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【逆転裁判】人生で一番好きなゲームを全力で勧めたい

こんにちは。
今回はタイトルの通り、私が愛してやまないシリーズ「逆転裁判」を全力で布教するために筆を執りました。

皆さんはこのシリーズをご存知でしょうか?
なんか青くてトガったアタマの弁護士が「異議あり!」って言ってるゲーム、みたいなざっくりしたイメージはあるかもしれません(だいたいあってる)。

私、「逆転裁判」が本当に好きです。周りからちょっと引かれるくらいには好きです。物心ついたころには親が遊んでいるのを隣で眺め、多分小学校3,4年の頃には自分で遊んでいたような気がする…ので、もはや人生の半分以上はこのシリーズのファンということになりますね。何周遊んだかわかりません。

初代が発売されてから既に21年も経っていますが、まあこのゲームはとにかく面白いんです。未だに新規ファンを増やし続け、たくさんの有名実況者がプレイしているのがその証拠ではないでしょうか。

そんな逆転裁判シリーズの魅力を、ネタバレは一切なしに書き綴って一人でも多くの人間を沼に引きずりこもうというのがこの記事の魂胆です。私の文章でどれだけの人が興味を持ってくれるかはわかりませんが、少しでも気になった人はぜひプレイしてくれ…CAPCOMは一生セールをしているので…そして私の知り合いでプレイした方はご一報いただいてもいいですか!?!!!!!??!よろしくお願いします!!!!!!!!!


そもそもどんなゲームなの?

まずは未プレイの方のために簡単に説明しますと、逆転裁判は法廷を舞台にしたADVゲームです。公式のジャンル分けは「法廷バトル」(なんだそれ)。

ゲーム内容を短くまとめるなら、「弁護士の主人公を操作し、無実の罪で起訴された被告人の無罪判決を勝ち取る」というもの。
…多分これだけ見たら、ぶっ壊れた世界観のゲームと思われるかもしれないですね。そんなに当たり前に無実の人間が捕まる世界、まかり間違っても住みたくないわ……
とは言え、毎回依頼人は「コイツしか犯人はあり得ないだろ…」としか思えない絶望的に不利な状況。そんな絶体絶命の状況から、「逆転」して勝利を目指すのがこのゲームです。

ゲームの中身は、現場を捜査したり関係者の聞き込みを行う「探偵パート」と、実際に裁判で依頼人の弁護を行う「法廷パート」に分かれています。事件現場で見つけた証拠品たちを武器に、法廷に引きずり出した関係者の証言を崩して、真犯人に罪を認めさせればこちらの勝利。これがどっちも超楽しいんだ。

探偵パートでは聞き込みや現場捜査をします。
このカワイイ刑事さんは私の推しです、かわいいね

「裁判」という響きからお堅いゲームを想像する方がいるかもしれませんが、全くもってそんなことはありません(むしろ法律や司法に詳しい人がプレイするとツッコミどころしかないかと思われる)。
逆転裁判は「実際の裁判のシミュレーションをするゲーム」ではなく、「裁判をテーマに、ミステリーの快感を味わうゲーム」だと私は思います。ここからはそんなシリーズの魅力について、大きく6つの観点から見ていきたいと思います!褒めるところが多すぎて全然まとまらねえぜ!

魅力① 練り込まれた濃厚なシナリオ

まず語りたいのは何と言っても!シナリオでしょう!

各作品に収録された刑事事件は、それぞれがタイトルの通り「逆転」と言うべき展開を見せます。あの人の正体がまさか!とか、この証拠品にこんな意味があったなんて!といった具合に…… 
一つ一つの事件が「逆転」を持ち合わせているので、単体でも十分に面白いんです。しかし、それだけに収まらず、章やなんならタイトルを超えて壮大な伏線回収がなされるのが逆裁シリーズのすごいところです。
ゲームのテキスト自体は小ボケを挟みつつ、サクサク読める構成になっています。特に初代シナリオ担当・巧舟(たくみしゅう)さんの独特なセリフ回しは、それ自体のファンになってしまうプレイヤーがいるほどクセになる面白さ。軽妙な会話劇でサラッと読めて楽しめてしまうのに、まさかその裏でこんなに壮大なストーリーが隠されていたとは!と、何度も驚かされました。
この点を詳しく話そうとするとネタバレが絡んできてしまうので、あまり話せないのが歯がゆいところではあるのですが……

