59歳👩腰椎手術８日目

手術から１週間前が経ちました。術後数日はこの苦しみや痛みはいつまで続くのかと思ったし、具合が悪すぎて記録に残す気力もありませんでした。手術が１週間前だったとは思えないほど図々しく生きています。

理学療法士と作業療法士とは

理学療法士と作業療法士によるリハビリテーションが毎日それぞれ１回ずつ行われる。
リハビリテーションで勤務する療法士には理学療法士、作業療法士、言語聴覚士という３つの専門職がある。今回は腰椎の手術であったため理学療法士と作業療法士にお世話になりました。まずはそれぞれのお仕事の概要。

理学療法士とは
医師の指示のもと、患者の筋力・持久力・痛みなどの心身機能や歩行などの基本動作の能力判定を行い、その結果に基づいた適切なサポートやアドバイスを行う仕事。
担当の理学療法士は手術翌日に「歩いてみましょうか？」と言ったので、「無理です」と答えると「そうですよね！」と笑った。同情や甘やかしや無理な注文もなく、的確に出来ることを見極め、私を歩かせた。そこに昭和の体育会系はない。

作業療法士とは
身体的な分野と精神的な分野に分かれ、どちらも医師の指示のもと、患者の認知機能などの心身機能や食事動作・入浴・排泄といった日常生活機能(ADL)などのリハビリテーションのサポートをするのが主な仕事。私の担当の方、優しい。

今日のリハビリテーション

リハビリでは腰を痛めないための注意事項も教えてくださる。過去にこれをやってしまったから腰の具合を悪化させたのだなと思う点、多々あり。５年後に再手術かもと言われているがそれを10年後、20年後にするためにもしっかりと腰の具合を良い状態にキープする方法を脳みそに刻み込んでいかなければと思いました。

理学療法
平坦な場所での歩行と階段のアップダウン。
腰椎手術後に行ってもよいストレッチの説明。
最近ではいろんな方がYoutubeに動画をあげているので、エクササイズをするうえで不明点がある場合はそれらを確認するのもいいですねと笑う。「理学療法士が私にあげた注意事項」を思い出しながら退院後もちゃんとエクササイズをしていこうと心に誓った。最近、忘れやすいけれど･･･。

作業療法

リハビリ室にはお風呂や和室、お台所などがあり、様々なシチュエーションでのトレーニングが出来るようになっていて驚いた。和室の床から起き上がる練習、お風呂に入る、出る練習などをした。そして、患者個々に必要なリハビリという事で、私の場合は犬の散歩時のう〇こ取り、犬のシャンプー時の立ち方などを教えていただいた。

・犬のう〇こ取り
　片膝をついてしゃがみ、便を取り、そのまま立ち上がる。　　　　　　　　背中は曲げない。これって筋トレの「フロントランジ」もどきやん。ワンコさんたちに筋トレを強要？させられるとは思ってもみなかった！必要のない筋トレはサボりがちだが「酷烈ワンコトレーナーによるフロントランジ」は絶対に毎日することになるだろう。

・犬のシャンプー
我が家の犬用シャンプー台は高いがシンクが深いので腰を曲げないと洗えない。そのうえワンコさんは嫌がるので暴れるので必ずと言ってもよいほどに腰痛が出ていた。
作業療法士は「一歩前に足を出し、背中を伸ばして腰を曲げない状態で･･･。」と説明してくださったが私は混乱。筋トレし続けた状態であらうなんて大変やん。私が困った顔をしていると15cmくらいの台に片足乗せ、背中を伸ばしたままその片足に体重をかけてやってみましょうと。うん、それなら出来そう！ワンコさん、頼むから暴れないでね！

私の回復具合から作業療法士は「今日で終わりにしましょう！」と突然サヨナラ宣言をしてくださった。
以前、頸椎の手術失敗で右手が麻痺したときは右手を数センチ動かすのも困難で、重たいバーベルを持たされているようだった。リハビリ期間も長く続き、退院後も自主トレと併せて病院に通い続けたのを思い出す。「退院後の通院は？」と伺うと「もちろん無しです！」と爽やかな笑顔。

