージック・エンタテイメント  |  楽譜[スコア]・音楽書籍・雑誌の出版社


📗木原善彦『アイロニーはなぜ伝わるのか?』光文社新書、光文社(2020年1月)

ある晴れた休日、「今日はお出かけ日和だ」と言って意気揚々とAさんが家族をつれてピクニックに出掛ける。ところが、急に天気が崩れて土砂降りになり、「ほんとに今日はお出かけ日和ね」と家族に言われてしまう。Aさんに対する非難のこもったこの発言が、いわゆるアイロニー発話と呼ばれるものの典型とされる。この場合、「アイロニー」に「皮肉」という訳語を当ててもかまわないが、アイロニーは「皮肉」よりも幅広いカテゴリーの修辞的表現である。
本書では、この「言いたいことの逆を言う」アイロニーがどうして相手に伝わるのかという問題を考える。現実を相対化するための、知的な「武器としてのアイロニー」の可能性も示す。

アイロニーはなぜ伝わるのか? 木原善彦 | 光文社新書 | 光文社

◉購入のきっかけ
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📕『ポルトガル短篇小説傑作選──よみがえるルーススの声』(現代ポルトガル文学選集)ルイ・ズィンク/黒澤直俊(編)、現代企画室(2019年11月)

ジョゼ・ルイス・ペイショット、ドゥルセ・マリア・カルドーゾ、リカルド・アドルフォ、ジョルジュ・デ・セナなど重鎮から新鋭まで、ポルトガル現代文学の魅力を存分に示す12人の作家たちによる珠玉の掌篇集。

本書に訳出されているのは、いずれもポルトガルの現代のフィクションの傾向をよく表す、価値ある豊かな作品である。選ばれた作家たちに祝福の言葉を贈りたい。そして、これから本書を読む日本の読者にも。これらの美しい短篇を発見する特権はあなたの手にある。ールイ・ズィンク

現代企画室


📘金子亜美/小倉志穂/神野知恵/田中有紀/井上さゆり『音楽を研究する愉しみ──出会う、はまる、見えてくる』(ブックレット《アジアを学ぼう》)風響社(2019年10月)

南米・タイ・韓国・中国・ミャンマー
西洋音楽とは異なる歴史や文化背景から生まれた現地の音楽との出会い。その魅力にはまってしまった著者たちの実践と学び。学問分野や方法論の違いを超えてぶつかり共鳴する、それぞれの「音楽とは何か」。

音楽を研究する愉しみ - 株式会社 風響社


📕『天の川銀河発電所──Born after 1968 現代俳句ガイドブック』佐藤文香(編)、左右社(2017年8月?)

自身も気鋭の若手俳人である佐藤文香が撰者となり、【おもしろい】【かっこいい】【かわいい】の章ごとに18人ずつ計54人の作品から選句。頼れる俳句の先輩・上田信治、小川軽舟、山田耕司と対談した「読み解き実況」も掲載しています。 季語があって5・7・5なのに、なんでこんなに自由なの? 季語がなくて5・7・5じゃないのに、こんなになんで俳句なの? すごい、これが今の俳句か! 若々しく伸びやかで、花鳥諷詠にとどまらない題材のバリエーションをもち、切なかったり笑えたり、俳句に詳しくない人でも楽しめる新しい俳句を、結社の枠をこえて集めてみました。 初めて俳句に触れる人も、すでに俳句に親しんでいる人も、ぜひ、本書のなかから好きな作品を探してみてください。

天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック | 左右社 SAYUSHA


📕『日本近代随筆選1 出会いの時』千葉俊二/長谷川郁夫/宗像和重(編)、岩波文庫、岩波書店(2016年4月)

「私は一つの星を拾ったという事に微笑むのだ」(荻原井泉水「星を拾う」).――意外なものが人生を映し,発想ひとつで見える世界が変わることもある.作家・詩人から音楽家・科学者まで,たった数ページの宇宙たち.随筆の魅力に出会う,とっておきの40人40篇を精選.(解説=千葉俊二)(全3冊)

出会いの時 - 岩波書店


📗『俳句を遊べ!』(コ・ト・バ・を・ア・ソ・ベ! Vol.1)佐藤文香(編)、小学館(2016年3月)

若き俊英俳人が俳句を一から指南!