さらに逆裁シリーズシナリオが素晴らしいと思う点のひとつに、テーマの扱い方の上手さを挙げることができます。
前述の通り、逆転裁判は現実の裁判や司法を再現したゲームではないので、ぶっ壊れた設定も変なキャラもバンバン出てきます。にもかかわらず、「法の在り方、法への向き合い方」「人と人との信頼関係」「弁護士や検事の存在意義」など、司法を扱うにあたって大切なテーマにはきちんと向き合い、丁寧に描かれているのが、本当に好き。
小学生のうちは小難しいことは分からなかったけれど、大人になって再プレイするたびに新たな魅力を発見できるゲームです。だから何周やっても私は逆転裁判をやめられない……

というか、これだけ丁寧に練り込まれた壮大な物語であるにも関わらず、小学生が何も難しいことを考えずに遊んでも「面白い」と思えるってのが一番すごいところではないでしょうか。
近年面白いとされるストーリーってあれこれ考察されることが多いし、深読みしがいのあるストーリーが優れているとされる傾向があるように感じます。しかし、そもそも本当に面白い作品は、行間を読もうとしなくたってテキストそのものを読むだけで面白いはずだと私は思う。ただただテキストを追うだけでも楽しいのに、深堀りしようと思えばいくらでも掘り下げて面白さが発見できる。これって創作のシナリオとして理想的と言えるんじゃないかな。いや、ほんとによくできてますよ。

魅力② 誰でも自力でクリアできるシステム

「逆転裁判」はミステリーゲームです。現場を調べて、法廷で事件の真実を明らかにするゲーム。一見すると「難しそう」「私には無理」と思われてしまうかもしれません。
ですが、ですが!「逆転裁判」は、むしろ推理ゲームに苦手意識がある人にこそ、ミステリーの面白さを味わうためにも遊んでみてほしいんです。

これはプレイするとわかるんですが、逆転裁判シリーズではプレイヤーが自力でクリアできるような配慮がいたるところでなされています。
そもそも、このシリーズでは最初からすべての謎が解けなくても全然問題ありません。目の前に提示される小さな謎を一つずつ解決して、最終的に真実にたどり着けばそれでOK。難しそうに思える法廷パートも、やること自体は手持ちの証拠品と証言のムジュンを探すこと、要するにまちがいさがしです。
なんでも、巧さん(逆転裁判生みの親)が「ゲームもミステリーも全く詳しくない自分の親でもクリアできるように」作ったとのこと(製作コラムに書いてありました)。

だからと言って手ごたえがないわけでは全くありません。後半になるほど難易度も上がりますし、証拠品の数も増えてきます。
しかし、間違えたり詰まってしまったときには、作中で何かしらのフォローが入ることがほとんどです。というか、セーブして片っ端から証拠品を投げつけるなんていう力業も通用するのがこのゲームです(なんなら間違えたほうが面白い会話を見られたりもします)。
セーブだっていつしてもかまわないし、難しいアクションや時間制限、レベル上げもなし。実はすごく遊びやすいゲームなんです。
ゲームが苦手という方でも、注意力さえ働かせればきっとクリアできるはずです。

一度自分の力で真相を突き止める快感を味わえば、虜になってしまうこと間違いありませんよ!

魅力③ 個性豊かなキャラクター

この作品の魅力を語る上で外せないのが、キャラクターそれぞれの魅力です。

警備員のオバチャン、ある意味シリーズ最強

とにかく、端から端まで変な人だらけ。メインキャラは言うまでもありませんが、それぞれの事件でしか登場しないような端役であっても、そんなに!?って思うくらいの濃すぎるキャラクター性を備えているんです。
主人公サイドはまだ(?)常識人寄りにしても、濃すぎるキャラのライバル検事に一癖も二癖もある証人たち。検事たちに至ってはムチで引っ叩くしコーヒーは投げるし刀は投げるし締め上げてくるしの物理攻撃オンパレード(逆転裁判は格ゲーじゃないんだぞ!!!!!!!!!!)
さらにさらに、各事件の真犯人や関係者が正体を表す時のモーションがとっても派手で面白いんです。しかもシリーズを追うごとにどんどん派手になります。これは是非自分の目で見てほしい!ストーリーのみならず、登場人物の印象も「逆転」するはず。ちなみに私は冥ちゃんが……超好き……