サヨナラ、歩行器

「理学療法士から歩行器はもう使わないで大丈夫そうですね。」と言っていただけた。「いや、タオル掛けとして重宝しているんです」と言いかけたがその言葉を飲み込んだ。サヨナラ、歩行器。私から管やテープや酸素チューブやらいろんなものが去っていく。お別れが嬉しい春＝！

普通の人は抜糸の頃

若い医師が部屋にきて傷口を確認し、またテープを貼っていった。普通の人ならば抜糸の時期なのに私は縫合糸アレルギーの可能性が高く、抜糸は２週間後と言われていた。縫合部はチクチクして違和感があるのに面倒な身体だなぁと思いつつ、自分の体質に文句を言っても治るわけでもないので仲良く付き合っていかなければならない。人生の中での１週間なんて一瞬なんだから！ね！と自分に言い聞かせる。笑

部屋の移動が決まる

この病院は東京タワーが見える病室か工事現場が見える病室かの２択。東京タワーが見えるお部屋を希望するも東京タワー側から優先的に埋まっていくので空いていない。入院初日に「もし、お部屋があけば移動したいです！」と願いを出しておいた。病気や怪我で入院するわけなのでホテルなどとは違い、部屋がいつ空くかは予定がたたない。また、部屋が空いた場合は退院なのか亡くなったのかも不明。入院して１０日、私の回復は早かったので早期に退院が決まりそうだった（差額ベッド代に震えて早く帰りたいとも言ったが）。そんな折、看護師長から「東京タワー側に空きが出ましたから明日、移動なさいますか？」と聞かれた。さすがに１泊だけのためにいろいろな方をお煩わせするのは申し訳ないと思ったがその思いも伝えつつ、もし可能ならばお願いしたい旨を伝えたら、即決定！「やったぁ～！」

新人ナースによる血液検査

朝、新人ナースが採血をしにきた。通常は早い時間に来るのに今日は遅いなぁと思っていたら「緊張するので朝の仕事を全部終わらせてから来ました。」という。ちょっとクスっとしてしまった。巣立ちしようとしている雛が飛ぼうかやめようかとモゾモゾしている感じと似ている気がしたからだ。駆血帯の強さ、翼状針の刺入方向、メンタル、彼女の弱点などうんちくをたれてしまった。本当にごめんなさい。謝り倒しながら自分の新人時代を思い出してしまった。独り立ちさせられ、クライアントに見られながらの採血は心臓が飛び出そうで、誰も見ていなかったら成功するのに･･･と自分に言い訳をする日々であった。この雛ちゃんは大きく空を飛び回る日が来るだろう。応援したい気持ちでいっぱいになった。

レントゲン撮影

金属がついているパジャマを着て行ってしまったのは失態。その下にヒートテックの上下を着ていたので恥も外聞もなくその姿でレントゲンを受けた。通常の外来時は着替えなくてもすむよう着ていく服を考えているのに。
上を向いた状態、横向き、身体を屈めた状態、そった状態の４枚撮影。硬い台で仰向けで寝るのは痛かった。縫合糸の部分も腰自体も。そして身体を反るのは怖かった。「終わりました。はい、いいですよ～！」と終わったことを告げた後にさっさか起き上がることを期待しているような目。待ってくれよ、すぐに起き上がれませんからという思いを身体で示しながらゆっくりと起き上がった。この病院の悪いところは、このような注文をしてくる若人たちの笑顔がいい！爽やかすぎることだ。院内教育ではないと思うのだがなんでだ？微笑みながらレントゲン室を出たのであった。

本日の歩数

5479歩
今日はリハビリで沢山歩かされたことが、いや歩かせていただいたことで歩数が延びたのだろう。感謝。

本日の睡眠

５時間３６分
深い睡眠　５９分
睡眠時心拍数　安静時未満９７％
少しずつスコアが良くなってきた！
痛くて夜中に起きてしまうようなことはなくなった。