2016年3月から、小学館はムック・シリーズ「コ・ト・バ・を・ア・ソ・ベ!」をスタートさせます。このシリーズは、「遊びとしてのコトバ」の楽しみ方を、さまざまな角度から紹介するユニークな試み。その第一弾が、若き俊英俳人・佐藤文香が編集する『俳句を遊べ!』です。若い俳人のオピニオンリーダーとして、またサブカル系文学者・文化人たちとの俳句を通じた交流でも知られる佐藤文香(1985年生まれ)が、俳句の楽しさ、おもしろさをレクチャーします。生徒になるのは、モデル、イラストレーターとして活躍しつつ、エキセントリックなキャラでカルトな人気を誇る水野しずと、気鋭のアニメーション作家、ひらのりょうの二人。20代の二人が、数歳年上の「佐藤先生」に俳句を一から学び、人気俳人の池田澄子、作家の長嶋有をゲストに迎えた吟行句会でガチンコ対決! さらには一般参加者たちとの公開イベントで本気の勝負!
そして又吉直樹(芸人・作家)と佐藤文香の対談では、「又吉流・俳句の楽しみ方」をじっくりと語ります。
コミックエッセイ仕立てのページで俳句のウンチクを伝え、水野・ひらののイラストや写真も満載の楽しい俳句入門です。

俳句を遊べ! / 佐藤文香 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア


📕『やさしい現代詩』小池昌代/林浩平/吉田文憲(編)、三省堂(2009年1月?)

詠み味わう、発見する、息づかいを感じる。待望の自作朗読CD付き。

やさしい現代詩 / 小池 昌代/林 浩平/吉田 文憲【編著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア

谷川俊太郎、平田俊子、田口犬男、小池昌代、伊藤比呂美、佐々木幹郎、岬多可子、新川和江、稲川方人、安藤元雄、林浩平、高橋順子、ねじめ正一、吉田文憲、藤井貞和、白石かずこ、入沢康夫の自作朗読CD付き(!)。


📗『句読点、記号・符号活用辞典。』小学館辞典編集部(編)、小学館(2007年9月)

日常生活でよく目にする記号200項目、文学作品、話題の小説、芸名、広告コピーなど多ジャンルにわたる1000用例を収録した記号解説辞典。

句読点、記号・符号活用辞典。 / 小学館辞典編集部【編】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア


📕ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』若島正(訳)、新潮文庫、新潮社(2006年10月)

ときに爆笑、ときに感涙。異形の傑作、新訳! 誤解多き世界文学の最高峰が、初めてその真の姿を現す。詳細な注釈を収録。解説:大江健三郎

「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。……」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで誤解多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳。注釈付。

『ロリータ』 ウラジーミル・ナボコフ、若島正/訳 | 新潮社

◉購入のきっかけ
・【購入本 #007】朱喜哲『NHK 100分 de 名著 ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』 2024年2月』


画像③の本

📗ドミニク・チェン『コモンズとしての日本近代文学』イースト・プレス(2021年8月)

日本近代文学は、いまや誰でも今ここでアクセスできる我々の共有財産(コモンズ)である。そこにはまだまだ底知れぬ宝が隠されている。日英仏の文化とITに精通する著者が、独自に編んだ一人文学全集から、今の時代に必要な「未来を作る言葉」を探し出し、読書することの本質をあらためて問う。もう重たい文学全集はいらない。

書籍詳細 - コモンズとしての日本近代文学|イースト・プレス


📕服部まゆみ『最後の楽園──服部まゆみ全短編集』河出書房新社(2019年11月)

怪奇、ゴシック、ミステリ……無二の幻想作家・服部まゆみの珠玉の短篇全作品。密やかな愛憎、馥郁たるロマン、巧緻なトリックに酔いしれる、物語の歓びに満ちた十七篇。未発表作品収録。