検事・冥ちゃん 鞭がトレードマーク カワイイね


さらに、そんな彼らに付けられた名前もダジャレや語呂合わせのオンパレード。そもそも初代主人公がなるほどくん(成歩堂)ですよ?
なんでもこうした奇天烈なキャラ付けも、ミステリーにありがちな「この人誰だっけ……?」現象をなくすためになされているとのことで。

しかし、多くの登場人物が「ただのヘンな人」で終わらないのがミソ(いや、正真正銘のヘンな人もいっぱい出てきますが……)。
ぶっ飛んだ見た目や言動の彼らが見せる人間味やリアリティを伴う悩みに、心を掴まれる人も多いのではないでしょうか。
浮世離れした世界観なのに、リアリティはきちんと伴っている。このあたりのさじ加減が本当に上手いな〜〜と舌を巻いてしまいます…… 

魅力④  濃密な人間ドラマ

『逆転裁判』シリーズは、前述したように各キャラクターの個性が炸裂したゲームではあるんですが、さらに彼らの人間関係をものすごく濃密に、かつ丁寧に描写しているのも見どころです。

親子、家族、友達、兄弟姉妹、師弟関係、恋人、夫婦、ライバル、因縁の相手、相棒……
見本市のごとく、ありとあらゆる関係・感情が詰め合わさった作品です。とりわけ親子関係や親友同士の熱い絆みたいなものが好きな人にはまず刺さるでしょう。断言してもいい

ミステリーはトリックだけでも驚きという面白さがありますが、そこに濃密な人間関係が絡み合うことで弩級に面白いストーリーに仕上がっています。

魅力⑤  劇伴と演出、神

ゲームの魅力を語る上でよく出されるのがBGMですが、逆転裁判シリーズも例に漏れず劇伴がメチャクチャ良いです。
キャラの固有BGMなども素晴らしいのですが、とりわけファンからも熱い支持を受けているのが「追求(追究)」と呼ばれるシリーズ恒例のBGM。裁判や対決で真犯人を追い詰める時に流れる所謂勝ち確BGM・処刑用BGMにあたる楽曲なのですが、とにかく熱い!盛り上がる!各作品ごとにちょっと性格も異なるので、是非聴いてみてほしいです。オーケストラコンサートも定期的に開催されていて、音源も配信されていますよ!
個人的に一番のお気に入りは、大逆転裁判の追求「追求〜大逆転のとき〜」。こんなに激熱な曲なかなかないよ??サブスクでも聴けます。

さらに、これらのBGMが流れるタイミング(あるいは止まるタイミング)もまた絶妙で……
例えばシリーズの法廷パートでは推理が当たっていると、BGMが止まる仕様になっています。「異議あり!」のボイスと共にBGMが止まって証人を追い詰めるあの気持ちよさは、プレイしていただければわかるはず。

ただでさえ面白いストーリーを盛り上げるのに、間違いなく演出が一役買っています。最高よ?

ちなみにシリーズ恒例の「異議あり!」をはじめとする決め台詞はボイス付きなのですが、なんと逆転裁判1〜4でキャラに声を当てているのは制作スタッフの皆さん自身なんです!んで、しかも、めちゃくちゃ上手い。ビックリすると思います
(「5」以降では今までプロモーションなどで声を当てていた声優さんが本編でも演じています。言うまでもなく上手いです)

魅力⑥  キャラにとにかく愛着が持てる

さて、ここまで色んな美点を語ってきましたが、正直「伏線回収が面白いゲーム」「キャラが魅力的なゲーム」「音楽が良いゲーム」は世の中にたくさんあると思います。そんな中で逆転裁判がここまで愛される理由はどこにあるのか?個人的にその一つが、とにかくキャラや世界観に対して愛着が湧くような設計がなされている点だと思います。

例えば探偵パート。必要最低限の調査をするだけでも勿論話は進むのですが、どうでもいいような場所を調べるとキャラの面白い掛け合いが見られたり。
法廷パートでもわざと間違ったトンチキな選択肢を選ぶと、これまた楽しい掛け合いが用意されていたり。

