綸(ito)

色々書いてます。

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  • 日記

    日々のこと

  • 「神戸」

    生まれ育った街のことを書いています。

  • こうして社会人が30歳で看護師になりました

    社会人が看護学校に入学し、看護師になるまでのあれやこれやを書いています。日々のことや勉強、お金のことなど社会人で学び直したいと思う方の参考になればと思います。

最近の記事

生き方なんて様々で、どんな選択も「生きる」ために選んだ訳で。他人がとやかく言う必要はない。 他人の選択を軽々しく嘲るのは本当に良くない。

    • 日記「卵焼きに宿る記憶」

       卵焼き。  1番好きな料理。  食べ物には記憶が鮮明に宿っている。  お弁当に入っていた、醤油の少し入った卵焼き。冷えた白飯とよく合う。  中学高校の6年間、毎日祖母が作ってくれていた。老いた祖母にとって早朝に起き、毎日お弁当を作るなんて本当に大変だったと思う。  日の昇らない時間に起き、台所に立つ。暑い日も寒い日も。学校から帰って弁当箱を出し忘れて「もう作らへんぞ!」とめちゃくちゃ怒られた次の日も、きちんと弁当を作ってくれた。休むことなく毎日毎日。その光景を想像すると涙

      • 日記「ちょっと弱っている」

         日が昇り、沈むまでの時間を何とかやり過ごす。  みんなが働いている時間、何も生み出さずにただ無駄に時間やお金や寿命を消費している。  ただ瞬間的に消費している。  未来に何も残らない。  ただ今をやり過ごすためだけの消費。  それに焦りを覚えるなら、自分で動くしかない。変えるしかない。  それが出来ないなら野垂れ死ぬ以外にない。  あの時選択を間違えたと言うことでもない。  多分ずっと間違えた選択をして、人生を少しずつ歪ませながら積み上げた結果バランスの破綻が起きただけだ。

        • 日記「命に寄り添うと言うこと」

           好きなYouTubeの動画がある。  生きる、死ぬと言うことについては様々な議論が起こる。  でも生き合う、死に合うと言う言い回しはあまり聞かない。  私はもう1人でいい、もし生きられなくなったらその辺で野垂れ死ぬ!と人生を拗ねて生きてきてしまった人間なので、この動画を見て頬を往復ビンタされたような感覚があった。拗ねている場合ではない!と。  様々な思いから発される死にたい気持ちを肯定も否定もしない、死をタブーのように扱わない、あくまで自然にその気持ちを認めて受け入れる

        生き方なんて様々で、どんな選択も「生きる」ために選んだ訳で。他人がとやかく言う必要はない。 他人の選択を軽々しく嘲るのは本当に良くない。

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        • 日記
          3本
        • 「神戸」
          4本
        • こうして社会人が30歳で看護師になりました
          8本

        記事

          日記「Hello, my friend」

           30年前のドラマ「君といた夏」  もうそんなに前のドラマなのか。  その主題歌は松任谷由実さんのHello, my friendだった。  私の夏の歌と言えばこの曲だ。  他にももっと夏らしい曲は沢山ある。  夏は明るくて楽しくて賑やかでみたいなイメージだけど私の中のイメージはちょっと違う。  切なさをはっきり自覚させる季節だと思う。  日も長くみんながキラキラしているからこそ、日が落ち空に段々闇が落ちるその時に何だか言いようのない切なさがある。  その境目の輪郭がとてもは

          日記「Hello, my friend」

          日記「密かなことは密かなままで」

           河川敷にマーチングバンドの音が鳴り響く。  木曜日の恒例である。彼らが誰なのか全く知らないが、木曜日に河川敷に来れば彼らの音楽が聴ける。  密かな私の楽しみである。   自分が好きでやっていることが誰かの密かな楽しみになっているってすごいことだと思う。  押し付けがましい訳でもなく、他人に評価を求める訳でもなく、ただ好きを楽しんだ先に誰かの笑顔がある。  彼らが私の存在を知ることはこれから先もないだろうし、私から存在をアピールするつもりもない。  ただ毎週木曜日に彼らの音楽

          日記「密かなことは密かなままで」

          日記「鳩だって蹴躓く」

           河川敷の散歩。  陽を遮るものがないので、照りに照らされ暑い。  ただ大きな橋がいくつかあり、その下に逃げ込めばかなり涼しく風がある時は肌寒く感じるくらいだ。  汗だくになりながら歩いていると意外と色んな人がいる。  ランニングしている人、ロードバイクで駆け抜ける人、犬の散歩をしている人、詩吟や歌を歌っている人、マーチングバンドの練習をしている人たち、サックスの練習をしている人、ギターの弾き語りをしている人、お弁当を食べている人。  老若男女問わず様々な人が思い思いに河川敷

