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秩父ファンクラブ焚き火イベント:スウェーデントーチを囲んで(2024.3.9)

みなさん、こんにちは!
秩父ファンクラブ運営サポートのまいまいです。
だんだんと暖かくなってきて、春が近づいてきましたね!

先日3月9日に、秩父で焚き火イベントを開催しました。
焚き火イベントのレポート記事を書かせて頂いたので、よければ読んで頂けたら嬉しいです…!

昨年度、開催され好評だった焚き火イベントですが、今年は場所と内容を少し変え、開催する事となりました。

秩父ファンクラブの焚き火イベント「秩父の木で作られたスウェーデントーチを囲んで秩父を知って、楽しもう!」
今回のイベントは秩父公園橋の下に位置する、農業体験もキャンプもBBQも楽しめる施設「秩父ファームステイ」さんで実施することに。カフェも併設されているので日帰り利用をすることもできます。
最近TVの旅番組でも取り上げられ、訪れるお客さんも以前よりもたくさん増えてきているんだとか…!

そんな今話題の「秩父ファームステイ」さん。
当日の会場の様子はこのような感じ。
この日は少し風が強かったのですが、日中は晴れていて心地よかったです。


イベントスケジュールは以下の通り。

【タイムテーブル】

15:00 西武秩父駅集合 ※希望者を送迎
15:15 現地受付 
15:30 イベントスタート
15:45 トーチの木についての説明
16:00 ホットワイン作り

17:00‐17:30 トークセッション 
 〜地域おこし協力隊 ・森づくり課 待井さんの活動〜
18:45 クローズ 


イベントスタート

今回は“秩父の木を切り出してできたスウェーデントーチを”ということで、秩父市地域おこし協力隊 森づくり課の待井さんにトーチをお持ちいただきました。

それから先に【スウェーデントーチとは一体何か?】というお話もしないといけませんよね!

スウェーデントーチは北欧の文化で発祥した「かがり火」の事であり、日本でも古くから林業関係者によって熱源として利用されてきました。
丸太に切れ込みや空気孔を開けたもので、その特性から様々な用途に合わせて使用できます。スウェーデントーチ、実はとても燃焼効率が良いんです!

また、スウェーデントーチは別称「ウッドキャンドル」や「きこりのロウソク」とも呼ばれたりします。
可愛い呼び方ですよね!

イベント冒頭で、待井さんからはトーチに使用している木の説明がありました。
今回使用している木材はカラマツです。

秩父はスギ、ヒノキが主なのでカラマツは供給が少なく、値がつかないのが現状ということで、カラマツのトーチを今回のイベントにお持ち頂きました。


スウェーデントーチへの着火は秩父市移住相談センターを代表し、松本さんに火をつけて頂くことに。
大きなバーナーを使用してトーチに火が灯されると、みなさん気持ちが高揚したのか、自然と歓声と拍手が沸き起こっていました笑


ホットワイン作り

今回のイベント企画ではホットワイン作りをはじめ、グリルを使ったBBQなど参加者自ら「作る体験」を楽しまれていたと思います。
写真は施設側から調理前にホットワインの作り方を教わっている最中の様子です。

レクチャーの後は、いよいよ私達が作る番。
ファームステイさんが下ごしらえをしてくれたフルーツを、ワインの入った鍋に入れ、鍋を熱していきます。

ただし、ホットワインは沸騰させないように温めなければいけないので注意が必要です。


熱している鍋底が焦げ付かないように参加者同士が交代でかき混ぜるなど、少し根気のいる作業が必要となりましたが、自然と協力し合う雰囲気が生まれ、体験を通じて参加者同士が打ち解けるきっかけになったのではないかなと様子を見ていて感じました。

【提供メニューについて】

せっかくなので、ここで今回の提供メニューについて紹介させて頂きたいです!