馥郁たるロマンと巧緻なトリックを兼ね備えたゴシック・ミステリによって熱烈な支持を受けながら、二〇〇七年に永眠した作家・服部まゆみ――。その伝説の作家が遺した短編作品の全てを収録した、決定版・短編全集、ついに刊行!
怪奇趣味の祖父をめぐる傑作ミステリ「「怪奇クラブの殺人」」、美と醜の二つの顔を持つ雛人形にまつわる怪異譚「雛」、切ない恋心が疑いと悲劇に変わる「葡萄酒の色」ほか、これまでほとんど読むことができなかった単行本未収録作はもちろん、追悼文集にのみ掲載された貴重な作品を含む、物語の歓びに満ちた十七編。密室、アナグラム、幻想と怪異、秘密と享楽……、絢爛豪華な服部まゆみの物語世界に酔い痴れる!◎装画=服部まゆみ

最後の楽園 :服部 まゆみ|河出書房新社


📘上村彰子『お騒がせモリッシーの人生講座』イースト・プレス(2018年7月)

「アクションせよ」とモリッシーは歌い続ける。
いま、私たちにはモリッシーが必要だ。熱狂的ブロガーによる、「モリッシー哲学」で人生をタフに生きるための本。

ブレイディみかこ氏、推薦!
「彼の自伝が翻訳されていると聞いた時、いったい誰がそんな無謀な仕事を……と思ったが、その張本人が書いた本作を読み、納得した。ついでに笑い、涙した。モリッシーには何かと泣かされるが、いっぺん刺さると彼は抜けない。お騒がせモリッシーの真意はどこにあるのか、どうしてそう考えるに至ったかをひたむきに論じた本だ。モリッシーという茨をいまだ心に刺して生きるすべての人に読んでほしい」

書籍詳細 - お騒がせモリッシーの人生講座|イースト・プレス


📕ミハル・アイヴァス『黄金時代』阿部賢一(訳)、河出書房新社(2014年11月)

千夜一夜物語は完璧にアップデートされた。
ボルヘスが冥土で悔しがってる。──古川日出男

虚構の島をめぐる蠱惑の旅行記、
始まりも終わりもない増殖する〈本〉、
連鎖する世界を解き放つ記憶の幻影──
物語の極限を比類なき想像力と文学的技法で描く、現代チェコ文学が生んだ異形の大作!

未知の海に浮かぶ島を訪れた〈私〉。垂直に流れ落ちる滝のなかに造られた「上の町」と「下の町」、変容する名を持つ島民たち。家々は水の壁で仕切られ、時間は匂い時計によって知らされる。戸惑いながも島の女と愛を交わし、滞在を続ける〈私〉はある日一冊の書物の存在を知らされる。幾多の物語が収められたその〈本〉は、島民の誰もが加筆や修正できる無限の書物だった……。
「スウィフト『ガリヴァー旅行記』の想像力、レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』の知性が、ナボコフやボルヘスの文学的技法で書かれた驚異の物語」と世界が絶賛!
『もうひとつの街』のミハル・アイヴァスの最高傑作、待望の邦訳。

黄金時代 :ミハル・アイヴァス,阿部 賢一|河出書房新社

◉購入のきっかけ
・豊崎由美さんが何か(失念してしまった‥)で面白いといっていた。


📙ふみふみこ『さきくさの咲く頃』太田出版(2012年11月)

『女の穴』『ぼくらのへんたい』で大注目の漫画家・ふみふみこが描く青春群像。


高校三年生の松苗澄花は父の遺品である双眼鏡で、街を、人をのぞくことが趣味。
レンズ越しに見ていた、いとこの暁生と恋仲になるが、なかなかうまく行かない。
一方、暁生の双子の姉、千夏は二人のゆくえを見守るかに見えたが……。
また子供の頃のように、無邪気に笑いあえる日が来ることを望みながら、三人は大人になってゆく。

web連載空間『ぽこぽこ』での連載分より、60ページ以上を加筆した完全版が遂に登場!

さきくさの咲く頃 - 太田出版




エリア・スタディーズのスリランカとポルトガルの新しいやつが出たら教えてください(買います)。



2023年12月以前の購入本


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