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絶望にはまだ早い

月曜日はなかなかの忙しさ。

この日から一週間職場で、ウェルカムされる側が本来ウェルカムする側の筈の社員に飲み物を振る舞うと言うトンチなウェルカムイベントが始まった。
なんでこんなことになっちゃったんだろうね、と自慢大好きおじさんが言っていたが、絶対おまえのせいでもあるからな、と心の内で睨みつける。

午後は手話講習会。
初級の頃よりも表情が更に重要視され、状況によって同じ手話でも向きを変えて表現したりする方法を教わる。ふむふむ。
相変わらず読み取りは全然。ちょっと先生が話しかけてくれたことも全然理解できない。なんか、見方が間違っている気がしてきた。一生懸命見ようとしているけど、その力の入れ方が違う気がする。

夜は行きつけの本屋さん主催の詩の朗読会。2回目の参加だ。今回も素晴らしい時間だった。
つまみも美味しく、気分も良いのでワインが進んでしまう。ちょっとハイペースで飲み過ぎた。
今回持って行ったのはDaichi Yamamotoの「Everyday People〜Afro〜」と、穂村弘の処女作「シンジケート」から短歌一首。我ながら最高なチョイスだった。
実際わたしはそんなに幅広く詩歌を知らないので、新しい詩人や歌人を知れるのも嬉しい。本屋の店主の持ってきていた詩が素晴らしくて震えた。冒頭から「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」と来た。痺れる。田村隆一という人の詩らしい。有名らしいが知らなかった。
詩や短歌、俳句は声に出すことがまた大事だなと、みんなの朗読に浸りながら思う。自分だけでは見つけられない詩や歌、それぞれの個性を感じる。でもどこか同じ、根底に流れているものが同じように感じる。社会や抑圧された空気から解放されたところで「いい!」と思えるものが繋がっている感覚で、世界に絶望するにはまだ早いと思える。

月曜日はそんな感じでした。

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