【焚き火イベント特別メニュー】

・秩父産いちご甘酒/ホットコーヒー/ほうじ茶
・ガーリックバゲット
・ピクルス
・ソーセージ3種×2本ずつ
・フレンチトーストジェラート添え

BBQの焼き物メニューはソーセージ3種とガーリックバゲットだったのですが、ガーリックバケットをグリルで焼くと、にんにくの香ばしい良い香りが食欲を増進させてくれました。

ソーセージも1名分で3種類のソーセージが2本ずつ付いているので、しっかり胃にたまる分量だったと思います。
「骨付きソーセージ」は食べごたえがあり、どことなくアニメや漫画に出てくる『骨付き肉』を食べているという感覚で、味覚的にも視覚的にもとても満足感がありました!

自家用車で来場された方もいらっしゃいましたので、安心して飲めるホットコーヒーやほうじ茶などノンアルコールのドリンクもご用意。

あと一品ちょっと面白い、秩父にちなんだ提供ドリンクがありました。
今回振る舞われた秩父ならではの「秩父産いちご甘酒」は、いちごの果肉・つぶつぶ食感が特徴的かつ、ほのかな甘酒の風味を楽しむことができます。

秩父の食材を活かしたいちごの食感も感じられる、面白い甘酒でした。


デザートには秩父ファームステイ、カフェの人気メニュー「窯焼きフレンチトースト」

とても美味しそうな表情でフレンチトーストを頬張る参加者さん!

窯焼きフレンチトーストは窯で丁寧に焼き上げられたトーストの上に、自家栽培のブルーベリーやラズベリー、バニラアイスが添えられた秩父ファームステイ:看板メニューです。

お皿に綺麗に散りばめられたベリーは甘さと酸味もちょうどよく、一口食べれば、ベリーのフルーツならではのジューシーさと、フレンチトーストのふんわりとした食感が口の中でマッチします。

それぞれの素材の相性もバッチリな、見た目も彩りもきれいな一皿でした。


トークセッション
〜地域おこし協力隊・森づくり課 待井さんの活動〜

いよいよイベントも大詰め。
イベントプログラムのトークセッションでは秩父市地域おこし協力隊・森づくり課の待井さんに、秩父の森林についてや、待井さんが普段取り組んでいるミッションなど、詳しくインタビューしていきます。

実は今回の焚き火イベントの申し込みの際に、参加者の皆さんから待井さんへのご質問を募集しており、トークセッションではその内いくつかの質問に答えて頂きました。

トークセッション:まずは冒頭、待井さんの自己紹介から始まりました。


待井さんは埼玉県の入間市で生まれ、その後所沢に移り、東京都の目黒区で暮らしてきました。 以前は土木の設計の仕事をしており、駅前のロータリーや公園、道路空間などを設計し、完成までのプロセスをチェックする工事監理のお仕事の経験・経歴をお持ちとのことでした。

待井さんが秩父に移住されてからもうすぐ一年が経とうとしています。
ご家族の奥様は東京に住んでおり、去年は週に一度は東京に帰るライフスタイルだったそうです。

▪︎移住を決めたきっかけについて
実は待井さんは15年ほど前に東京の高尾山の麓で、林業のボランティア活動を経験した事があったそうです。木を切ったり低木を片付けたりした経験があったとのこと。
その時に「楽しいなぁ」と思いながらも、その時点では仕事としては結びついてはいなかったそうです。
当時は気分転換だったそうですが、時が経つにつれ、ものづくりと組み合わせたら面白いんじゃないか、と一念発起をし、地域おこし協力隊の林業振興に応募した事が移住のきっかけとなりました。

▪︎秩父の魅力を感じたところ
待井さんが最終的に秩父を居住地として選んだのは、実家と都内の住居から近い距離にあるというのも理由として大きいのと、何人か同級生もいて親近感があったとのことでした。
秩父の魅力は山との距離がとても近いところで、山にも色々なバリエーションがあるところに魅力を感じているそうです。

▪︎森づくり課の協力隊の日常について
朝6:00に起床し、朝食と弁当作り7:00に出勤。
朝8:30に市役所で課内の予定を共有。
協力隊の車で芦ヶ久保の現場へ移動。
夕方16:00頃に作業を終わらせて、市役所へ戻り、多少の事務作業や調べものをして19:00頃帰宅。
ベルクで買い物を済ませて夕食。
就寝は大体11:00頃。