回り道をすればするほど楽しめるような仕掛けが施されているのが、このシリーズなんです。
多分プレイするうちに、メインキャラをはじめとする登場人物たちがかわいくて仕方なくなると思います。ソースは私。

遊びたいと思ってくれた方へ

さて、ここまで随分と長くしゃべってしまいましたが、「面白そう!やってみたい!」と思ってくださった方はいらっしゃるでしょうか……?いてくれよ……
そんな方向けに、ここからはシリーズ作品の紹介をざっくりしていきます!何から遊んだらいいの?って方はここからお読みください!

逆転裁判1〜3 

「恐怖のツッコミ男」こと我らが成歩堂龍一
お人好しだけど意外と雑でドライで皮肉屋なところが超好き(個人の感想)

原点とも言える、成歩堂龍一を主人公とする初期三部作です。第1作にしてしっかり世界観とシステムが完成されているので、ちゃんと最初から面白いです。しかもシリーズを追うごとに尻上がりに面白くなります。
やっぱりシリーズ最初はここから遊んでいただくのがオススメかな〜と思います!今では3作まとめて売られていることがほとんどですし(しかも安い)、iOS、Steam、Switch、プレステなど現行ハードでは大体遊べるはずです。迷ったらまずはここからやってくれ。

逆転裁判4〜6 

オドロキくんこと王泥喜法介。
若いを通り越して幼く見える彼ですが、シリーズ通してとんでもなく成長します

ナンバリングタイトルの続編です。「4」からは主人公が王泥喜法介に代わり、新たな物語が綴られます。もちろんストーリーは地続きなので、なるほどくんは勿論のこと1〜3のキャラも出てきますよ!

さらに「5」以降は3DSで発売されたので、よりモーションやシステムが滑らかで遊びやすいものになっていると思います。
今の所特にセット売りはされていないのですが、ゲーム単体としてはお安く遊べる方かと思います!

※追記
なんと2024年、逆転裁判456がマルチプラットフォームで発売されました!!!やったね!!!!!!!!!SwitchでもSteamでもプレステでも遊べますよ!!!!!!

逆転検事1〜2 

御剣検事、愛称「ミッちゃん」
みんな覚えて帰ってね

こちらはスピンオフ作品で、本編で初代ライバル検事として活躍した御剣怜侍が主人公です。御剣のことは逆裁プレイヤー全員が好きなので(デカ主語)、企画の時点から勝ちが決まってるようなものですね。

この作品では、法廷ではなく事件現場での捜査をメインに扱っています。もちろん本編での法廷パートに似た「対決パート」もありますよ!
どちらかと言うとファンサービス的な要素が強いゲームなので、最低限本編1〜3を遊んでからの方が楽しめると思います。でもスピンオフとは思えないほどのボリュームと面白さです……是非やってほしい……メッッッッチャ面白いから……あと早くSwitchとかにも移植して♡

大逆転裁判1〜2 

ご先祖様、成歩堂龍ノ介。泳いだ目がトレードマーク(?)

成歩堂龍一のご先祖様にあたる成歩堂龍ノ介を主人公に据えたスピンオフの新シリーズです。
こちらは明治時代の日本・ヴィクトリア朝期のイギリスを舞台とした新シリーズで、本編をやっていなくても問題なく楽しめると思います!本編を遊んだことがあると、ちょっとクスッと笑えるような小ネタが出てくるかも。

全編通してシナリオの壮大さ・重厚さはシリーズ1と言っても過言ではないと思います。1〜2と出ているものの、実際は前後編と言っても過言ではないので必ず2までやってくれ……大逆転裁判2に関してはアプリストアの評価が★4.9っていう凄まじい高評価になってます。超面白いです。是非。
SwitchやSteam等でも遊べますよ!

面白さ、異議なし!

さて、ここまで長々とお読みいただきありがとうございました。私の拙い文章でこの作品の魅力が伝わっているかどうか大変不安ですが、ともかく遊んでいただければその面白さは伝わるはず!だと信じています!
本当に大好きで、末永く愛されてほしいこのシリーズ。1人でも多くの方に遊んでもらえたら一ファンとしてメチャクチャ嬉しいです!!!

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