          日記「鳩だって蹴躓く」

          日記「ドラッグストアで彷徨う人々」

           銀行に行くついでに、その向かいにあるドラッグストアに立ち寄った。  下町の色を濃く残した大阪の中心地から少しはずれた町の大通りに面した店舗。近くには駅を中心に広がる、まだ現役の商店街が賑やかである。  少し路地を入れば、背丈の低い玄関や板貼りの壁の昔ながらの民家が立ち並んでいる。中には明らかに空き家で外壁もボロボロ、何故か玄関前にテレビの液晶や何かの部品のような物が投棄されている。  あぁこの家は家主を失い、時が止まったまま自分が朽ちゆくことも気付かずに、ただそこにあるのか

          日記「ドラッグストアで彷徨う人々」

          家族って安全基地であり得る人たちからしたら安心安全の集合体なんだろうな。そうじゃない人からしたら有刺鉄線を張り巡らされて血で縛られたとんでもない集合体なんだよな。居たい場所、安全な場所にみんないて欲しい。例えそれが他人であっても良い。その選択を邪魔しない社会であって欲しい。

          家族って安全基地であり得る人たちからしたら安心安全の集合体なんだろうな。そうじゃない人からしたら有刺鉄線を張り巡らされて血で縛られたとんでもない集合体なんだよな。居たい場所、安全な場所にみんないて欲しい。例えそれが他人であっても良い。その選択を邪魔しない社会であって欲しい。

          自分の中の言葉を探すために自分の中に潜りたいけど、トレーニングもせず無酸素潜水をしているようで呼吸がもたない。そして深海の暗闇はとてつもない恐怖だなとつくづく思う。闇の世界は怖いとは言うが、1番怖い闇は自分の内側だと思う。

          自分の中の言葉を探すために自分の中に潜りたいけど、トレーニングもせず無酸素潜水をしているようで呼吸がもたない。そして深海の暗闇はとてつもない恐怖だなとつくづく思う。闇の世界は怖いとは言うが、1番怖い闇は自分の内側だと思う。

          「神戸」 ④ 銭湯の風景

           我が家は毎日銭湯に行く習慣があった。両親の離婚後、母親代わりに育ててくれていた祖母が「寒い」と言う単純明快な理由で家風呂を嫌いだったからだ。だから毎日祖母、私、弟の3人は夕食後に銭湯に通っていた。  近所には徒歩圏内に4つの銭湯があった。うち1つは公営の銭湯で大人200円子供100円と格安ではあったが白湯のお風呂しかなく何とも味気なかったためあまり好きではなかった。  1番好きだったのはS温泉。源泉掛け流しの露天風呂やジェットバス、電気風呂、ミストサウナ(別料金なし)もあり

          「神戸」 ④ 銭湯の風景

          ちっぽけな私に憂鬱が容赦ない私を喰らって骨まで飲み込む

          ちっぽけな私に憂鬱が容赦ない私を喰らって骨まで飲み込む

          「神戸」③ N小学校

           N小学校、私が通っていたところだ。1学年2クラスで3クラスある年は今年は多いねと少し騒つくくらいの生徒数の少ない学校だった。とは言え、街の外れにある訳でもなく田舎で人が少ないと言う訳でもない。多分校区が狭いのだと思う。  そもそも近隣には所謂マンモス校と呼ばれる規模の大きな小学校が何ヶ所かある。小学校が設立されたのは昭和45年。第1次ベビーブームを経て昭和42年に人口1億人を突破し、以降第2次ベビーブームと言う流れの中で抱え切れなくなった児童数を近隣3校から校区を1部切り取

          「神戸」③ N小学校

          「当たり前」万華鏡のように巡り行く 廻る中心、優しさであれ / 綸(ito) そして万華鏡をまわすあなたの手も優しさであれば良いなと思うのです。

          「当たり前」万華鏡のように巡り行く 廻る中心、優しさであれ / 綸(ito) そして万華鏡をまわすあなたの手も優しさであれば良いなと思うのです。

          無能だと嘆くあなたは眩しくて私にとっては太陽なのに

          無能だと嘆くあなたは眩しくて私にとっては太陽なのに

          あるワンコの投稿を毎日観ている。滅茶苦茶に可愛いし、投稿者の愛情に溢れた文面が好きなんだが、同時に胸を締め付ける感覚がある。 で気付いた。私は家族が欲しいんだなと。血縁とか言う摩訶不思議な繋がりとかとは関係ない温かい「家族」が欲しかったんだな。安全基地が欲しかったんだ。

          あるワンコの投稿を毎日観ている。滅茶苦茶に可愛いし、投稿者の愛情に溢れた文面が好きなんだが、同時に胸を締め付ける感覚がある。 で気付いた。私は家族が欲しいんだなと。血縁とか言う摩訶不思議な繋がりとかとは関係ない温かい「家族」が欲しかったんだな。安全基地が欲しかったんだ。