▪︎主な作業内容について
協力隊は現在3人いらっしゃるとの事で、現場ではスギやヒノキの伐採。
最寄りの道路までの材の運搬。現場内の作業用の道づくりをされています。
作業道を整備するためにユンボというショベルカーを使って道も整備します。

今年は特に伐採と研修を実施。伐採は多い日で1日に14-15本を間伐します。
それでも少ないほうだといいます。
また、技術の講師の方では1日に1人で40本も木を切り倒されるという方もいらっしゃるそうで、皆さんそのエピソードには大変驚いていました。

▪︎協力隊の日常生活で印象的だったエピソード
待井さん「視察があるので作業用の道を気にしていたところ、人でない黒い四足歩行の物体が近づいてきていることに気がついた。しかし熊ではない、イノシシでもない。
視察の人も姿が見えはじめ、「何かいる!」と言っていたら、ハンターの猟犬だったことがあります。人が好きなので寄ってきちゃうみたいです。」と山の作業ならではの面白エピソードも話してくれました。

▪︎今後の展望など(任期中に学びたいことや、やりたいこと)
待井さん「今年からは山の管理をさせてもらっているのですが、もっと色々な山も手入れをしていきたいです。
あと、特殊伐採も学び始めたのですが、これもできるようになりたいですね。
ものづくりをやってきたので、小屋作りができたらいいと思います。」

▪︎移住前後で秩父の印象はどのように変化したか。
待井さん「観光地や観光スポットのイメージが強かったですが、生活や仕事をしているとすぐに山や田畑、集落があるので、里山に暮らしているような感じがします。」

▪︎お仕事で熱くなれる瞬間はどのようなときですか? 
待井さん「伐採は講習で教えてくれますが、結局は現場で予測の精度と瞬時の判断を高めていくことが求められるので、スポーツみたいなところがあります。思うように切り倒せると嬉しいですね。」

トークセッションでは、私たちの日常生活ではなかなか耳にする機会のない貴重なお話を聞くことができて、林業の協力隊の活動について深く理解することができました。
お話、非常に興味深かったです。

トークセッションの終盤にて、2025年春に行う全国植樹祭のお知らせを待井さん自ら告知頂きました。
秩父ミューズパークが会場となっており「是非いらして頂ければ」と最後に呼びかけられていました。
植樹祭、来年の春の開催が待ち遠しいです…!

https://www.city.chichibu.lg.jp/10330.html


クローズ

今回のイベントでは、秩父公園橋を一望できるロケーションで、景色も食事も焚き火も楽しみながら、心地よい時間を参加者みんなで過ごす事ができました。

イベント中、合間の時間で前回の焚き火イベントと今回の焚き火イベントの両方に参加された方にお話を伺ったのですが、『今年の焚き火「スウェーデントーチ」は一旦火を灯せば、基本的に追加の薪を焚べなくても良いので、手間があまりかからなくて良いですね!』というコメントも頂きました。

私も「スウェーデントーチ」での焚き火は今回が初めての体験だったのですが、丸太に一度火が付いたらずっと燃え続けてくれるので、本記事の冒頭「ウッドキャンドル」や「きこりのロウソク」とも呼ばれたりしている、と記述しましたが、本当にその言葉の通りだったと改めて思いました。


イベントも終わりに近づき、日も落ちて静かに夜が近づいてきました。

後半、太陽が沈んでからは寒かったです。
やはり春が近づいてきているといっても、まだ3月上旬なので夜は寒いですね。
ですが、寒いからこそ焚き火の良さや有り難みを感じられるのではないでしょうか。

焚き火イベント終了後「イベント楽しかったです!次は〇〇のイベントがあったら参加したいです」といった感想も頂いたのですが、参加者の皆さんが次回もイベントに参加したいと思ってくださることが、私たち主催者側にとっても大きな励みとなります!

全てのイベント企画に言える事ですが、もちろん人それぞれ感じ方も違うと思うので、参加者全員の満足を得られたかどうかは分からないです。
ですが、イベントを楽しいと思ってくれた方、またイベントに参加したいと言ってくれた皆さんの気持ちが率直に嬉しかったです。

今後も秩父ファンクラブでは、皆さんが楽しめるようなイベントを企画できるよう努めますので、ぜひまた機会があれば秩父にお越しください!


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